働き方改革でストレスを軽減!子育て中に知っておきたい柔軟な働き方
ママが働きながら、仕事と家事を両立させるのはとても大変ですね。仕事だけではなく、子どもの保育園の送り迎えや帰宅してからの料理、掃除、洗濯と、ママのストレスはピークに達しそうです。そんなママに教えてあげたいのが「働き方改革」についてです。働き方改革とはどのようなものなのか、詳しく見てみましょう。
働き方改革で義務化のストレスチェックとは
心の健康状態がわかるストレスチェック
ストレスチェック制度は、従業員が職場の人間関係や過労からうつ病などのメンタルヘルス不調に陥るのを未然に防ぐことを目的に、2015年12月から始まりました。派遣社員などを含めた従業員50名以上の企業で、毎年実施することが義務付けられています。
ストレスチェックはチェックシート形式で行われ、仕事のストレス要因と心身のストレス要因、周囲のサポートの三つの領域に関する質問に答えることによって、自分のストレス状況を知ることができます。
ストレスチェックは必ず受ける義務はありませんが、積極的に受けて自分の心の健康状態を知っておくことは大切なことですね。
ストレス度合いを自覚して早めに対策しよう
これはストレスチェック制度が事業者にとって、精神疾患の従業員を見つけ出すための手段ではなく、従業員のメンタルヘルス不調を未然防止するためのものだからです。
ストレスチェックの結果から自分自身の心の健康状態を把握して、健康管理やセルフケアに役立てるようにしておくとよいですね。
もし「高ストレスで面接指導が必要」という判定結果が出た場合には、早めに医師による面接指導を受けるようにしましょう。メンタルヘルス対策では、「自分の健康は自分で守る」という気持ちが特に大切だといわれているからです。
チェック結果が働く環境の見直しの契機にも
例えば、労働時間を短くしたり、仕事の内容や部署を変更したりすることによって、会社は対象者のメンタルヘルス不調の防止に努めなければなりません。
また会社は従業員のストレスチェックの結果を、部や課などの一定の集団ごとに集計して、その集団の特徴や傾向を分析します。この集団分析の結果をもとにして、職場環境を改善していくことになります。
ストレスチェックを実施することが、会社の環境を改善するきっかけにつながるのですね。
ママのストレスを減らす働き方改革
時短勤務やフレックスタイム
時短勤務は、3歳未満の子どもがいるフルタイムで働く社員が対象になっている制度です。1日の労働時間を6時間に短縮して働くことができるので、仕事と育児を両立させることができますね。
フレックスタイムは、自分で出社と退社の時刻を決めることができる制度です。必ず会社にいなければならない時間が「コアタイム」として定められていますが、1日のほとんどがコアタイムの場合にはフレックスタイムとして認められないので注意が必要です。
テレワークという在宅での働き方
テレワークは、あらかじめ出社日と在宅勤務日を決めておいて、会社に通勤することなく、自宅で自分の都合のよい時間にパソコンなどを使って会社にいるのと同じ仕事ができます。仕事と育児の両立を可能にすることができるので、育児中のパパやママには適した働き方の一つだといえるでしょう。
国も助成金の支給やテレワーク導入企業の表彰などで、テレワークの導入を積極的に進めています。パパやママの会社でも導入されていれば、検討してみる価値はありそうですね。
有給休暇の取得義務化で休みやすい環境に
働き方改革における「働き方関連法」が2019年4月に施行されたことによって、会社の従業員は毎年5日以上の有給休暇を取ることが法律で義務化されたことです。従業員が5日以上の有給休暇を取らなかった場合には、会社に罰則が適用されます。
つまり、会社で働いているママは、1年間に5日以上の有給休暇を必ず取らなければならなくなったということです。
これまで有給休暇を取るときには、まわりに気を使いながら休まなければいけなかったママも、これからは休みやすくなりますね。
働き方改革でパパのストレスも軽減しよう
パパの育児休暇取得で育児に参加しよう
しかし、取得率はママの80%超に対して、パパは5%台前半と大きな差があります。その背景には、いまだに育児は女性がするものという考え方が定着していることもあるかもしれません。
パパが育児休暇を取得することで、次のようなメリットがあります。
・ママの育児や家事への負担が軽減できる
・子どもやママと過ごす時間が多くなる
・子どもと触れ合うことによって、父親としての自覚が持てるようになる
・ママとの関係がうまくいくようになる
パパも育児休暇を取得して、積極的に育児に参加してみませんか。ママの笑顔がまた一つ増えますよ。