産後の栄養は果物で補える?果物のよい点や気をつけることを紹介
産後は、ママにとって大変な時期ですよね。「食事をゆっくりとる暇もない」なんてこともあるでしょう。栄養バランスが崩れると母乳だけではなく、ママの体調にも悪影響がでます。そんなときに、お助けアイテムとして「果物」が利用できるのです。今回は果物が産後によい点や、適切なとり方など紹介します。
産後のママは栄養不足になりやすい
産後は食事のしたくがゆっくりできない
たとえば、「産後は食事のしたくがゆっくりできない」ということが考えられます。ママの体は出産によりダメージを受けているので、体を起こしていると疲れてしまったり、調子が悪くなってしまったりする人もいることでしょう。
さらに、赤ちゃんのお世話に24時間かかりきりになります。このような状況から、食事を作る時間も食べる時間もゆっくり取れず、バランスが偏った食生活になりがちです。
母乳でママの栄養が減ってしまう
母乳は血液からできていることをご存知でしょうか。ママがとった栄養は血液となり、さらに母乳へと姿を変えて赤ちゃんに届けられます。赤ちゃんの飲む量が増えればその分、脂質や糖分、ビタミン、ミネラル、脂肪分など、多くの栄養が必要となるのです。このように産後は、栄養満点の食事が必要な時期といえるでしょう。
授乳中に「切れ毛が増えた」と感じたら、ひょっとすると栄養不足のサインかもしれません。食生活を見直してみましょう。また母乳で血液が多く使われているので、貧血になりやすい状態です。鉄分などのミネラル類やビタミンなども意識してとりましょう。
育児疲れで食欲がなくなることもある
睡眠不足になると疲れが取れず疲労が溜まり、その結果食欲が湧かないといった悪循環をひき起こします。育児は一人で乗り切れるものではありません。必ず周りにサポートをお願いしましょう。睡眠が取れて疲れが和らぐと、食欲も自然と湧いてきますよ。
また食欲不振だけではなく、「不安感」「焦燥感」「やる気が出ない」「マイナス思考」「不眠」「集中力の低下」などが合わせてみられるときは「産後うつ」による影響も考えられます。心配なときは育児相談など利用してみてください。
産後はいつもの食事に果物をプラスしよう
果物は忙しいママにピッタリの食材
また母乳を十分出すためにも、水分をしっかり摂ることが大切です。果物には多くの水分が含まれていて、水分補給の面でも優れています。
バナナやミカンなど、簡単に手で皮をむいて食べられるものだったり、リンゴのように皮ごと食べられるものだったり、とても手軽にとることができます。そのため忙しいママの栄養補給として、ピッタリの食べものといえるでしょう。また生で食べるので、熱や水に溶けやすい葉酸やビタミンCなども無駄なくとれますよ。
授乳中のおやつとしてもおすすめ
そんなときは、果物をおやつがわりにしましょう。果物は、高エネルギーの脂質や塩分をほとんど含まず、カロリーが高い果物の代表バナナでも、一本当たり77キロカロリー程度。ショートケーキの1/4以下となります。
また果物は、水分を含むと膨張する性質がある不溶性食物繊維を豊富に含みます。そのため満腹感が続き、食べ過ぎ防止になりますよ。
産後の貧血や便秘対策もできる
特にイチゴやサクランボ、キウイフルーツやオレンジにはビタミンCが豊富に含まれています。またマンゴーやライチ、パパイヤやイチゴには赤血球生成に必要な葉酸も多く含んでいるので、こちらも貧血予防におすすめです。注意したいのは「柿」。柿は逆に鉄分の吸収を妨げる働きがあるので、とり過ぎに注意しましょう。
また食物繊維も果物には豊富です。特にキウイフルーツや西洋梨、アンズやリンゴに多く含まれますので、便秘が気になるママは積極的にとりたいですね。