産後の休む期間について知ろう!過ごし方と休めないときの対処法
出産入院から赤ちゃんと無事に退院するとき、「産後はなるべく休んだほうがいいよ」と助産師さんからアドバイスをもらいますよね。ここでは、産後にママが休んだほうがよい期間や、その理由、産後無理をするとどうなってしまうのか?など、産後のママについてご紹介します。
目次
- 産後に休む期間と休まないといけない理由
- 産後の安静にする期間は1カ月
- 安静にして傷ついた子宮を回復させる
- 緩んだ骨盤を元の状態に戻して安定させる
- 産後の過ごし方と休まないと生じること
- 無理はしない。産後は安静に過ごそう
- 回復が遅れ体調不良や産後うつの原因になる
- 骨盤が戻らず将来尿もれなどの原因になる
- 休む暇がない。産後も休めないときの対処法
- 手抜きをおぼえて必要なことだけしよう
- 細切れ睡眠の質を上げて疲れをとろう
- パパの協力が必要!周りの人に頼ろう
- 必要なら外部サービスを利用する手もアリ
- 産後ヘルパーなら家事や育児のアドバイスも
- ベビーシッターなら今後必要なときに便利
- ファミリーサポートには産前産後サポートも
- まとめ
産後に休む期間と休まないといけない理由
産後の安静にする期間は1カ月
床上げとは、出産して疲れ切っているママの体をしっかり休め、回復させる期間のことです。一般的に産後の床上げの期間は、約1カ月必要だといわれています。その期間はなるべく赤ちゃんのお世話だけに専念し、ママは安静にすごしたほうがよいですよ。
赤ちゃんとママは、出産した産婦人科や病院で1カ月健診がありますよね。その健診が無事に終わってから元の生活に少しずつ戻していきましょう。産後1カ月過ぎでも、体調が悪いときはゆっくり休むことが大切ですよ。
安静にして傷ついた子宮を回復させる
大きくなった子宮は産後6~8週間くらいかけて、少しずつ元の卵くらいの大きさに収縮していきますが、人によっては子宮が収縮するときに「後陣痛」という痛みを感じる場合も。
子宮を回復させるのに一番大切なのが、安静にしてゆっくり休むことです。また、子宮に残っている血液を排出する悪露がしっかり出ることも必要なことです。ママが無理をして子宮の回復が遅いと、悪露が1カ月以上続き、体に負担がかかってしまいます。
緩んだ骨盤を元の状態に戻して安定させる
骨盤が緩んでいると、腰痛があったり、股関節が痛くなったりすることもあります。体の安定感がなく、体を動かすのが大変と感じる方も多いですよね。
骨盤が安定していない産後すぐに無理をして動き回ってしまうと、体の痛みが増すだけではなく、骨盤が元の状態に戻りづらくなります。骨盤が元の状態に安定するまではなるべく安静にすごし、骨盤ベルトなどで骨盤を固定するとよいですよ。
産後1カ月をすぎてからは、骨盤矯正に行くのもよいかもしれませんね。
産後の過ごし方と休まないと生じること
無理はしない。産後は安静に過ごそう
しかし、出産をしたことで受ける体のダメージは、ママが思っている以上に大きいものです。産後に無理をしてしまうと、ママの体や心にさまざまな症状を引き起こすことがあるので注意しましょう。
友人の話では、産後「思った以上に元気だから大丈夫」と、退院してからも今まで通り家事をして動き回っていたそうです。すると、一週間後急に高熱がでて大変だったと話してくれました。産後に無理をすると、産褥熱という高熱がでる方もいるので安静にすることは大切ですね。
回復が遅れ体調不良や産後うつの原因になる
出血がなかなか止まらず貧血になる、産褥熱がでる、体が痛くて動けなくなるなど、ママが頑張りすぎることで体調を崩し育児や家事ができなくなることも…。
また、産後で疲れているのに、睡眠不足のまま家事などもママ1人でしていると、何もやる気が起こらない、気力がなくなる、赤ちゃんがかわいくない、イライラして怒りっぽくなる、何もないのに涙がでるなどの症状がでてきて、産後うつになってしまうママもたくさんいます。
骨盤が戻らず将来尿もれなどの原因になる
しかし、産後に安静にせずに無理をして動いてしまうと、ママの開ききった骨盤は妊娠前の元の状態に戻ることができず、広がったまま固定されてしまうことも少なくありません。骨盤が開いたままだと尿道のしまりが悪くなり、周りの筋肉も緩んでしまうので尿もれの原因になります。
産後に骨盤が開いたまま固定されたせいで若いときから尿もれに悩む女性も多いので、将来の自分の体のためにも安静にすごし、骨盤を元の状態に戻すことが大切ですね。