マタニティライフで感じるストレス。原因と解消法や胎児への影響
ストレスホルモンが胎児の神経発達に影響
ストレスを受けたママの体内には、ストレスホルモンの一つであるコルチゾールが分泌されます。本来、コルチゾールは胎盤で防御されているため、胎児には伝わりません。
しかしコルチゾールの分泌が長期間におよび、さらに妊娠初期で胎盤が未熟だったり合併症などで胎盤がうまく機能しなかったりすると、そのまま胎児に伝わってしまうことがあるようです。
胎児のコルチゾールが増えると神経系の発達に影響を与えてしまいます。その結果、出産後、成長した子どもが情緒不安定に陥りやすかったり、うつ病や注意欠陥障害を引き起こしたりする場合があるようです。
流産や早産につながりやすくなる
ストレスによる流産は、後期流産の原因の一つと考えられています。後期流産は妊娠12~22週目あたりに起こる流産で流産全体の1割程度を占め、過度なストレスや運動など、ママへの負担がリスクになるようです。
早産の原因としては、胎児の発育不全などが関係するといわれています。発育不全になってしまうのは、先ほどご紹介した「胎児の栄養不足」と同じく、子宮への血液量の低下が影響していると考えられます。
また大きなショックやストレスは「副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン」を増加させ、それが子宮収縮などを促進することで早産や切迫早産を引き起こすこともあるようです。
まとめ
ストレス解消には体を動かしたり趣味を楽しんだりなど、心身のリフレッシュが有効です。ご紹介した解消法を参考に、気軽に挑戦してください。
ストレスが胎児に影響を与える可能性がありますが、気にしすぎて不安になるのではなく、積極的にストレスを解消するきっかけにしてもらえれば幸いです。元気な赤ちゃんに会うため、ストレス発散を心がけたマタニティライフを過ごしてください。