子どもが眠くなる歌はどんな歌?選び方と子どもの眠気を誘うコツ
子どもがなかなか寝なくて困ることはありませんか?眠たいのに寝られずぐずったり、ようやく寝たと思ったらすぐに起きてしまったり…。どうしたら寝てくれるの?と頭をなやませている方もいるでしょう。子どもが眠くなるような曲の選び方、寝かしつけにピッタリの曲、寝かしつけのコツをご紹介します。
子どもが眠くなる歌の選び方と子守唄の効果
ゆったりと落ち着いた曲調の歌を選ぶとよい
大人でも心地よい揺れを感じると眠くなるという人が多いです。赤ちゃんなら、子守唄を歌いながら抱っこでゆらゆらしてあげると効果的です。
子守唄を歌うことでママの気持ちも落ち着かせることができます。ママの気持ちも子どもに向くので、安心した気持ちで眠りにつくことができるでしょう。
ゆるやかなテンポと心地よい揺れを感じながら、親子でゆったりした時間を楽しんでみてください。
リラックスして睡眠に入りやすい状態に
ゆったりした音楽を聞くとテストステロンの分泌量が減少します。子守唄でテストステロンの分泌が抑えられると、子どもの気持ちが落ち着き、身体がリラックスして眠りにつきやすくなります。
ママが子どもに子守唄を歌うことで、ストレスホルモンの「コルチゾール」が減少し、リラックスさせる効果もあるといわれています。
人はリラックスすると副交感神経が優位になります。心地よい音楽を聞くことは、副交感神経を刺激して、自律神経のバランスを整える効果があります。心拍数が下がり、筋肉がやわらぐことで、睡眠に入りやすい状態になります。
どんな歌でもママが歌ってあげることが大切
子どもはママの声で気持ちが落ち着くだけでなく、意識が活性化するということもあるようです。ママの歌声と赤ちゃんのストレスとの関係を調べた研究で、コルチゾールというストレスと関係するホルモンの分泌量を測定すると、ストレス状態にあった赤ちゃんは、ママの歌声でコルチゾールのレベルが下がって、ストレスが軽減することがわかっています。
子守唄を歌っている間は、子どもの目を見て優しくトントンしてみましょう。親子の大切なコミュニケーションのひとつになります。
子どもが眠くなるおすすめの子守唄3選!
覚えやすく歌いやすい「ゆりかごの歌」
北原白秋が作詞をし、短い歌詞の中で「びわの実」「黄色い月」といったすてきな情景を思い浮かべることができます。サビに出てくる「ねんねこ」という言葉は、江戸時代からわらべ歌などに登場していたフレーズだといわれています。古くから伝わる言葉と詩のような単語を重ね合わせて美しい世界観が作られています。
「ゆりかごの歌」の特徴は、ゆったりとした単調なリズムやことばの繰り返しです。この単調な音の繰り返しが、子どもを心地よい気持ちにして、眠りへと誘います。優しいメロディーが赤ちゃんに安心感を与えるでしょう。
懐かしさを感じる子守唄「江戸子守唄」
この歌は親が子どもに歌った歌ではなく、子守りの仕事をするために故郷を離れた幼い子が、赤ちゃんを寝かしつけるために歌ったものだといわれています。この奉公人が里帰りのお土産として「でんでん太鼓」や「笙の笛」を持ち帰ったと描写されています。
日本独特の音階であるヨナ抜き短音階(ド・レ・ミ・ソ・ラの音)で構成された曲で、どこか懐かしさを感じるメロディーです。
世界中で歌われている「きらきら星」
元は18世紀ごろのフランスで流行した曲が現代に伝わってきたといわれ、イギリスの詩人が英語の歌詞をつけたことで、世界中のさまざまな言葉で童謡として歌われるようになりました。
星は夜を連想させるので、寝かしつけのときに歌うのにぴったりです。夜空にたくさんの星がまたたいている様子が目に浮かびます。
誰もが耳にしたことのあるシンプルな歌で、音がソファミレドと階段のように下がるので、ママも歌いやすいでしょう。メロディーがとてもきれいで心地よいので、リラックスした気持ちで眠りにつくことができます。
子どもが眠くなるような環境づくりのコツ
寝るときには部屋を暗くしてメリハリを
遊びたがるような場合は、眠れなくても就寝時間には暗くした寝室に入るということを子どもと約束しましょう。
人間の体内時計は、25時間で動いているといわれています。実際の時間とのずれを抑えるには、毎朝、朝日を浴びて体内時計を修正し、昼間は明るく賑やか、夜は暗くて静かであると、子どもに学習させる必要があります。
夜に寝室が明るかったり、ずっと灯りがついていたりすると、子どもは敏感に受け止め、体内時計を修正できず、夜泣きや寝ぐずりを起こします。