赤ちゃんの後追いで家事ができない!原因を知ってうまく乗り切ろう
頻繁な夜間授乳が終わって少し楽になったと思ったら、今度は赤ちゃんが後追いし始めて困るママもいますよね。一時も赤ちゃんから離れられず、家事ができなかったり一人の時間がなくなったりすることもあります。今回は赤ちゃんがママを追いかける理由、発達の様子、後追いを乗り切る方法などをご紹介します。
目次
- 赤ちゃんの後追いとは?その主な原因
- 「後追い」はどこにもついてくる行動のこと
- ママと他人を区別できるようになったため
- ママの存在そのものが消えたという勘違い
- 赤ちゃんの後追いの兆候はいつごろ?
- ママの顔が見えなくて泣く4~6カ月ころ
- トイレにも後追いしてくる7~10カ月ごろ
- 1歳半ごろに自然とおさまることが多い
- 後追いをイライラしないで乗り切る方法
- いつもママの存在を感じられる環境に置く
- 家事は最低限で赤ちゃんとの時間を優先する
- 「いないいないばあ」で対象恒常性の獲得を
- 後追いをしないのは発達に問題がある?
- 後追いをしない赤ちゃんは一定数いる
- 後追いとわかりにくいだけなことも
- 親子関係が築けていれば大丈夫
- まとめ
赤ちゃんの後追いとは?その主な原因
「後追い」はどこにもついてくる行動のこと
赤ちゃんのこのような行動を「後追い」といいます。毎回大声をあげて泣きながら後を追ってこられると、ママは愛情が足りないのかと心配になるかもしれませんね。
けれども、そのような赤ちゃんは少なくありません。ママを信頼しているからこそ赤ちゃんは泣くのです。
反対にママの後を追わない場合もママは心配になることがありますが、後追いの程度は赤ちゃんによって異なり、あまりしない子もいますよ。
ママと他人を区別できるようになったため
手足を使えるようになる6カ月くらいの赤ちゃんは、人には顔だけでなく手足があることに気づき、人を体全体として認識できるようになります。すると自分はママの手でお世話されているから心地よい状態を得られるのだと分かるようになるのです。
このことは自分と他人が別の存在だという理解につながり、ママと他人の区別もつくようになります。ママが他人とは違う大切な存在だからこその愛着行動といえますよね。
ママの存在そのものが消えたという勘違い
たとえばママが食事の支度で赤ちゃんの前からいなくなると、赤ちゃんは「ママが消えてしまった」と思うのです。ママがキッチンにいることが理解できないのですね。
消えたママが再び現れることが分からない赤ちゃんは、自分を守ってくれる存在が消えたのがショックで、パニックになっているといえるかもしれません。もう少し成長すると「ママは戻ってくる」という先の見通しを立てられるようになります。
「ママがここにいなくても、いつも自分を大切に思っている」と感じられるまでに愛着も深まり、だんだんとママから離れられるようになりますよ。
赤ちゃんの後追いの兆候はいつごろ?
ママの顔が見えなくて泣く4~6カ月ころ
まだハイハイができない赤ちゃんもママのそばにいようと必死になります。うつぶせになり思いきり片手を伸ばしながらママを求めて泣く姿は、二度と会えない人との別れを嘆き悲しむ映画のワンシーンのようだったというママの声もききますよ。
一人遊びをしているから大丈夫だと思ってそっとそばを離れようとすると、敏感に察知して泣き出す赤ちゃんもいます。一人遊びをしながらもチラッチラッと、ママがいるかどうかを確認しているのですね。
トイレにも後追いしてくる7~10カ月ごろ
あるママの赤ちゃんは8カ月までは一人で遊んでいられました。しかしある日、赤ちゃんから離れて用事をしているときにふと振り返ると、そこにハイハイでママに近づこうとしている赤ちゃんの姿があり、驚いて声を上げてしまったそうですよ。
泣きながらハイハイでママにたどり着いた赤ちゃんが、抱っこされると泣き止む瞬間がかわいらしかったというママは、「おいで!」といつも手を広げて赤ちゃんを待ちかまえていたそうです。赤ちゃんにドアを叩かれ一緒にトイレに入ったママや、おんぶをしたままトイレに入ったママもいますよ。
1歳半ごろに自然とおさまることが多い
けれどもなかなかおさまらない子もいます。それはママと離れることへの不安感が強い分離不安という状態かもしれません。ママがいなくならないと分かっても、ママと離れることが心配な場合があるのですね。
3歳くらいまでの分離不安は通常に見られる現象だといわれます。どこに行ってもすぐに慣れて楽しめる子もいれば、初めて、もしくは慣れていない場所や人に馴染むのに時間がかかる子もいますよね。
そのようなタイプの子は、ママとくっついていることで安心感を得ている場合があります。