生ゴミ処理機はどのくらい便利なの?活用方法や購入のための予備知識
子どもを幼稚園に送るついでにゴミを捨てようとしたら、生ゴミのにおいが服について嫌な気分になったことはありませんか?悪臭の元になるだけではなく、害虫の発生源になることもある生ゴミの悩みは、生ゴミ処理機を使えば解決できるかもしれません。今回は生ゴミ処理機の活用方法や購入のための予備知識を紹介します。
生ゴミ処理機があるとママの生活が変わる
ゴミの量が減るのでゴミ出しの負担も減る
生ゴミの主体は野菜の皮や調理クズといった水分の多いゴミです。処理機で分解するとゴミのなかの水分が蒸発するため体積が小さくなります。
ゴミの体積が小さくなるのでゴミ出しのペースを減らしたり、ゴミ袋のサイズを小さくしたりすることが可能です。ゴミ袋が有料の地域ではゴミ出しにかかるコストを削減することができますね。
また、水分が蒸発した分軽くなるのも大きなメリットです。子どもを送るときにゴミ出しをする場合、ゴミ袋は片手で持つことになりますよね。軽いと持ち運びがしやすく負担軽減になりますよ。
においが抑えられ衛生的に
生ゴミのにおいはゴミに繁殖した菌が原因です。ゴミに栄養や水分がたっぷり含まれていることと気温が高いという条件がそろっていると菌の増殖速度は早くなります。
生ゴミから菌の栄養を抜き取ることはできませんが水分を減らすことはできます。ゴミを捨てる前に水をよく切ったり新聞紙で包んだりしてもよいですが、処理機を使うと水分をより効果的に取ることが可能です。
ゴミの水分が減ると雑菌の繁殖が抑えられるため、においも少なくなり衛生的な環境を保つことができます。
堆肥を作って家庭菜園に挑戦できる
このうち、バイオ式で処理した生ゴミはそのまま1カ月程度寝かせておくだけで堆肥として使うことができることがメリットです。生ゴミで作った堆肥でガーデニングや家庭菜園に挑戦してもよいでしょう。
乾燥式で処理したゴミは「ドライフルーツ」のようなものなので、そのままでは肥料として使うことはできません。土に埋めると水分を吸って腐り、植物の根腐を招くこともあります。
乾燥式で処理したゴミを肥料にする場合はコンポストを使うなどして発酵させましょう。ミキサーで細かく粉砕しておくと発酵が早くなりますよ。
生ゴミ処理機の種類や特徴と助成金制度
室内に置くタイプと屋外に置くタイプ
室内に置くタイプはサイズが小さいため一度に処理できるゴミの量は少なくなりますが、ゴミを処理機にかけるときの手間が少ないのがメリットです。処理中のにおいが気になることが多いので消臭機能がついたものを選ぶとよいでしょう。
屋外に置くタイプは処理できるゴミの量が多いことがメリットですが、雨がかからない場所に設置する必要があります。においで近隣トラブルになる可能性もあるので購入する前に置き場所を検討しておきましょう。
基本的に、室内に置くタイプの処理機は乾燥式、屋外に置くタイプはバイオ式です。置き場所だけではなく処理方式にも注意して選んでくださいね。
堆肥化が早いバイオ式とコンパクトな乾燥式
しかし、バイオ式の処理機を使えばゴミを入れてボタンを押すだけで処理が終わり、1カ月寝かせただけで堆肥として使うことが可能です。堆肥作りの手間と時間を大幅に減らすことができますね。
ただし、バイオ式の処理機はサイズが大きいため置き場所に困ることも。一方、乾燥式はバイオ式に比べてコンパクトなので、キッチンにも気軽に置くことができますよ。
乾燥式で処理したゴミは発酵させないと堆肥になりませんが、ゴミの量を大幅に減らせます。シンプルにゴミのにおいを抑えたり量を減らしたりしたいママにおすすめです。
また、両方の特長を合わせた「ハイブリッド式」も人気があります。
購入時に助成金を申請できる自治体も
このことから、「ゴミの減量化」や「水分の多いゴミを減らすこと」に取り組んでいる自治体は多く、ゴミの減量と水分除去ができる生ゴミ処理機の購入に助成金を出している自治体もあります。
助成金制度の有無や助成金額、申請方法は自治体によって異なりますが、購入したあとに申請すると購入額に応じた金額を振り込んでもらえるところが多いようです。
生ゴミ処理機の価格は商品によって違いはあるものの乾燥式なら2~8万円程度、バイオ式なら9万円程度することが多いので助成金があると助かりますね。
生ゴミ処理機を購入する前に知っておこう
電気代がかかるので消費電力をチェック
消費電力は機種によって異なるほか使用回数によって電気代は変わりますが、1カ月あたり1,000円程度電気代としてかかることが多いようです。購入するときは消費電力をチェックしておきましょう。
また、消費電力が大きいためゴミを処理しているときはほかの家電製品を使用できないことがあります。炊飯器でご飯を炊いているときや電気ポットでお湯を沸かしているときに使うと、ブレーカーが落ちてしまうこともあるようです。
バイオ式と乾燥式の二つを組み合わせた「ハイブリッド式」の処理機は消費電力が少ないものの本体価格が高いというデメリットがあります。