
【第1回】幼児からはじめられる!ごはんの時間に大切なこと
成長別お箸トレーニング
教える側としては、箸を持つことに集中してしまい、子どもの発達などを後回しにしてしまいがちですが、お箸を持ちなさいと言われても上手くできなかったことで子どもにはショックに感じてしまいます。

カミカミ期(9カ月〜)
離乳食後期で小さな物を手で掴み食べるという動作が出てきます。小さく細かいものを指先でつかむとことも箸を持つ訓練の一つになります。箸を実際に使う前に、大切な指を動かす訓練の時期になります。
パクパク期(1歳〜)
指先の動きを自分の意思でコントロールが出来てきます。小さいものをつまむ、大きいもをわしづかみにする。そういった手の動きがどんどん自由が効いてくる時期です。このときにスプーンを持たせ始めましょう。


箸を持ち始めてしまうと上手くできずにイヤになってしまう場合があります。無理強いしないで、スティック状に切り分けて、手で食べてもOKと思いましょう。
子どもが外で手を使って食べることが気になるのであれば、無理に箸で食べさせず、スプーンを用意してあげるといいと思います。
年少のときは、子どもが興味を持つ遊びに絡め、箸を使いスポンジをつかんで運ぶ遊びなどで箸の使い方に慣れましょう。
箸の使い方に慣れはじめたら、箸を使って食事を始めていきましょう。その際はスプーンやフォークも併用するようにしてください。箸だけでは、上手くできないことでごはんを食べないとなってしまう場合もあるので、この一口はお箸でやってみる?と声をかけてあげながら箸トレーニングをしましょう。
上手くできなかったりする場合は、指先の発達の途中なんだと割り切り、箸を使うよりも食べる楽しみに切り替えてあげましょう。また、何カ月したら再度挑戦してみるとできたりするものです。
まとめ

監修

井上典子さん/BRITISH GARDEN SCHOOL
みやぎシニア食育コーディネーターとして、ママやプレママのほか園などで食育講座やテーブルコーディネート、紅茶、中国茶教室を仙台で開いています。食育相談に出向いて一緒にマナーの話、食事の悩みに関する話をする活動も行っています。