乳児のほくろは除去したほうがいいの?気をつけたいほくろや予防策
着がえや入浴の時に、赤ちゃんの真っ白な肌の上にほくろを見つけると、不安になりますよね。いつのまにできたのか、医師に連れていくべきかなど、ママの気持ちが落ち着かなくなると思います。今回は、ほくろの種類や、気を付けた方が良いほくろ、予防法などについてお話ししたいと思います。
乳児にもあるもの?ほくろの基本や除去方法
乳児のほくろはいつからあるの?
個人差はありますが、早くて生後数カ月頃からでき始め、1歳前後にママやパパが見つけるケースが多いようです。
ほくろのサイズも、現れる場所もまちまちで特に決まっていません。はじめは見落としてしまいそうな小さな黒い点だったのが、赤ちゃんの成長につれ少しずつ大きくなっていきます。
中には生まれつきほくろがある子もいますが、これは医学的には「先天性色素性母斑」と呼ばれるものです。小さいものは心配はありませんが、5㎝以上の大きなあざになると、将来的な影響も考えて医師の診断が必要です。
ほくろには2つの種類がある
【先天的ほくろ】
生まれつきある先天性色素母斑に加えて、赤ちゃんの頃から思春期の初期頃までにできるほくろは、遺伝性的な可能性が高いものと言われており、予防することはできません。
【後天性ほくろ】
思春期以降に出てくるほくろは、紫外線や摩擦など外からの影響やホルモンの影響を受けてできるものだと言われており、赤ちゃんの頃から予防が可能です。
先天的ほくろは予防はできませんが、後天的ほくろは予防できるので、赤ちゃんの頃から気を付けてあげることが大切です。
ほくろって除去できるの?
万が一、悪性のほくろの場合は、皮膚だけではなく組織ごと切除しなければならないので、いずれにしても医師の的確な診断が必要となります。
大きなあざのようなものは、成長と共に大きくなり目立つようになるので、早めの処置が必要となることもあります。この場合、赤ちゃんの新陳代謝は活発ですので、施術後も傷のなおりが早く、将来的に傷跡も目立ちにくくなるので安心です。
いずれにしても、ほくろを取るか取らないかは、医師に相談し、その指示に従うようにしましょう。
ほくろチェック!こんなほくろは気をつけて
大きさや色や形などが変化するほくろ
【大型のほくろ、次第におおきくなるほくろ】
赤ちゃんに5㎝以上のサイズのほくろがある場合、大型色素性母斑の可能性があります。これは悪性になりやすく、赤ちゃんの健康に危険を及ぼすため、見つけたらなるべくすぐに医師に相談しましょう。ほくろが急に大きくなり、膨らんだりしてきた場合も要注意です。
【色や形が変わるほくろ】
ほくろが悪性の場合、赤ちゃんの体内にある免疫細胞の攻撃により、部分的に色が薄くなったり、形が変わったりするほくろもあります。この場合もよく観察し、変化を感じたら診察が必要です。
出血や液体がでているほくろ
しかし、日本人に多い皮膚がんのひとつである有棘細胞がんの場合は違います。
有棘細胞がんの場合、ほくろの表面皮膚が炎症を起こしたり、小さなぽつぽつとした発疹のようなものが表面にでてざらっとし、出血を伴うことがあります。つまむと、しこりを感じる時は要注意です。
さらに膿みが出ていて、そこから悪臭がする場合は細菌による感染症を起こしやすくなっているため、厳重な注意が必要です。
このような症状を見つけた場合は早めに病院に連れていき、医師の診断を仰ぎましょう。赤ちゃんがほくろを掻きむしらないよう、気を付けてください。
足の裏や手のひらにできるほくろ
【足の裏】
メラノーマは、日本人の場合足裏にできることが多いと言われているので、赤ちゃんのおむつ替えや入浴のときなど、足裏をよく観察してみてくださいね。
【手のひら】
通常、手のひらは紫外線があたりにくいこともあり、ほくろはほとんどできません。もしも赤ちゃんの手のひらに黒い点のようなほくろを見つけたら、注意が必要です。
【爪】
メラノーマは爪にも発生することがあり、爪の場合は黒い縦じまのように見えるのが特徴です。
見つけたら、病院へ連れていき、医師に相談しましょう。