幼児期の虫歯の原因とは?正しい歯磨きと生活習慣で健やかな歯へ
幼児期になると、虫歯ができやすくなりますよね。「ちゃんと歯を磨いているのに何でだろう」と、思うことはありませんか?ここでは、その原因ををみていきながら、正しい歯の磨き方や、予防法を紹介させていただきす。子どもが健康な歯になるように、参考にしてみてくださいね。
幼児期の虫歯の原因と特徴をチェック
幼児期の虫歯の3つの原因
2つめは「糖分の口内停滞」があげられます。甘いお菓子や飲み物をだらだらと食べたり飲んだりしていると、口の中に糖分が長い時間ある状態になります。
3つめは「歯垢の残り」があげられます。歯垢(歯の表面についた汚れ)は、食後およそ4~8時間ほどで作られます。これを放っておくと細菌が歯の表面のエナメル質を溶かしていきます。
上記のように口の中の糖分や歯の汚れが、虫歯の原因をつくっているといえそうですね。
幼児期の虫歯の7つの特徴
1.「虫歯が黒色ではなく白色」子どもの虫歯は白いものが多いため、気付かないことが多いです。
2.「奥歯と奥歯の間にできやすい」
3.「歯と歯茎の間にできやすい」
4.「上あごの前歯にできやすい」哺乳瓶で長い間、ミルクやジュースを与えていると虫歯ができやすい場所です。
5.「進行が早い」乳歯は一度虫歯になり溶け始めると、進行が早く神経に達してしまいます。
6.「静かに進行する」白い虫歯のまま進行するので、確認できずに突然穴があいてしまうこともあります。
7.「痛みを感じにくいため発見が遅れる」
幼児期ならではの特徴だといえるかもしれませんね。
幼児期に虫歯になるリスク
虫歯になった乳歯を放っておくと、神経に達して永久歯に虫歯の菌を引き継ぎます。その菌をもった永久歯が生えてくるので虫歯になる可能性が高くなります。
次に歯並びが悪くなります。虫歯で穴があくと乳歯が小さくなり、隣接する歯が傾きます。そうすると永久歯のスペースが失われ、強引な形で生えてきます。その結果、変な方向に生えてくるので歯並びが悪くなります。
また、歯が痛くなると噛む回数が減ったり、変な噛み方をしたりしてあごの発達を妨げることもあります。さまざまなリスクがあるため、幼児期からの歯のケアは大切だといえますね。
虫歯を予防するために気を付けたい生活習慣
寝る2時間前には歯磨きをしよう
なにかを食べたり飲んだりすると口内が酸性になります。(酸性は虫歯菌が好んで活動する状態です!)
唾液は口のなかをきれいにしてくれます。そして口内にできた酸性を中和して、酸性度を落としてくれます。しかし夜寝ている間は唾液の分泌量が減るので、食後すぐに寝てしまうと口内の酸性状態が長く続いて、虫歯ができやすくなるのです。
歯磨きをすることで多少虫歯のリスクは減らせますが、口内の中和に時間がかかります。そのため食事はなるべく早くとり、寝る2時間前までには歯磨きをするのが理想だといわれています。
寝る前の歯磨きの時間も大切なのかもしれません。
3歳までは口移しやキスは控えよう
まず人の口内の環境は2~3歳までに決まり、この間に虫歯菌が定着しなければ虫歯にならないといわれています。小さいうちはつい、子どもと同じスプーンや食器を使ったり、口移しをしたり、口でキスをしたりすることがあると思いますが、避けたほうがいいようです。
気を付けていれば絶対に大丈夫という保証はありませんが、可能性は少なくなりますよ。
スキンシップでチュッとキスをしたくなることなどもありますよね。でもちょっと我慢!「虫歯はうつるもの」という認識をもって、リスクを減らしていきましょう。
規則正しい食生活を送り、よく噛もう
また、飲み物にも注意が必要です。スポーツ飲料は飲みやすいですが、糖分がたっぷり入っています。飲み物はお茶か水にして、ジュースをあげるときはたまにあげる程度にしておきましょう。
噛む習慣も大切です。虫歯菌は唾液が少なくなると活動し始めるため、よく噛んでたくさん唾液をだすことが予防になります。またやわらかいものばかりではなく、唾液の量を増やせるようにかたいものを食べることもおすすめです。
できるところから、生活習慣を変えていくとよいと思います。
虫歯をしっかり予防する正しい歯磨き
幼児期の正しい歯磨きのポイント
歯磨きは毎食後にするのが理想的ですが、なかなか難しいですよね。できないときは1日1回、時間をかけて磨くと虫歯予防になるといわれています。寝ている間は唾液の分泌量が減って虫歯ができやすくなるので、寝る前の歯磨きをしっかりと行い、仕上げまでできるのがベストです。
子どもが磨き方がわからないときはママが分かりやすく教えたり、一緒に磨いたりしてお手本を見せるよいと思います。いやがっているときは無理強いはせずに、でききたときに「上手にできたね」と声をかけながら、楽しく習慣づけていきましょう!