子どもと過ごすお正月、一緒に遊びながら楽しく過ごそう!
お正月やひな祭り、こどもの日などの行事は、子どもにとって季節を感じるものとしても大切なものです。今回は、子どもにまつわるお正月の風習と合わせて、子どもと楽しく過ごすための方法を紹介。年に一度しかない「お正月」、子どもと特別な時間を過ごしてみてください。
子どもにまつわる「お正月」の風習
子どもと初めて迎える「初正月」
正月は、年神様をそれぞれの家庭でお迎えしてお祝いすることで、幸せを授けてもらうための日とされ、様々な行事が生まれました。
昔は、医療も十分ではなく、赤ちゃんが無事に産まれても、1歳まで生きることは大変でした。そのため、子どもが生まれて初めて迎える「初正月」は、数え年での赤ちゃんの誕生日となるため盛大に祝われたとされています。
親や親戚だけでなく、地域の人たちも一緒になって、子どもが病気にかからず、健やかに育つようにと、子どもの「無病息災」と「魔除け」を願った風習が今も各地に残っています。
男の子の飾り「破魔矢(破魔弓)」の由来
※地域によっては破魔弓(はまゆみ)とも言われます。
もともと中国に「鍾馗(しょうき)」と呼ばれる神様が、弓を使って悪霊を払ったという言い伝えがあり、これが日本に伝わり「弓矢」には邪気を祓うことができる力があるとされ、行事や神事で儀式として行われていたものが、一般にも伝わり、広まった考え方だと言われています。
また矢には「無患子(むくろじ)」という鳥の羽がついており、字の通り「子に患(わずら)い無い」と書くことから、子どもの「無病息災」のお守りにもなると言われています。
女の子の飾り「羽子板」の由来
病気を持っていたとされる蚊を追い払う「トンボ」に似ている黒い丸のついた「羽根」を、羽子板で打つ「羽根付き遊び」が民間に広まり、病気を「羽根(はね)のける」という言葉から、無病息災と魔除けの願いを込め、羽子板を贈ったり、飾るようになったそうです。
節句飾りは「お嫁に行く」という慣習から、昔は母方の両親が送っていたことが多いですが、近年は、両家で話して決めるご家庭も多くみられます。正月飾りは、12月中旬以降に飾り付け、1月15日頃に片付けるとよいでしょう。
子どもに伝えておきたい「お正月」の話
お正月前に大掃除をするのはなぜ?
人の命の源となる食事をつくるキッチン、お風呂やトイレなどの水周りには、かまどの神様をはじめとした様々な神様が宿っており、特にきれいにしておくと良いようです。
大掃除が終わって家が清められた後には、門松やしめ縄などの正月飾りを飾っていきます。これは、神様が迷わずやってくるための目印であり、神聖な場所ですよと知らせるものです。
本格的なものでなく、子どもと一緒に手作りの門松やしめ縄を作って飾ってもOK。ペーパークラフトや折り紙、絵で作った門松など、ネットで探すこともできますよ。
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「除夜の鐘」「初詣」は何でするの?
「初詣」は、「昨年一年の感謝」と「新しい年の決意」を神様に伝え、また一年見守っていてくださいね、とお願いするためお参りをします。行き先は、その土地の神様という意味でも、近所の氏神様が良いようです。
もし大きな神社や人気のある神社に行く場合、子ども連れだと混雑が大変だと思う時は、無理に元旦にお参りしなくてもよく、1月4日以降にしても問題ありません。
家族みんなで、今年も頑張ろうねと話すきっかけになるといいですね。
おせち料理って何で食べるの?
縁起の良い食材を、縁起を重ねる意味で重箱に入れ、年始に食べることで、その一年の健康や幸福を祈ります。
料理の具材にはそれぞ意味があります。おせちが苦手な子にも伝えることで、子どもが食べてくれるきっかけになるかも。
【代表的なおせち料理の意味】
・黒豆:健康
まめ(真面目)に働き、まめ(健康)に暮らせるように
・昆布巻:幸福
昆布の「こぶ」がよろこぶ、巻は結びを意味する語呂合せから
・れんこん:幸福
れんこんの穴から、将来の先を見通せるように
・錦卵:金運、財産
黄色と白が金と銀を表し、錦は財産に通じるため