夫婦の寝室は妊娠中から別にする?出産後のことも相談して準備万端に
産後はどうしても夫婦のライフスタイルがズレてしまったり、赤ちゃんの夜泣きでパパの睡眠を妨げたりしてしまうので、出産前後に夫婦別室を導入する家庭が多いです。「妊娠したタイミングで夫婦の寝室は別にした方がよいのかな?」と考えているママは、夫婦別室のメリット・デメリットを把握した上で検討してみてくださいね。
妊娠後期はマイナートラブルが増えがち
睡眠が浅くなりやすいために眠りづらくなる
妊娠後期になると、お腹が苦しくて寝づらくなったり、肺が圧迫され息切れや息苦しさを感じたりしやすくなります。妊娠前のように身軽に寝返りも打てなくなるので、寝返りの度に目が覚めてしまうことも珍しくありません。
「なんだか寝苦しくなってきた」と思い始めたら、クッションを使用すると比較的楽に眠れるママが多いそうです。身体がズレて目覚めにくいよう、授乳クッションなど細長く複数箇所でフィットするものを選ぶのがよいですね。
仰向けや右向き寝は大きな血管やリンパを圧迫しやすいため、左向き寝を意識すると楽になるかもしれませんよ。
こむら返りや頻尿で夜中に目が覚めることも
また頻尿は、子宮で膀胱が圧迫され、ためられる尿量が減少するというだけでなく、意外にも浮腫みが夜間の頻尿に関係していることもあるようです。ベットで横になると浮腫みとして足にたまっていた水分が全身を再び巡るため、夜中にママがトイレに行く回数を増やしてしまうのかもしれません。
そのため、こむら返りや頻尿に苦しんでいる場合は、身体を温めてマッサージをすると、血行がよくなって症状の改善が期待できます。
協力して快適な睡眠環境づくりを
まずママに注意してほしいのが、「安全な寝室作り」です。お腹が苦しくて家事に手が回らなくなると室内が散らかりがちになりますが、床に物が置かれていたりコードが散乱していたりすると、足が引っかかって転んでしまうかもしれません。
動線上の床には何も置かないようにした上で、豆電球や間接照明、足元灯を使用して夜間も足元が見えるようにしておくのがよいです。また、スリッパの中で足が滑らないようにピッタリのサイズを選ぶ、毛足の長いクッション性のある絨毯を敷くなどすると、さらに安全ですね。
産後に夫婦の寝室を分けるか悩んだときは
家族一緒に寝ている人の割合とその理由
一方で、子持ち家庭の60%が産後も家族一緒に寝ているといわれています。夫婦同室を選ぶ家庭の方がやや多いのですね。部屋数やベッド・布団の数が限られているという現実的な点が夫婦同室を選ぶ最大の理由です。それにしても、夫婦同室のメリットはたくさんあります。
わずかな時間でも夫婦でのコミュニケーションを取りやすかったり、赤ちゃんに何かあっても対応しやすかったりするなど、安心感は得られやすいです。
寝室を別にしている夫婦の理由
赤ちゃんが生まれると、夜泣きや授乳で定期的に起きなければならず、産前のように朝までゆっくり眠れるということが少なくなります。常に赤ちゃんと一緒にいるママも辛いですが、日中は仕事に行かなければならないパパが夜泣きの度に起きてしまうと仕事に支障が出てしまいますよね。
逆に、パパのいびきや歯ぎしりでママが眠れないために別室になったという家庭もあり、夫婦別室にする理由は家庭によって様々のようです。
パパとしっかり相談しておくことが大切
それというのも、赤ちゃんの顔を見た瞬間に父性が芽生えるパパがいる一方で、もっとずっと後にならないと自分を父親だと自覚できないパパもいるからです。父親になりきれない段階のパパは、夫婦別室になりママが赤ちゃんにかかりきりになることに寂しさや不満を抱えてしまうことがあります。
そのため、別室にする場合にはお互いが本音で話し合って決断するのがよいでしょう。