添い乳はいつまでやるの?添い乳のやり方と注意点を知ろう!
「添い乳(そいちち)」という言葉は、赤ちゃんを授かるまで、あまり聞いたことがなかったと思います。「添い乳」とは、添い寝しながら赤ちゃんにおっぱいを飲ませる方法です。こちらの記事では、添い乳の具体的な方法や、添い乳をやめる方法などを紹介してきます。
添い乳を始める時期や、やり方は?
添い乳は新生児からでも可能
いくら体重が軽いとはいえ、授乳で長時間赤ちゃんを抱っこしたままの姿勢を保つのは大変です。さらに、授乳で赤ちゃんが寝てくれたのに、布団に置いたとたん起きて泣いてしまうということも多いと思います。その点、添い乳なら赤ちゃんを抱く必要もありませんし、同時に寝かしつけができてしまうので、とても便利な授乳方法といえます。
ただし、新生児の頃はママも赤ちゃんも授乳初心者なので、慣れるまではうまく体勢が整わずに苦戦するかもしれません。やり方をマスターして、授乳をママの休息時間にあててしまいましょう。
赤ちゃんの添い乳のやり方
2.体の下になっている腕を「ばんざい」するように上にあげます。
3.頭の上にあげた腕を、赤ちゃんに腕枕するか、頭を抱えるようにして肘を曲げます。
4.赤ちゃんの口元に乳頭が来る位置に、赤ちゃんを移動させます。
5.赤ちゃんに乳頭を深く咥えさせ、授乳します。このとき、赤ちゃんの呼吸が苦しくならないように、少し頭を斜め上に傾けるようにするとよいですよ。
6.片方の授乳が終わったら、反対側のおっぱいも同じように飲ませます。
7.ママが赤ちゃんの反対側に移動してもよいですし、赤ちゃんを抱きかかえてママのお腹の上を通過させ、反対側に寝かせてもよいでしょう。
8.もう片方のおっぱいも授乳します。
添い乳でもゲップが必要!
添い乳の場合も、飲ませ終わった後はゲップをさせる必要があります。横になったまま吐き戻しすると、のどに詰まらせて窒息してしまう恐れがあるので注意したいですね。授乳後、そっと立て抱きにして背中をトントンし、ゲップが出るのを待ちます。
赤ちゃんの頭を少し高くして、ゲップがしやすい姿勢を作るクッションや枕などを利用してもよいかもしれません。添い乳の場合、ゲップが出にくいこともあるので、無理に出す必要はないでしょう。ただし、普段から吐き戻しが多い赤ちゃんは注意が必要です。
添い乳をやめる時期とやめ方、体験談を紹介
添い乳をやめる時期の目安は?
やめる目安として、「歯が生え始めたら」というのも一つです。添い乳には虫歯のリスクあるといわれているからです。しかし、添い乳したからといって必ずしも虫歯になるわけではないので安心してくださいね。
長い子どもだと2~3歳頃まで添い乳がやめられないというケースもあるようです。添い乳は習慣になりやすく、添い乳でないと眠れない、夜中に何度も飲みたがるなど、子どもが大きくなるにつれ、ママの負担も大きくなります。夜中の授乳が大変だなと感じたら、やめ時かもしれませんね。
そろそろ添い乳をやめたいときの方法は?
添い乳をやめるためには、ママの「覚悟」が必要です。寝るときに添い乳をしないと、「なんでおっぱいくれないの~!」とギャン泣きすることはほぼ避けられないでしょう。
多くの場合、3日ほど頑張れば子どもがあきらめるようです。どんなに泣かれても「絶対にあげない」という強い意志をママが持てるかどうかが、成功のカギになるでしょう。ママと一緒に寝るとどうしてもおっぱいが恋しくなるので、パパに寝かしつけしてもらうのもおすすめです。
先輩ママの体験談で添い乳を卒業しよう!
【先輩ママAさん】
夜中の授乳で寝不足が続き、体調が悪くなったことがきっかけで添い乳をやめる決心をしました。私の場合、無理に「おっぱいをあげない」という方法ではなく、「おっぱいを欲しがる前に自然に眠くなるように仕向ける」という方法をとりました。
日中たっぷりと遊ばせ、昼寝を調節し、お風呂やご飯の時間も早めに済ませ、寝る前からリラックスしたコミュニケーションをとることで、子どもが自然とウトウトし始めるのを待ちました。息子にはこの方法が合っていたようで、あまり苦労せずスムーズにやめることができました。
添い乳の注意点やデメリットとは?
窒息してしまわないように気をつけよう
産後ママは家事育児で常に睡眠不足状態にありますね。添い乳したまま、ママが寝入ってしまうこともよくあると思います。添い乳は常に赤ちゃんと密着した状態にあるので、気を抜くとママの胸が赤ちゃんの顔に覆いかぶさり、窒息させてしまう恐れがあります。
添い乳をする際は、窒息を防ぐために赤ちゃんの位置や角度をタオルやクッションで調節しておくとよいでしょう。また、ママが寝落ちしてしまいそうなときは、上側のおっぱいを飲ませると覆いかぶさってしまう恐れがあるので、常に下側のおっぱいで授乳するとよいですよ。