保育園の監査役員の仕事内容は?監査の仕事は向き不向きがある
保育園の役員を何か引き受けなくてはならなくなったら、あなたならどうしますか?会長、副会長は忙しそうだし、パソコンがあまり使えないから書記は無理だし、会計はお金の管理が大変そうだし、さあ困った…。そんなときには「監査」を検討してみましょう。監査役員の仕事内容について紹介します。
保育園の保護者会役員の仕事内容を知ろう
「会長と副会長」が保護者会の代表
会長の仕事として頭を悩ませることの一つが、その行事でのあいさつでしょう。人前で話すことに慣れているパパやママならともかく、そうでない人にとっては苦痛に感じることもあるかもしれませんね。
副会長は会長のサポートをするというのが主な役割です。会長のそばにいて、必要に応じて会長のお手伝いをします。忙しい会長を支える助っ人的存在です。
副会長としての大きな仕事はあまりありませんが、会長が病気やけがで行事の当日になって急に来られなくなったという場合は、会長の代理を務めます。
「会計や監査と書記」記録係や会費の管理
会計による収支報告の前に「会計書類は正確か」「不正な使い方はなかったか」などをチェックするのが監査の仕事です。帳簿や領収書などでお金の流れを確認して、間違いがなければ「監査報告」としてそれを証明します。
書記は会議の内容を議事録に記録していくのが仕事です。各家庭向けに行事案内やそのほかのお知らせ文書を作成して配布することもあります。記録や文書の作成にはパソコンを使うことが多いので、ある程度のパソコンスキルが必要です。
「広報やイベント係」設置は園により異なる
広報の仕事は、定期的に広報誌を作って保護者に配布するのがメインです。名称は「父母会だより」や「保護者会だより」など園によって異なります。行事ごとの感想や「卒園を迎えて」といったテーマで原稿依頼をして、それを文集にまとめるなどの活動をしていることもあります。
各行事の企画、運営を任されるのがイベント係です。年度初めにメンバーを決めて固定することもあれば、保護者持ち回りで行事ごとに交代することもあり活動方法は様々です。大きな行事の際には、広報と協力して一緒に記録写真を撮って回ることもあります。
保育園の監査役員の仕事内容を知ろう
会計役員が行った会計書類があっているか
大企業では「監査は義務」とされています。監査法人(公認会計士が5人以上で作る法人)がそれを担い、監査結果によっては企業が経営破たんしたり、見逃しがあって監査法人が処分されたりすることもあります。
しかし保育園では動くお金の規模がさほど大きくなく、不正はほとんどありませんので、大企業ほどの難しさはないでしょう。会計書類を隅々まで見ることは大切ですが、領収書などの証票と帳簿の突き合わせまでできれば、ほとんどの場合OKです。
保護者会の年度予算が適正に使われたか確認
会計役員に準備してもらうものは「帳簿」「通帳」「領収書」「現金の残金」「収支報告書」「そのほかの関係書類」などです。会計役員が事前にまとめて準備してくれているはずです。
監査が準備するものは「印鑑」と「電卓」だけです。印鑑は認め印でOKで、電卓も保育園や家庭にあるもので大丈夫です。
確認することは「会計書類と証票(領収証、レシートなど)が一致しているか」「帳簿の残高が現金残金と一致するか」「出入金に不自然なところはないか」などです。電卓で実際に計算をして確認が済んだら、所定の場所に署名捺印をし、監査の作業が完了となります。
収支報告書内容に誤りがないことを報告する
内容に誤りがなければ、保護者会の定例総会で「会計監査報告」をします。「いつ、どこで、だれと会計監査を実施し、記載が正確だったかどうか」といった内容です。
例えば「◯月◯日◯◯において会長・会計様と会計監査を実施いたしました。帳簿および収支決算書、通帳とも適正で正確に記載されておりましたことをここにご報告いたします。会計監査◯◯(氏名)」などの内容になるのが一般的です。
保育園によっては決まった文言がある場合もあります。まずは前任者の方に確認してみるのもよいかもしれませんね。