産後も効果抜群のソフロロジー!赤ちゃんとママのメリットを知ろう
日本でも30年ほど前から取り入れられた「ソフロロジー」は、リラックスした状態で出産をする方法なので、ママが前向きな状態で出産に臨むことができるといわれています。そればかりか、産後のママと赤ちゃんにもメリットが生まれるといわれているのです。このソフロロジーについて詳しく見ていきましょう。
ソフロロジーがどのようなものか理解しよう
フランス発祥で昔からある出産方法の一つ
しかし、それを超えた分娩法といわれているのが「ソフロロジー式」です。1972年にフランス人の博士によって産科に導入されたソフロロジー式は、フランスを中心にスイス、西ドイツ、スペインなどで徐々に広まりを見せています。
ソフロロジーは元来精神の安定と調和を得るための学問として、1960年にスペイン人の精神科医によって提唱され、日本には1987年に熊本大学の松永博士により持ち込まれました。
その後、研究や改良を重ねられ、麻酔をしなくても充分に陣痛に耐えられるような優れた分娩法に進化したのです。
お産に対する不安をプラスのエネルギーに
しかし、不安や恐怖に悩まされることで、余計な力が入って産道を狭めてしまったり、痛みで二酸化炭素が多くなり酸欠になったりすることがあります。出産に対する不安は、母子ともにデメリットとなることが多いのです。
ソフロロジーでは、「イメージトレーニング」「呼吸法」「エクササイズ」によって、出産に対する不安や恐怖といったマイナスイメージをなくします。それどころか、「早く陣痛が来ないかな。早く赤ちゃんに会いたいな」とプラスのエネルギーに変えることができる分娩法なのです。
イメージトレーニングと呼吸法の練習が大事
まずはイメージトレーニングですが、妊娠中から胎児に名前をつけて呼びかけたり、楽しかったことやうれしかったことを思い出したりして、幸せなイメージを膨らませるのです。ポジティブな気持ちになり、リラックスすることにより、分娩時の陣痛の痛みを和らげようとする方法です。
次に呼吸法ですが、吐くことを意識した腹式呼吸で深呼吸をします。口からゆっくり深く、力強く息を吐いて、息を吐けなくなったら自然に息を吸い込む方法です。
ソフロロジーで赤ちゃんを産むことになったら、病院でイメージトレーニングの際に聞くCDをもらえるので、リラックスして深呼吸することを心掛けましょう。
ソフロロジーで生まれた赤ちゃんの共通点
赤ちゃんに酸素が届くから血色よく生まれる
産院で生まれたばかりの赤ちゃんに先生がアプガーテストで点数をつけますが、たいていの場合「10点満点です!」と評価されることが多いようです。この評価の中には、皮膚の色も2点満点で含まれています。
ソフロロジーで生まれた赤ちゃんだと、ママがゆっくり深呼吸をすることで、産道にいる赤ちゃんにも十分な酸素が届くといわれています。そのため、赤ちゃんも血色よく生まれてくるのでママとしても安心ですし、ママ自身からも10点満点をつけたくなりますね。
産後の赤ちゃんの疲労が少なく元気がよい
ママ友は、陣痛が来て赤ちゃんが生まれてくるまでに48時間かかってしまい、母子ともに疲れた状態となってしまったそうです。赤ちゃんが十分下り切ってくる前にいきんでしまったことも、出産に時間がかかった一因のようです。
ソフロロジーでは、ママは息むことなくふーっと静かに息を吐き、呼吸を整えるだけです。そのためママの産道も狭まらず、赤ちゃんも出産時には短時間で生まれてくることが多いので、疲労が少ない元気な赤ちゃんとして取り上げられることが期待できるのです。
穏やかで夜泣きが少ない赤ちゃんが多い
世の中には赤ちゃんがお腹にいるときに、やさしく話しかけたり、美しい音楽を流すというママも多いのではないでしょうか。ある研究によると、赤ちゃんはママのお腹の中にいるときも外界の音やママの声が聞こえているそうです。
ソフロロジーはまだ赤ちゃんがお腹にいるときから名前をつけて話しかけるなど、ママと赤ちゃんの絆作りを大切にします。ママと一緒にいるという安心感から、穏やかで夜泣きが少ない赤ちゃんが生まれることが多いのかもしれませんね。
産後のママが感じるソフロロジーのメリット
お産で体力の消耗が少なく産後の回復が早い
しかし、ソフロロジーだとスピード出産になることが多く陣痛時間も短いため、産後のママの体力も比較的早く回復できます。出産による体力の消耗が少ないこともその一因なのでしょう。
赤ちゃんも元気に生まれてくることが多いため、よくお乳を飲みぐっすり寝てくれるので、ママも十分睡眠がとれてさらに産後の回復が早くなるのです。ママの産後の回復が早いと、母乳もよく出るようになるので、いっぱいお乳を飲んだ赤ちゃんはすくすく育つという好循環になるのですね。