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つわりで仕事を休むことは甘えではない!症状がつらいときの休み方

つわりで仕事を休むことは甘えではない!症状がつらいときの休み方

妊娠初期に起こる「つわり」は個人差が大きく、自覚症状がほとんどない人もいれば起きていられないほど症状が重い人もいます。また、妊娠は病気ではないという考えから「つわりで休むのは甘え」という人もおり、つらさを理解してもらえないこともあります。今回はつわりの症状やつわりがつらいときの休み方を紹介します。

つわりの症状は仕事にも影響がでやすい

つわりの主な症状は?

つわりと聞いてイメージするのはやはり「吐き気」や、実際に吐いてしまう「嘔吐」ではないでしょうか。

ドラマなどでは食事中に吐き気を感じたことがきっかけで妊娠に気づくシーンがありますが、ママのうち半数以上が「つわりで吐き気や嘔吐を経験した」と答えています。

また、「妊娠中はすっぱいものが食べたくなる」といわれますが、つわりで食べ物の嗜好が極端に変わり、特定の食品ばかりを食べる「偏食」などもよくある症状です。ときどき「特定のものしか食べられなかった」というママもいます。

このほか、ホルモンバランスの変化や体調不良、出産や育児への不安からイライラしたり、うつのような状態になったりするなどの精神症状が現れることもあります。

通勤電車は妊娠前よりもつらくなりやすい

つわりの期間中は匂いに敏感になるママも多く、それまでは「よい香り」だと感じていた匂いでも吐き気を感じてしまうということがあります。

特に、整髪料などのツンとした匂い、化粧品や香水などの甘い香りが苦手になることが多いようです。そのため、朝の通勤電車では匂いに悩まされやすく、気分が悪くなって途中下車したことがあるママも少なくありません。

また、妊娠中は乗り物酔い、めまい、立ちくらみに悩まされることも多いため、電車に乗ること自体が負担になることがあります。

匂いが辛いと感じるときは、マスクをつけて鼻をおおう、口で呼吸するなどの対策を試してください。また、会社と相談して出勤時間をずらしてもらうのもよいですね。

オフィスやお弁当の匂いもきつくなる

つわり中は化粧品などの香料の匂いだけではなく、食べ物の匂いが苦手になるというママもいます。なかでもよくあげられるのが唐揚げや天ぷら、フライなどの揚げ物類の匂いです。

また、ご飯の匂いや醤油、ソースなどの匂いが苦手になるママもいます。スーパーの総菜コーナーはもちろん、社員食堂やランチルームのお弁当の匂いをきつく感じがちです。

さらに、オフィスはコーヒーなどの飲み物の匂い、化粧品や整髪料、紙やインクの匂いなど混ざっているため強い吐き気を感じることもあります。

長い時間を過ごすオフィスではマスクなどによる匂い対策だけではなく、空腹時につわりが重くなるママはアメを常備するなど、つわり自体の対策もするとよいですね。

つわりがひどいと仕事は休めるの?

つわりで休める明確な基準はない

妊娠がきっかけで起こるつわりは病気ではないため、吐き気やめまいなどの症状があっても仕事を休みにくいと感じるかもしれませんね。

つわりには症状がどの程度であれば仕事を休むことができるかといった明確な基準は存在しません。そのため、仕事を休むか出勤するかはすべて個人の判断になります。

症状があってもママ自身が希望するなら働くことができます。しかし、めまいなどがひどく立つことができない、普段よりつわりの症状が重いときは仕事を休んだほうがよいかもしれません。

また、出血があるときはできるだけ仕事を休んだほうがよいでしょう。出血量が多いときや鮮血が出たときは病院を受診し、少量の場合はなるべく安静に過ごしてください。

症状がひどい場合は病院で診断書がもらえる

つわり自体は病気ではありませんが、つわりの悪化を防ぐために必要と医師が判断した場合、医師は会社側に休業や勤務時間の変更などを指示した診断書を発行できます。

ある程度まとまった休みを取るときなど、会社から提出を求められたら医師に発行してもらいましょう。

診断書の発行に明確な基準はなく、ママが「診断書を発行して欲しい」と要求すれば発行してもらえることもあれば、症状が重く栄養失調などの心配がある場合だけ書くという医師もいます。ほとんどの場合、請求すればすぐに発行してもらえますよ。

ただし、診断書の発行は手数料が必要となります。休業期間延長のたびに発行すると負担がかかりますので、発行してもらうときは内容を相談しておきましょう。

無理をすると別の合併症の恐れも

仕事を休みづらいなどの理由で症状をガマンして無理をしてしまうと、つわりが悪化してしまうことがあります。

なかでも嘔吐の症状が悪化すると食事や水分を取ることができなくなり、脱水症状や栄養失調、急激な体重減少を起こしてしまいます。尿検査や血液検査で異常が見つかった場合は「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と診断され医師による治療が必要です。

妊娠悪阻になると赤ちゃんの発育に影響が出る可能性があるだけではなく、肝障害や脳障害を起こして命に関わることもあります。軽い場合は通院で治療できますが、入院が必要な場合もありますよ。

つわりが悪化して妊娠悪阻になることを防ぐためにも症状がつらいときは無理をせず体を休めましょう。

会社が理解してくれないときはどうする?

つわりは個人差が大きい。無理せず伝えよう

つわりで仕事を休みたいというと「妊娠は病気じゃない」「つわりで休むのは甘え」という人がいます。

しかし、つわりの重さには個人差があります。ときどき吐き気やめまいを感じる程度の人もいれば、水分すら満足に取ることができず入院しなくてはならない人もいます。

確かに、妊娠やつわりは病気ではありませんが、病気ではないだけで症状がないというわけではありません。「ガマンしなきゃ」「甘えてはダメだ」などと考えず、つらいときは無理せず伝えてくださいね。

また、伝えるときは「1日に5回程度吐く」「吐き気が強く2日間食事を取れていない」など具体的に伝えましょう。男性にはイメージしにくいつわりの症状も、回数などを入れると伝わりやすくなりますよ。
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