洗濯物の部屋干しは注意が必要!カビや雑菌を増やさない工夫とは
雨の日も関係なく洗濯をしないと、すぐに洗濯物があふれてしまうという家庭も多いことでしょう。しかし洗濯物の部屋干しには注意が必要です。そこで今回は洗濯物の部屋干しで注意したいカビや雑菌、部屋干しをするときのコツ、洗濯物を早く乾かすコツなどについてお話しします。
洗濯物の部屋干しはカビや雑菌に注意しよう
部屋干しは部屋にカビを発生させやすい
室内の湿度が高くなると、カビが発生しやすくなるので、部屋干しをするとカビの発生を自ら促しているということになります。
しかし雨が多い梅雨の時期など、どうしても部屋干しをしないと洗濯が間に合わないということもあるでしょう。部屋干しをするときは、できるだけ部屋の湿度が上がりすぎないように窓を開けて換気をしたり、エアコンを使って除湿をしたりするように心がけたいですね。
生乾きになりやすいので雑菌も増えやすい
これは、洗濯しても落としきることができなかった汚れやアカなどをエサにして、雑菌が増殖することが原因の一つとして考えられています。また、衣類が湿っている時間が長いことにより、雑菌が繁殖しやすいのも大きな一因となっています。
これに対し、外干しにしたときは衣類が湿っぽい時間が少なく、紫外線により殺菌をすることができるので、雑菌が増えにくいのです。
部屋干しをするときは、できるだけ雑菌が繁殖しないように対策を立てたいですね。
菌が原因で子どもが病気になることも
この菌は、通常は健康な人間には大きな影響をおよぼすことがないのですが、病人や高齢者、赤ちゃんなどの免疫力の弱い人間が吸い込むと、病気を引き起こす可能性があるといわれています。
モラクセラ菌が引き起こす可能性のある病気としては、肺炎や中耳炎、副鼻腔炎、髄膜炎などが挙げられます。肺炎や髄膜炎など、命に危険をおよぼす病気も入っていることにびっくりしたママもいるかもしれませんね。
子どもは大人に比べ免疫力が弱いので、部屋干しにしたせいで菌が繁殖し、子どもが病気になるといったことが起こらないように注意したいですね。
洗濯物を部屋干しするときのコツは?
洗濯機を清潔に保つようにする
まず、洗濯機はできるだけ清潔に保つようにしましょう。洗濯槽からは洗剤のにおいがするので清潔なように感じてしまいますが、実際は雑菌が繁殖するのにぴったりの環境だともいわれています。
たとえば大さじ2杯の洗濯槽の水の中には、約100万におよぶバクテリアがいるという調査結果も出ています。つまり掃除をしていない洗濯機で洗濯をすると、そのバクテリアが衣類についてしまいます。
お手入れ法としては月に1回は90度ぐらいの熱湯で洗濯機を空回しにして殺菌したり、洗濯槽内のゴムパッキンや蓋をきれいに洗ったりしましょう。
温度の下がったお風呂の残り湯は使わない
しかし、お風呂のお湯の中には皮脂や石鹸カスが含まれており、翌朝までぬるい温度に保たれているため、お湯の中にたくさんの雑菌が繁殖している可能性があります。
そのお湯を使って洗濯しても、洗濯物に雑菌が付着してしまうので、きれいに洗うことができません。
どうしてもお風呂の残り湯を使って洗濯をしたい場合は、洗濯までにし、すすぎは雑菌を洗い流すためにきれいな水を使うようにしたいですね。もったいないと感じるかもしれませんが、雑菌の繁殖を防ぐために注意しましょう。
干すときは間隔をあけて風通しをよくする
干すときは、洗濯物の間に空気の層ができるように、間隔を開けてぶら下げるようにしましょう。各衣類が乾いた空気に触れるように心がけてくださいね。
ズボンやタイトスカートのような筒状のものは、内部に空気が通るように吊るして干すようにしましょう。
洗濯物を干すときは、大きいものの間に靴下をぶら下げるなどして空間を作るように工夫してみてくださいね。干し方次第で乾き方にも差が出てきますよ。