【第3回】急な病気に、残業…。働くママの悩みごとは保育園選びで解消
病児・病後児保育室を利用するには
急に子どもの体調が悪くなったからといってすぐに、利用することはできません。もしものときのために事前に準備をしましょう。また、提出物も市や保育施設によって異なる場合があるので、必ず確認をしてください。
1.事前登録
病児・病後児保育室を利用するには、各施設への事前登録が必要になります。「登録申請書」に必要項目を記入して、利用を考えている園に直接提出します。その際に保険証・印鑑・母子手帳・乳幼児医療受給者証を持参してください。
2.利用する場合は事前に施設に予約
利用する場合、基本的に前日までの予約が必要になります。受付は先着順になりますので早めの予約をしましょう。
3.お医者さんからの診断書
子どもを預けるには、お医者さんの診断書が必要になるので、受診してから施設へ預けることになります。
病児・病後児保育室の受け入れの数は施設によって様々です。また、インフルエンザや胃腸炎などの感染力の強い病気の場合、異なった疾患の子を同じ空間では感染してしまう恐れがあるため、各施設ごとにインフルエンザのみの預かりなど、同じ病気のみ預かる場合もあります。
そのため、自宅の近く、職場の近くなど、利用する可能性のある施設には事前に複数登録しておくとよいです。今回、取材をしたもりのなかま病児保育室の場合は、同グループの病児保育室があるため、近くの病児保育室と連携して対応してくれることもあります。
病児保育室での過ごし方
もりのなかま病児・病後児保育室では、装飾などを工夫し、初めて利用する子も安心できる雰囲気を意識した病児室になっています。
登録の際の面談時に聞いた子どもの好きなものや遊びなどの情報をもとに、絵本やおもちゃを入れ替え、その子にあった空間を用意します。また、家庭から子どもが好きなDVDを持ってきてもらい、その映像を見せたりお家のように安心した環境をつくっています。
食事の提供が可能な園もありますが、慣れていない園の給食を食べられなかったりすることもあるので、体力面も考え体調が悪い時は子どもの食べやすい物や好きな物を持参することがおすすめです。
預かり後は、おもちゃなど除菌し、しっかりとケアをしているので安心して利用ができます。
また、企業型の病児預かりだと料金が高いと思われがちですが、もりのなかま病児・病後児保育室(1日1,000円、2日目以降500円)のように安価で利用できるところもあるので、一度料金も含め、近くの園・施設を確認し、いざという時のために準備をしておきましょう。
まとめ
現在、出産後早くから働くママたちの割合も高く、保育施設が求められています。保育園にはそれぞれ特徴があります。子どもが楽しく園生活ができ、ママの職場や仕事の状況など様々な要素を考慮し認可、認可外にとらわれず、大切な子どもが働くママに必要な形で預けられるか、しっかりと選ぶようにしましょう。また、実際に保育の様子も目で見て判断しましょう。
監修
全国に保育事業を展開している「株式会社Lateral Kids」が運営する仙台市にある「もりのなかま保育園銀杏町園」。企業主導型保育園で、病児保育室も併設しています。
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