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出産にアロマを役立てる!出産に使えるアロマオイルの選び方と使い方

出産にアロマを役立てる!出産に使えるアロマオイルの選び方と使い方

妊娠中は心身について様々なトラブルを抱えがちですが、薬が飲めないので辛く感じることもあるでしょう。こんなとき、アロマオイルであれば気軽に使えます。そこで今回は、アロマの基本や出産に役立つアロマオイルの選び方や使い方、先輩ママの体験談などについてご紹介します。

まずは知っておきたいアロマの基本

精油は100%天然のものを使う

最近では女性を中心に、「アロマ」を利用する人が増えています。アロマとは芳香を意味する言葉で、アロマを使った自然療法を「アロマテラピー」と呼びます。アロマオイルの効果を得るためには、100%天然由来の精油を使用することが大切です。

精油とは「エッセンシャルオイル」ともいわれ、ハーブなどの植物の花や葉、果皮、根などから有効成分を抽出した揮発性オイルを指します。

しかし一般的に精油だけではなく、合成香料で作られたフレグランスオイルまで「アロマオイル」として販売されているのが現状です。日本ではアロマオイルの基準がはっきりと定められていないため、精油やエッセンシャルオイルなどの表記があるもので、100%天然のものを使うようにしましょう。

アロマオイルってどんな効果があるの?

アロマオイルといえば「香り」が特徴ですよね。しかし、ただよい香りがするだけではなく、様々な効果をもたらします。

たとえば、
  • ストレスや精神の疲れの解消、また興奮を鎮める精神的作用
  • 腰痛、筋肉痛、打撲や筋肉疲労の回復
  • 消化器官の活性化
  • 貧血やむくみ、冷え症などの改善
  • 自律神経を整え、女性特有の悩みを緩和
  • 虫よけや空気清浄など殺菌・防虫
  • 花粉症や風邪など免疫力強化
これ以外にも、美容や二日酔いに効果が期待できるものもあります。ただしアロマは医薬品とは違い、病気などを治すものではありません。アロマの効果は「もともと人間が持っている自然治癒力を、最大限に引き出す」という点にあることを念頭に置いておきましょう。

精油を使うときに気をつけたいこと

精油は、高濃度に植物の成分を抽出したオイルです。間違った使い方をすると、危険をともなうことがあるので注意しましょう。

気をつけることとして、たとえば、
  • 直接肌につけない(刺激が強く、炎症の原因になることがあります)
  • 目や口などの粘膜に触れない(万一目に入った時は流水でよくあらい流し、眼科を受診)
  • 7歳未満の子どもには、薄めたものでも肌への使用は避ける
  • 光毒性があるものがある(柑橘系のオイルなどは、日光に当たるとシミや炎症を引き起こす可能性があります。)
  • 子どもの手の届かない冷暗所に保管し、開封後半年から1年以内に使い切る
オイルによって注意点が違ってきますので、確認して使用するようにしましょうね。

出産を助けてくれるアロマオイルの選び方

妊娠中のマイナートラブルにおすすめの精油

妊娠中は、「マイナートラブル」に悩むことが多いものです。そんなときこそ、アロマオイルを上手に利用してみませんか?

たとえば「つわり」には、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系のオイルがおすすめです。ハンカチに数滴たらして香りを嗅ぐだけでも、むかつきが抑えられ、気分がよくなりますよ。

「こむら返り」には、ラベンダーとペパーミントやローズマリーなど、鎮静効果や筋肉疲労を和らげる効果のあるものでマッサージをしたり、ゼラニウムやオレンジといったリンパの流れや血行促進に効果があるもので足湯をすると、予防になります。「冷え」には、ホホバオイルとマジョラム、オレンジをブレンドしたオイルを入浴時に使用してみましょう。

出産前の心の悩みにおすすめの精油

特に出産前は、精神的にデリケートになりやすい時期ですよね。そんなときには、アロマで癒されましょう。

「イライラ」には、グレープフルーツとティーツリーのルームミストがおすすめです。イライラによる神経の高ぶりを抑え、精神の鎮静効果が期待できます。さらにティーツリーには殺菌・抗菌効果もあるので、お部屋の空気の除菌もできますよ。

「不眠」には、ラベンダーのアロマバスで気持ちを落ち着かせてみましょう。ラベンダーには鎮静、鎮痛効果があり、高ぶった精神をリラックスさせてくれます。沈んだ気持ちを和らげてくれるオレンジスイートと、混ぜ合わせるのもよいですよ。妊娠中はのぼせやすいので、38℃ぐらいのぬるめのお湯でアロマバスを楽しんでください。

陣痛を促進する精油と使用の際の注意点

出産においても、スムーズにお産が進むように、アロマを利用することがあります。たとえば、分娩促進や痛みの緩和にはクラリセージやジュニパーに、気分の明るくなるパロマローザを混ぜたオイルで手や足、腰回りをマッサージすると効果があるそうです。

陣痛が弱いときには、ジャスミンやクローブ、ゼラニウムのマッサージオイルが効果があるとか。陣痛が高まってきたら、緊張をほぐすサンダルウッドなどの力を借りて、呼吸をスムーズに行えるようにしてみましょう。

これらの中には子宮収縮を促すものもあり、妊娠初期の使用には注意が必要です。また香りが自分に合わない場合は、気分が悪くなる原因にもなります。前もってお店などで、香りのチェックをしておきましょう。

出産のためのアロマオイルの使い方3選

超カンタン!芳香浴で心と体を整える

ここからは、アロマオイルの使い方をご説明します。妊娠中のママの体調に合わせて、使用するアロマは選んでみてください。

まずは、精油を部屋などの空間に拡散させ香りを広げる「芳香浴」です。芳香浴はとてもやさしく作用するものなので、妊娠中でも安心して試すことができますよ。専用器具を使用するものでは、キャンドルの熱で精油を蒸発させるアロマポット、電気の熱を利用して精油を温めるアロマライト、アロマランプ、加湿も同時にできるアロマディフューザー、などがあります。

もっと手軽に行う場合は、お湯を注いだカップに精油を数滴たらしてください。香りが蒸気とともに広がります。ほかにもポプリに精油を数滴たらしておくだけでも、芳香浴を楽しめますよ。

皮膚から吸収!アロマバスで全身リラックス

次は、アロマバスでリラックス効果を実感してみましょう。精油を湯船に垂らすだけでは、精油はお湯に溶けにくい性質を持っているため、混ざりきらない精油の原液が直接肌に触れてしまう心配があります。

アロマバスを行うときは、精油を植物から抽出されたキャリアオイルで薄めてからお湯に入れるようにしましょう。ホホバオイルやアーモンドオイルが使いやすいですよ。ほかにも精油と一緒に乳化剤を利用する方法もあります。

天然塩を精油と一緒に入れる方法もよく聞きますが、塩だけでは精油を溶かす効果が不十分な場合があるようです。妊娠中は肌が敏感になっていますので、できるだけしっかり溶けるキャリアオイルや乳化剤と一緒に利用するようにしましょう。

アロマオイルを使ったセルフマッサージ

妊娠中は、マッサージにもなかなか行けませんよね。そんなときにはアロマオイルを作り、セルフマッサージをしてみましょう。

材料はキャリアオイルと精油のみ。キャリアオイルで精油を希釈します。精油の濃度が1.0%以下になるようにしてください。25mlのキャリアオイルに対しては、精油一滴が0.05mlなので4~5滴程度。肌が敏感な人は、濃度を0.5%ぐらいにすると安心ですよ。

直接肌につけるので、使用前にはパッチテストをしてください。混ぜ合わせるキャリアオイルも様々な特徴を持ちます。保湿力ならホホバオイルやアーモンドオイル、免疫力強化や吹き出物予防にはココナッツオイル、美容効果ならアルガンオイルなど、用途に合わせて選んでみてください。
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