赤ちゃんがしゃべる時期は?言葉の発達と練習や知っておくべきこと
赤ちゃんがおしゃべりができるようになるにはそれぞれの段階があり、個人差も見られます。また、赤ちゃんの性格や育った環境、心身の発達の仕方によっても違います。大切なことはほかの子どもと比べることではなく、赤ちゃんにより多く話しかけてあげることです。
生後2カ月からおしゃべりの前兆が始まる
2カ月頃から「クーイング」が始まる
クーイングはのどの奥を鳴らすような、言葉と泣き声のどちらともいえないような独特の声で、赤ちゃんがママの言葉かけを求めて発していると考えられています。
赤ちゃんが声を出すようになるためには、口の形や唇の動かし方、声帯などを複雑に変える能力が必要となります。これは、赤ちゃんにとってはかなり難しいことで、クーイングは声を出す練習をしているのです。何をいっているのかよくわからなくても、優しく言葉かけをしてあげてください。
4カ月頃から「意味のない言葉」がでる
最初の頃の喃語は1音節の母音だけを発し、言葉には意味がありません。この喃語はおしゃべりの練習でもあり、パパやママに自分のことを注目してほしいという感情の表れかもしれません。ですから、赤ちゃんが喃語を発したときにはしっかりと言葉かけをしてあげてくださいね。
喃語は、始めのうちは「アー」「ウー」だけだったのが、「アーアー」などの2音節になり、「タッタ」「バーバー」のようにバリエーションが増えていきます。そして、子音をともなう喃語を発するようになっていきます。
1歳前後から「意味のある言葉」を使う
その後、1歳を過ぎた頃から喃語に変わって「マンマ」や「ワンワン」、「ママ」「パパ」などの意味のある言葉を使えるようになっていきます。その後1語の時期がしばらく続きますが、少しずつ単語も増え、身振りや手振りも一層豊かになっていきます。
パパやママも赤ちゃんの言葉を少しずつ理解できるようになるので、ゆっくりと、そしてはっきりとした発音で赤ちゃんに話しかけてあげましょう。
一緒に楽しみながらおしゃべり練習しよう
赤ちゃんに絵本の読み聞かせをする
絵本は赤ちゃんにとってもわかりやすい言葉が使われているので、言葉を早く覚えてほしいなら、読み聞かせはおすすめです。赤ちゃんの大脳が大きく刺激されて、言葉の発達にはとても効果的なのです。
また、絵本の読み聞かせは、親子の絆を深めるとともに、想像力を豊かにするともいわれています。パパやママの声と絵が結びついていくことで、絵本の中の世界が赤ちゃんの頭の中に豊かに広がっていきます。
赤ちゃんが喜ぶ遊びで笑わせる
赤ちゃんは、何気ないようなことでもよく笑います。かわいいほっぺや足に口をつけて「ブー」と音を出したり、高い高いをしてあげたりするとよく笑う赤ちゃんが多いようですよ。とにかく、赤ちゃんは繰り返しの遊びが大好きです。
赤ちゃんのときにいっぱい笑った子どもは、大きくなって自尊感情が高く、物事に積極的に取り組む人間に育っていきます。
テレビも使用OK!たくさん話しかけて
でも、工夫次第ではテレビも言葉の発達に役立つのですよ。それには、赤ちゃん1人でテレビを見させるのではなく、パパやママも一緒に見て声かけをしてあげることです。くれぐれも、テレビに子守をさせないでください。
「この子犬、かわいいね。」とか「紅葉がきれいだね。今度一緒にお出かけしようか」などと、心に浮かんだことを声に出して赤ちゃんに語りかけてみてください。歌が流れてきたら、パパやママも一緒に歌ってあげましょう。
しゃべるの遅い?と思う前に知っておこう
赤ちゃんの個人差や性格の差によるもの
おしゃべりができるようになるために必要な喉や舌、声帯などの発達は赤ちゃんによってさまざまです。また、おしゃべりへの関心が低いことや、のんびりとした性格も影響します。
一般的には8カ月が過ぎた頃から単語を話し始め、1歳半を過ぎると文として話ができるようになります。赤ちゃんの中には、2歳を過ぎた頃から単語を話し始め、3歳の誕生日を迎えてから文としてしゃべれるようになる子もいます。