【第4回】食べる練習期間「離乳食期」におすすめしたい野菜
野菜を食べることは、子どもの栄養面から見ても必要なのはもちろんですが、実は食の基礎を作る離乳食期にとっても大切なことを知っていますか?今回は離乳食インストラクターとして活躍するあなんやよいさんに、赤ちゃんと野菜についてお話を伺いしました。
子どもの成長のために必要な離乳食期
離乳食は赤ちゃんの食べる練習期間
トロトロのヨーグルトのような食事からだんだん歯ぐきでつぶせる程度のかたさの食事に、素材の味やだしを使った薄味から、徐々にほんのり味付けをしたものも食べられるように。また大人が1さじずつ食べさせることから、手づかみ食べなどを経て、スプーンを使い自分で食べるようになるまで続きます。
もちろん身体の基礎を作る時期なので、栄養面でも大切な時期ではありますが、一番大切なことは「飲み込む」「押しつぶす」「すりつぶす」などの食べる動きを引き出すために、赤ちゃんに合わせて食べる練習をすることです。
アレルギーに注意しながら、食材のバリエーションを増やしていくことです。周りにいる大人が心がけることで、いろんなものを食べられるようになります。
赤ちゃんの発達段階と離乳食
首がすわり、うつ伏せが上手になり、支えると座れるようにもなってきます。1日1回、少量のおかゆから離乳食を始めます。味付けはせず、なめらかに裏ごしやすりつぶした形状でおかゆや野菜をあげます。たんぱく質は、離乳食開始1カ月後に豆腐から始めます。
■7~8カ月の「中期」
手で支えなくても座れるようになりますが、安定はしていません。はいはいを始める子もでてきます。もぐもぐ噛むような、押しつぶす動きがみられ、初期より粗めにつぶしたり、みじん切りの形状になります。脂の少ない肉や魚を食べ始めたり、出汁を使って味の変化をつけることもできます。
3回食が始まり、生活リズムが生まれて、自我も芽生える時期。自分で食べたいという意欲も増し、手づかみ食べを始める子も。赤ちゃんは自分で食べられることが嬉しく、見守る大人も楽しい気分になります。歯ぐきで噛めるくらいの硬さ、大きさのものを食べることで噛む練習に。醤油や味噌などの調味料をほんの少量使うこともできます。
■12~18カ月の「完了期」
手の発達が進み、手づかみ食べをする中で、スプーンやコップなどにも興味を持ち使うようになっていきます。大人の食事に近いかたさのものも徐々に食べられるようになっていくものの、食べにくい形のものが多いと食べる意欲が削がれてしまうので、バランスよく組み合わせるとよいです。味付けは素材の味を生かした薄味を心がけたいですね。
離乳食の時期別・おすすめ野菜と調理法
どの野菜を選んだらよいか?
野菜は様々な種類があり、どんなものを選んだらよいか迷うところもありますが、まずは柔らかいものや味が甘いものから進めると、赤ちゃんも消化しやすく、好んで食べやすいです。
特に旬のものを選ぶと、本来の収穫時期ということもあり、栄養豊富で、味もおいしいものが多いのでおすすめです。