生活リズムは3歳までに整えよう!規則正しい生活と睡眠時間の重要性
親が子どもにできる愛情の一つに、規則正しい生活習慣を子どもが身につけられるように育てることがあるのではないでしょうか?特に、3歳までに生活リズムを整えると、その後の子どもの成長や健康面に大きく影響するといわれています。そこで、3歳児の理想的な生活スタイルや生活リズムを整える方法についてご紹介します。
3歳は幼児期の節目!成長過程の目安
一歩前進しては半歩後退の3歳児
3歳になると、身体能力がめざましく発達します。走れるようになるなど、体全体を活発に動かせるようになっていきます。また、言語能力も急速に発達していきますよね。「パパとボールで遊ぶ」など、三つの単語を組み合わせて自分の気持ちを伝えられるようになるのも3歳のころです。
さらに、自我が芽生えてきます。好き嫌いがはっきりしてきてママを困らせることが多くなりますが、これは心身が成長している証拠です。ただし、成長の仕方には個人差があります。また、できるようになったかと思えば突然やらなくなる場合もあります。「一歩前進して半歩後退」が3歳児の特徴です。
生活習慣が身につき始める
日常生活を送る上での基本的な生活習慣とは、「食事をきちんと摂る」「早寝早起き」「ひとりでトイレに行ける」「自分の力で着替えができる」「身の回りを清潔にする」などです。これらの生活習慣は、すぐに身につくものではありません。赤ちゃんのころから、少しずつ練習をすることが大切です。
3歳児が基本的な生活習慣の確立で重要な時期といわれるのは、「なぜ生活習慣が必要なのか」を理解できるようになる年齢だからです。自分の力で身の回りのことをできるようになると、自信が生まれ自己肯定感が高まっていきますよ。
入園により生活スタイルが大きく変わる子も
このようにそれぞれの家庭によって生活スタイルは異なりますが、3歳のころになると子ども自身に大きく変わる必要性が生じてくる場合があります。それは、間もなく幼稚園での生活が始まるからです。
幼稚園に入園すると、それまでの生活と大きく変わって戸惑うことも数多くあるでしょう。ですから、3歳は子どもが幼稚園生活にうまく慣れていくための、準備期間と考えましょう。特に、夜型生活の家庭では、子どもが睡眠不足のまま登園しないように注意が必要です。少しずつ早寝早起きの習慣を身につけていきましょう。
3歳までが勝負!規則正しい生活の重要性
3歳児の理想的な生活リズム
3歳児の生活リズムのポイントは、睡眠と食事、遊びの時間をきちんと決めることです。時間の感覚が十分に身についていない幼児期だからこそ、パパやママが積極的に関わって生活リズムを整えていきましょう。
朝は決まった時間に起き、朝食を済ませたら日中は遊びなどでたくさん体を動かして過ごすとよいですよ。お風呂は毎日同じ時間に入るようにし、歯磨きが済んだら部屋を暗くして寝るような毎日同じ日課で過ごし続けることで、理想的な生活リズムができていきます。
お昼寝はまだ必要?起床時間と就寝時間
理想的な睡眠時間は、3歳児では10~12時間くらいだといわれています。幼稚園に通うときのことを考えれば、夜8時には寝て朝7時に起きるリズムを作れば、睡眠時間をしっかり確保できるでしょう。
また、3歳児であればお昼寝も生活リズムの中に取り入れたいですね。お昼寝を取り入れて午後も活発に過ごせば、夜に質のよい深い眠りに入りやすいですよ。お昼寝は、1~2時間程度にするのがポイントです。たっぷりのお昼寝は、夜の睡眠の質を下げてしまいます。
睡眠不足には注意しよう
睡眠不足は、子どもの成長を遅らせる原因になるといわれています。注意力や集中力の低下も招きやすいですよ。睡眠不足が原因で、いつまでもおねしょが続く子どももいるようです。さらに、肥満などの生活習慣病を発症させるリスクも高まります。日ごろから子どもの様子を観察し、睡眠不足のサインを見逃さないようにしましょう。
睡眠不足のサインは、朝なかなか起きられなかったり、日中眠そうにしていて集中力が低下していたりすることなどがあります。食欲の低下や落ち着きがなくてイライラするのも、睡眠不足のサインだと考えられていますよ。
生活リズムを整える鍵!睡眠と食事と運動
質のよい睡眠を取って朝は早く起きよう
早寝早起きの習慣をつけるには、夜早く寝るようにするのではなく、早く起きることから始めましょう。早起きをして、太陽の光をたくさん浴びて目覚めをよくしたいですね。
人の体は、太陽の光を浴びることで体内時計が調節されます。朝早く起きて太陽の光を浴びると、体や脳が目覚めて日中は活発に活動できるでしょう。日中にほどよく疲れると、夜になると体が休息を求めて眠くなるというリズムが自然とできますよ。
ですから、子どもが起きる時間になったら部屋のカーテンを開けて朝の光をたっぷりと入れるようにしてあげましょう。