デリケートな赤ちゃんの紫外線対策!日焼け止めやグッズでケアしよう
昔は赤ちゃんへの日光浴が推奨されていました。それが今は母子手帳からも日光浴の文字が消えています。赤ちゃんが紫外線を浴び続ける危険性が分かってきたのです。でも本当に紫外線は必要ないの?紫外線についてちょっとお勉強しておきましょう。日焼け止めや紫外線対策グッズについても紹介しますよ。
紫外線について知っておきたいこと
紫外線がもたらす赤ちゃんへの影響
紫外線をたくさん浴びると「皮膚老化が早まる」「皮膚ガンを起こしやすくなる」「白内障や翼状片(よくじょうへん)などの目の病気になりやすい」といったリスクがあります。また皮膚のバリア機能が破壊され、免疫力が低下することも分かってきました。
だからといって紫外線がまったく必要ないかというとそういうことでもなく、紫外線には「ビタミンDを作る」という大切な働きもあります。「適度な日光浴は必要」ということですね。
紫外線の種類や強くなる時期と時間帯
UVA(紫外線A波)はシミやたるみなどの原因になります。UVB(紫外線B波)は日焼けしたときに水ぶくれのような症状が出ます。赤ちゃんだけでなく大人にも影響が大きいので、どちらもあまり浴びすぎないようにしたいものです。
紫外線量が最も多くなるのは7月で、一日のうちでは10~14時ごろがピークになります。できればこの時間帯のお出かけは避けておいた方がよいでしょう。
日焼けしてしまったときの受診の目安
・皮膚がガサガサに乾燥している
・かゆがっている
・湿疹が出てきた
・赤くなり腫れている
・火傷のようになっている
・お風呂に入ると痛がる
・水泡ができている
・発熱している
昼間は元気だったけれど、夜になって急に症状が出るということもあります。日光をたくさん浴びて思いっきり遊んだ日は、いつも以上に注意深く赤ちゃんの様子を観察しておきましょう。
病院は小児科、皮膚科いずれでも構いません。赤ちゃんのことをよく知っているかかりつけのお医者さんがよいかもしれませんね。
赤ちゃんにも優しい日焼け止めとは
赤ちゃん用の日焼け止め選びの確認ポイント
化学原料の紫外線吸収剤を使用したものは刺激が強く、赤ちゃんの肌をかぶれさせてしまうことがあるので、できれば無香料や無着色など添加物が少ない日焼け止めを選びましょう。
また日焼け止めに「PA」や「SPF」という表示を見かけることがあります。「PA」はUVA(紫外線A波)を防ぐ効果指数で「SPF」はUVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数を表します。
数値が高ければ高いほど紫外線ブロック効果も高いということです。しかし数値が高い日焼け止めは、洗い流すときに落ちにくいという傾向があります。
日焼け止めをぬるときに注意したいこと
・よく振ってから使う
・適量を両手で軽くなじませてからぬる
・顔は鼻から外に向かって広げていく
・腕や足は手で包んで滑らせるようにしてぬる
・日差しが強いときは重ねぬりをする
忘れがちなのは「髪の生え際」「小鼻のわき」「首や耳の後ろ」「手や足の甲」などです。最後にぬり残しがないかもう一度確認をしましょう。
フェイスラインやあごの下はぬりムラになりやすいので、特に丁寧にぬります。手をゆっくり動かしながら、優しく広げてのばすのがポイントです。
また日差しが強い日には、2~3時間おきにぬり直しをした方がよいかもしれません。汗や水分で流れ落ちていることがありますよ。
日焼け止めの落とし方
洗うときにガーゼやスポンジでゴシゴシこするのはNGです。デリケートな肌を傷つけてしまうかもしれません。
ですからママの手のひらを使って優しく滑らせるようにして洗いましょう。日焼け止めの注意書きに記載してある「落とし方」を一読しておくことをおすすめします。
前に紹介しましたようにPAやSPFが高い日焼け止めは石鹸では落ちにくいので、クレンジングを使う必要があります。肌に優しい低刺激のクレンジングがよいでしょう。
日焼け止めとあわせて使いたい対策グッズ
お出かけで使える紫外線対策グッズ
服装はできるだけ露出が少なくて直射日光を浴びにくい服を選びましょう。同時に汗のかきすぎによる熱中症への対策も必要ですので、薄めのUVパーカーやUVポンチョ、UVケープなどがおすすめです。また通気性のよいレッグウォーマーを使うと足回りをガードできますよ。
帽子も必須です。つばが広く首筋まで隠れる帽子だとしっかりと肌が守れます。UVカットが施されているものを選んでおくとさらに安心です。
ベビーカーは大きめの幌がついたものを選ぶとよいでしょう。別売りのサンシェードを取りつけておくと、より強力に紫外線をブロックしてくれます。紫外線から赤ちゃんの目を守る「ベビーサングラス」もありますよ。