離乳食に緑の野菜をどう取り入れる?おすすめ野菜や調理のコツ
彩りがよいカラフルな野菜は食欲をそそりますよね。しかし、その野菜の中でも「緑の野菜が苦手!」という子どもが多いようです。ここでは、子どもが緑の野菜を苦手意識なくたくさん食べられるように、離乳食期からの緑の野菜の取り入れ方や、おすすめの野菜の種類、調理法をご紹介します。
離乳食の時期ごと緑の野菜の取り入れ方
離乳食初期からスープやペーストで
野菜の味に慣れないうちは、10倍がゆに混ぜてみましょう。初日は10倍がゆに、かぼちゃのペーストを混ぜたもの、次の日は10倍がゆに、にんじんのペーストを混ぜたもののように、少しずつ野菜の種類を変えて取り入れましょう。
離乳食初期には、にんじんやかぼちゃ、ブロッコリー、かぶ、大根、ほうれん草、じゃがいも、トマト、きゅうりなどがおすすめです。野菜の中でもほうれん草のようにあくのあるものは、茹でた後に冷水さらしてあく抜きをしてくださいね。
離乳食中期はみじん切りやすり潰した野菜を
野菜は、おかゆの中にペースト状のものとみじん切りやすり潰したものを混ぜて、徐々に慣らしていきましょう。しかし、硬さに慣れずになかなか食べない場合は、再度やわらかくもどして、少しずつ慣らしていくようにしてくださいね。
この時期になると食事回数を1日1回から2回に増やしていきます。食事タイムもある程度決めるとメリハリがついてよいでしょう。
また、離乳食中期に食べられるようになる野菜は、里芋やおくら、ピーマン、グリーンピース、パプリカ、春菊です。里芋などは冷凍のものを使うと便利ですよ。
離乳食後期は手づかみしやすい大きさで
この頃になるとおかゆも5倍がゆになり、野菜やたんぱく質も歯ぐきでつぶせるバナナくらいの固さのものが食べられるようになってきます。野菜の大きさも5~8mm角くらいのものが食べられるようになり、手づかみで食べたがるようになります。
野菜は手で持ちやすいように、スティック状にするなど工夫をしてくださいね。また、芋類も荒くつぶして、ほくほくとした食感を楽しめるようにしてあげましょう。
また、後期からは山芋、にら、長ねぎ、アボカド、レンコンといった少しくせのある野菜も食べられるようになってきますよ。
離乳食におすすめの緑の野菜とは?
ほうれん草や小松菜などの葉物野菜
ほうれん草には鉄分や葉酸、βカロテンにビタミンC、さらにカリウムも含まれていて、離乳食にはぴったりです。しかし、先ほどもお伝えしたようにほうれん草はあくが強いので、あく抜きをしっかりとするようにしてくださいね。
また、小松菜は全体の含有量こそほうれん草には及びませんが、βカロテンの豊富な野菜です。鉄分やカルシウムは、ほうれん草よりも豊富だといわれています。
ほうれん草や小松菜の旬の時期は冬です。この時期は栄養価も高くなっているのでぜひ取り入れてくださいね。
栄養豊富で下ごしらえが簡単なブロッコリー
ブロッコリーは離乳食初期から食べることができます。緑のつぶつぶのところを茹でたり電子レンジで加熱したりして、すり潰して食べさせてあげましょう。
離乳食中期や後期になると茎の部分も食べられるようになります。茎の外側の部分は固いので、厚めにむいて調理してくださいね。この時期は手づかみで食べやすい形にするとよいでしょう。
また、ブロッコリーは冷凍保存ができます。茹でてペースト状にしたり食べやすい形状にしたりして冷凍しましょう。食べるときは電子レンジで温めてくださいね。
捨てないで離乳食に使ってほしい大根の葉
大根の葉は離乳食初期から食べることができます。ほかの野菜よりやや硬いので、しっかり茹でてからすり潰して食べさせましょう。
離乳食中期になると、やわらかく茹でたものを細かく刻んで、ふりかけやおやきにするのがおすすめです。鉄分が不足しがちな離乳食後期には、ふりかけを常備しておくのもよいですね。
大根の葉は捨ててしまうというママもいると思いますが、栄養が手軽にとれるため、離乳食の頃には便利な食材です。ぜひ、離乳食に取り入れてくださいね。