男の子が空手を習うメリットデメリット。道場を選ぶポイントも紹介
体が鍛えられるだけでなく、礼儀作法なども身につけることができるため「子どもに空手を習わせたい」と考えるママは多いようです。今回は、男の子が空手を習うことによるメリットとデメリットをまとめてみました。道場を選ぶためのポイントもご紹介しますので、しっかりチェックしてくださいね。
男の子が空手を習うことで得られるメリット
挨拶などの礼儀作法がしっかり身につく
そのため、空手を習うことで、しっかりとした挨拶や返事ができるようになるでしょう。さらに、礼や正座の仕方だけでなく、礼をする意味や相手を敬う心など、空手の稽古を通して礼儀の本質的な部分も身につきます。
また、「師匠と弟子」「先生と生徒」「先輩と後輩」といった縦社会の中に身を置くことで、目上の人を尊敬する心が育まれ、自然と敬語を覚えることもできます。 これらの積み重ねから、幼くても正しい礼儀作法が身につくのですね。
体幹が鍛えられて姿勢もよくなる
空手の型には様々な種類があり、一つの型の中にも色々な動作があります。組手の場合は、俊敏な動きで相手を突いたり蹴ったりします。これらの動きを何度も練習するので、体の使い方も自然と上手になります。
基本動作を繰り返し練習する中で、動きと筋肉の動き方が体で理解できるようになるため、自分の体に対しての理解が深まり、体を動かすこと自体が得意になるかもしれません。筋肉が鍛えられ体力がつけば、ケガや病気にも強くなるでしょう。
精神力が強くなり自信にも繋がる
しかし、コツコツと稽古を続けていくうちに、できなかったことができるようになるという喜びを実感するでしょう。辛い経験を乗り越えることで精神力が強くなって、それが子どもの自信にも繋がるのです。
特に、試合で対戦相手と戦うのは、大きな恐怖やプレッシャーを感じる場面です。しかし、試合を経験し、そうした弱い心を乗り越えて相手に勝てたときには、大きな自信を得ることができます。負けてしまっても「もっと強くなろう!」という闘争心が鍛えられますよ。
男の子が空手を習うデメリットはある?
組手競技になるとケガのリスクが高まる
空手も習い始めのうちはケガをすることは少なくても、年齢が上がるにつれ力も強くなるので、ケガをする可能性が高まります。また、自分がケガをする可能性だけでなく、相手をケガさせてしまう可能性があることも念頭に置いておきましょう。
ケガをしないように準備運動をしっかり行ったり、サポーターやヘッドギアを装着していたりしても、空手をやる以上はケガのリスクがあるということを忘れないようにしましょう。
月謝のほかに道着や防具にもお金がかかる
また、空手を習うには、道着や防具などを用意することも必要になります。空手の流派は様々ですが、道着は流派に関係なく使います。ほかにも、拳、脛、膝、胴などを守るサポーターや、ヘッドギアなども必要に応じて用意してください。
さらに、スポーツ安全保険への加入や、空手連盟などへの加入登録料の支払いが発生することもあります。大会へ出場するようになれば、参加費や交通費、場合によっては遠征費用などの用意も視野に入れておきましょう。
自宅練習では親が覚えて教え相手にもなる
しかし、子どもの練習には、やはり親が付き合うことが必要です。自宅で型の練習を客観的に見るため、親が動画を撮ったり、自宅で子どもにアドバイスするために、子どもが道場で空手を練習している間、親も見学をして指導内容を覚えたりと、親の負担となってしまう面も出てくるかもしれません。また、素人が教えられることは限られてきます。
そこで、場合によっては、親も一緒に空手を習うというのも一つの方法です。一緒に習うことで、親もアドバイスがしやすくなるのではないでしょうか?
男の子が習う空手道場の選び方のポイント
空手の流派によって特徴が異なる
■実践空手(フルコンタクト系)
直接の打撃が認められている空手で、子どもはサポーターやヘッドギアなどの防具をつけます。ケガをするリスクが高いですが、攻撃されることで痛みを知り、暴力の恐ろしさも理解できるようになるでしょう。
■伝統派空手
実践空手と違い、型の練習を中心としています。組手の試合でも、蹴りや突きを相手の体に当てる寸前で止める「寸止め」が基本ルールです。
寸止めとはいいつつも、勢いが余って当たってしまうことは多いですが、寸止めを意識している上に、防具も身につけるのでそれほど大きなダメージにはならないでしょう。