赤ちゃんはなぜ寝相が悪く暴れる?寝相からわかる成長や病気について
赤ちゃんがぐっすりと眠っていたと思ったら、布団からはみ出ていてびっくりした経験はありませんか?動けるようになった赤ちゃんは、眠っているときもよく動き、寝相が悪い赤ちゃんがいますよね。どうして寝相が悪くなるのでしょうか。寝相からわかる成長や病気についてご紹介します。
赤ちゃんは寝相が悪くて暴れても問題なし
浅い眠りが多いので活発に動きやすい
もう一方のノンレム睡眠は脳も眠っている状態でほとんど動くことがなく、多少の物音でも起きない状態です。このときはぐっすりと眠っているときといえますね。
眠っているときは、この二つの種類の睡眠を交互に繰り返しています。赤ちゃんはレム睡眠とノンレム睡眠が5割ずつで、大人はレム睡眠が2割ですから赤ちゃんの方がレム睡眠が3割も多いのです。レム睡眠のときに新しいことを記憶していますから、成長する上で大事な時間になりますね。
体温が高いので暑さの調整で暴れる
成長ホルモンは睡眠中、特に夜間にもっとも多く分泌されるので、眠っているときは体温が高くなりやすくなります。眠っているときに暑ければ、無意識に涼しさを求めて動くのでしょう。
寝ているときに布団をはいでいたり、布団から出ていたりしているのも、涼しいところを求めているのですね。夏の方が寝相が悪くなるのは、暑さの影響がありそうです。赤ちゃんの寝相が悪いときは、暑がっていないかを確認する必要もあるでしょう。
寝返りがうてないので練習をしている
起きているときも体を動かしていますが、眠っているときも無意識のうちに寝返りがうてるように練習しています。生後5~6カ月で寝返りをうてるようになりますから、それまでは眠っていても関係なく練習しているのです。
その練習の成果もあり、寝返りができるようになってきます。寝返りが自由にできるようになれば、眠っていて楽な姿勢になるように体を動かすようになってくるでしょう。
暴れる寝相で気をつけておきたいこと
うつ伏せになっていないかどうか
まずは、赤ちゃんが眠りながら動いて、うつ伏せにならないように気をつけましょう。うつ伏せになった際に下が柔らかい布団であれば、口や鼻を塞いで息ができなくなる可能性があります。そのままであれば窒息して危ないですよね。
同時に、うつ伏せで寝かせることは、乳幼児突然死症候群のリスクが生じるといわれています。先ほどもお話ししたように、赤ちゃんは眠っていても体が動くレム睡眠の割合が多いです。寝相が悪い赤ちゃんの場合はうつ伏せになって眠っていないか確認をする必要がありますね。
ベッドの柵でケガをしないように事前に対策
赤ちゃんがケガをしないように事前に対策をしておくのです。ベビーベッドから赤ちゃんが落ちないためにある柵ですが、柵自体が硬ければぶつかったらケガをする可能性があります。そうならないために柵にベビーガードを取りつけておけば安全です。
柵がついていないベットに寝かせる場合は、柵を新たにつけたり、ベッドガードをつけたりして安全対策をとりましょう。赤ちゃんの寝相が悪くてケガをしないか心配な場合は、ベッドを使わずに布団を使って眠るようにしてもよいでしょう。
暴れて布団から出るのが気になるなら腹巻を
そうかといって温かくしすぎるとかえってよく動いたり、汗をかいて寝冷えしてしまったりするかもしれませんから、温めすぎないような調整が必要ですね。赤ちゃんは手足から熱を放出して体温を調整しますから、手足は出しておいた方がよいでしょう。
赤ちゃんが布団をかけていないか心配でママが眠れないのは大変ですから、腹巻やスリーパーを着せていたら安心して眠れそうですね。
寝相のよしあしが気になったら受診を
睡眠障害が原因で寝相が悪いこともある
子どもの約1~3%にみられ、最も多い原因は扁桃腺肥大です。息が思うようにできずに苦しいので、少しでも楽になりたいと寝返りをすることが増えるのです。
また、あまり耳にしたことがないかもしれませんが、足がむずむずとして動かしてしまう「むずむず脚症候群」という病気でも寝相が悪くなる可能性があります。寝ていても脚を動かしたり、脚を布団の下に入れようとしたりするようです。このような症状がみられたら、早く受診した方がよいでしょう。