さあ作り置きを始めましょう!基本ポイントと簡単継続できるコツとは
節約食材をまとめ買いで食費をカット
特売日を確認して週に何回買い物に行くかを決めてしまうと、毎日ちょこちょこと買い物をするよりも「ついで買い」が減り、間違えて同じものを購入してしまう、ということも防げます。
スーパーの広告も確認してざっとメニューを考えて買い物に行くとよいですね。意外に便利なのが切干大根のような乾物類です。忘れずチェックしましょう。煮物、サラダに炒め物、汁ものにも利用できます。
キャベツなどの大きな野菜も、思い切って1個丸ごと購入し、千切りや角切り、また、酢漬けキャベツや塩昆布と合わせた浅漬けなどを作っておくと、ちょっとした箸休めに便利ですよ。
ロールキャベツの予定があるなら、先に外側の大きな葉を取り分けておきましょう。
まとめ作りで食材を使い切る
まずは冷蔵庫に残ったものを使い切る料理を「今日」に持ってきます。その後、新しく購入した食材を使った献立で1週間のメニューを作っていきましょう。
ゆで鶏を作ったら、ゆで汁も捨ててはもったいない。鶏肉が乾燥しないよう保存する分を取ったら、残りはスープに。ブロッコリーなら、花の部分はゆでてサラダにしたり付け合わせに利用し、軸の部分も栄養豊富です。断面を見ると白っぽい筋が丸く入っていますので、その線にそって皮をむき、千切りにするとおいしく食べられます。
作り置きでも飽きないアレンジ使い回し
茹でただけの野菜や、ゆで鶏、ゆで豚は、ドレッシングを変え、和洋中の変化もつけられますし、炒めたりサンドイッチの具材にしたり、アレンジは無限にあります。
ひき肉なら、炒めて塩こしょうだけしておくとよいですね。コロッケに麻婆豆腐、厚揚げと炒め煮に、キーマカレーも簡単に作ることができます。
戻したけれど食べきれなかった乾物類は、刻んでハンバーグやコロッケ、ポテトサラダなどに混ぜ込むとおいしいです。せっかく作った作り置き、少し残ったお惣菜も捨てることなく大切に食べましょう。
作り置きでお料理の可能性が広がっていく
レパートリーが増やせる作り置き
調理法は、炒める、煮る、焼く、生で、調味料により、和風、中華風、洋風、これらを曜日で振り分けると、作れる料理もどんどん増えていきます。
同じレタスのサラダも、手作りしょうゆドレッシングならサラダオイルと塩昆布でアクセントをつけて和風に。ごま油を使うことで中華風になりますし、クコの実や松の実を散らせばぐっと気分も上がりますね。
同様にオリーブオイルとゆで卵、アンチョビ、少しの粒マスタードを加えると、今度はニース風にも仕上げることができます。これですでに3日間楽しめる副菜ができました。今度は1玉では足りないとうれしい悲鳴になることもありそうですね。
レシピに困ったら、「食材名 調理法 和洋中」で検索すると、たくさんのレシピを見つけることができます。家族の年齢や好みに応じて選ぶとよいですね。こうして増えていくレパートリー、家族に好評だったものはSNSにアップしていくと、記録として、アレンジに困ったときに見返すのに便利ですよ。
前日作り置きでおもてなし料理も楽チン時短
当日はいつもより念入りに掃除もしたいし、万が一買い忘れがあったら大変です。
こんなとき、メインは「下味冷凍法」を使ったチキンステーキ、付け合わせは「ゆでおき法」の野菜を温めた温野菜サラダ。そして「2倍法」で作ったスープ、「レンジ活用」のにんじんのラペといったメニューはいかがでしょうか?デザートは簡単に、コーヒーやジュースでゼリーを作っておいてもよいですね。
もちろん、すべてを手作りする必要はないのですが、やはり手作りのお料理はなにものにも代えがたい、最高のおもてなしになります。
作り置きが用意できていると、お客様との時間も楽しめますし、スマートにさっとお料理を出すことができるママに感動されることでしょう。何より、おもてなしのあと、ママが疲れきってしまうことがないですね。
楽しく続ける上級者さんのテクニック
おしゃれで機能的なラベル使い
かといって、高い保存容器である必要も、すべてが同じシリーズの保存容器である必要もありません。マスキングテープや手作りのラベルシールを用意し、作った日付やどんな味付けにしたのか、どうやって最終の調理をするのかを記載しておきましょう。
冷蔵庫のなかは意外に奥行があり、ちいさな保存容器はどんどん奥のほうに行ってしまい、その存在を忘れてしまうこともあり得ます。せっかく作った作り置きを忘れてしまわないためにも、同じシールを二つ作って、ホワイトボードなどに貼っておくのも一つの手ですね。
慣れてきたらレベルアップ
今度は栄養価も考えて作り置きを進めていきましょう。現在、野菜は平均的な成人で1人あたり1日350g摂取しましょうといわれています。これは、大人の両手に乗るくらいの量になります。単色野菜だけでも、緑黄色野菜だけでもなく、両方摂ることが望ましいとのことです。
肉類は、手に入りやすい鶏、豚、牛、魚介類を日替わりで、大豆製品も忘れずにメニューに加えましょう。
詳しい栄養価はわからなくても大丈夫です。できるだけ多くの食材を使い、多くの色がテーブルに乗るようにすることを心がけると、自然と多様な栄養成分がとれるようになっていきます。
ライフスタイルに合わせて楽しもう
食材をまとめ買いしたから、何がなんでも作り置きをしなければならないわけではありません。メニューを考えていたけれど、暑くなったから急きょ冷麺に、急に寒波が入ってきたから、やっぱりお鍋にしましょう、という日も、もちろんあります。
そのままだと傷みやすい食材一つ、下ごしらえに手間がかかる食材一つから、作り置きを始めてみるとよいですね。作り方やアレンジ方法を書いたフセンを作り置きに貼って保存しておくと、飲み会で遅くに帰ったパパが1人で夜食を作ることもできるでしょう。
作り置きのキーワードは「無理せず臨機応変に」ですね。