里芋を上手に保存する方法とは?保存のコツや里芋料理のアイデア
ほくほくした里芋の煮物はおいしいですよね。しかし、独特のぬめりや手のかゆみが気になって料理しにくいなと思っているママもいるのではないでしょうか。ここでは、里芋のぬめりやかゆみを抑えて料理する方法を見てみたいと思います。保存方法やアイデアいっぱいの里芋料理もご紹介しますね。
里芋の特徴や下ごしらえのポイント
おせち料理にも使われる縁起もの
成分を見ると、体のむくみを取る働きをするカリウムを豊富に含み、水分と食物繊維が多く、じゃがいもやサツマイモよりも炭水化物が少なく低カロリーです。里芋を上手に取り入れれば、健康的な食事を作ることもできそうですね。
ほくほくとした食感の里芋は、煮物はもちろん、揚げてもお吸い物に入れてもおいしいです。お正月の縁起のよい食べ物としてだけではなく、普段の食事にもぜひ使ってみたい食材です。
ママが悩みがちなぬめりとかゆみ対策
ぬめりとかゆみを抑えるには、皮をむく前に半日ほど里芋を日向で乾燥させる方法があります。表面の水分が飛び、皮がむきやすくなりシュウ酸カルシウムの刺激も抑えられますよ。
ほかにも、皮ごと3分ほどゆでたり、ラップをして電子レンジで温めたりすると皮をむきやすくなります。また、酢水に里芋と手を浸しながら皮をむくとかゆみが和らぎますので試してみてくださいね。
煮物をおいしくする下茹でのコツ
まずは鍋に多めの水を入れ、切った里芋を加えます。鍋を火にかけて、煮立ったらざるに上げ、ぬめりを水で洗い流して取り除きます。里芋のぬめりは強いので、この作業を2回、場合によっては3回繰り返しましょう。手間はかかりますが、このひと手間で煮物が一層おいしくなりますよ。
里芋を味噌汁などに入れる場合は、下茹ではせず、塩でもんでぬめりを取れば十分な場合もあります。料理によって塩もみ、下茹でを使い分けてみましょう。
里芋の上手な保存方法をチェック
土がついたまま保存するのがベスト
里芋はふっくらと丸く傷がなく、手に取ったときに重みを感じるものがよい里芋です。軽かったり、触るとへこむようなものは避けましょう。保存するときは、土がついた状態がベストです。洗うとカビが生えやすくなりますし、土は適度に湿度を保ち、里芋の品質を保ってくれます。
里芋を新聞紙でくるみ、風通しのよい冷暗所に置きましょう。注意したいのは、夏場をのぞいて冷蔵庫で保存しないことです。このことは後述しますね。
通常、冷暗所では1カ月ほど保存できます。傷のついた里芋は別に保存して、できるだけ早く使いましょう。
常温保存が適している理由とは
里芋が風邪をひくと、ほくほくしたおいしい食感が損なわれ、料理の見栄えもよくなくなります。里芋は常温で保存し、14度以下の冷暗所がもっとも適しているといわれています。
温度が0~5度くらいの冷蔵庫は里芋の保存には冷え過ぎています。もし冷暗所がない場合や暑い夏場に保存したい場合は、5~10度になっている冷蔵庫の野菜室に入れるようにしましょう。一週間くらいおいしく食べることができますよ。
皮をむいた里芋は下茹で後に冷凍
まず皮をむいた里芋を多めのお湯で3~4分ゆでます。ゆでることで殺菌され、ほくほくした食感を残すことができます。水気をきって粗熱が取れたら冷凍用保存袋に入れて、できるだけ空気を抜きます。冷凍庫で1カ月くらい保存できますよ。
冷凍する前に里芋を使いやすいサイズにカットしておきましょう。一口大に切ったり、お吸い物用にスライスしたりすると使いやすいですよ。
凍った里芋をそのまま煮物に入れることもできますし、解凍したい場合は室温での自然解凍や電子レンジの解凍機能を使うことができます。夏場は冷蔵庫の中に半日ほど入れて解凍しましょう。
家族が喜ぶ里芋料理のアイデアを紹介
定番の煮物はパパや子どものお弁当にも
柔らかく煮た里芋は小さな子どもでも食べやすいので、子どもから大人まで家族みんなでおいしく食べられますね。里芋といっしょに人参や鶏肉を煮ると栄養たっぷりな一品になります。里芋はほかの食材と合わせやすい食材ですので、冷蔵庫の中にある野菜や肉を色々使ってバラエティに富んだ煮物を作ってみましょう。
煮物は冷めてもおいしく、パパと子どものお弁当にもぴったりです。前日の夕食に多めに作ってお弁当用に取っておけば、一晩たって味がより染みておいしくなった煮物をお弁当に入れることができますね。