寝ぐずりはそっとしておくのがよい?ママの心の持ち方と入眠のコツ
赤ちゃんの寝ぐずりで悩むママは多く、何時間も抱っこしたなどという話も聞きますよね。でも最近、寝ぐずりはそっとしておいた方がよいという意見があります。ママは赤ちゃんをあやさなくてもよいのでしょうか?ここでは寝ぐずりをそっとしておく理由やママの心の持ち方、寝ぐずりに効果的な方法についてご紹介します。
赤ちゃんの寝ぐずりはそっとしておこう
余計な刺激は逆に眠りを妨げてしまう
ママは赤ちゃんが泣くと平気でいられないことが多いです。泣き止んでほしくて、抱っこしたり声をかけたりしますが、余計大泣きされて困ってしまうこともあります。
私たちも、眠ろうとしているときに話しかけられるなどの刺激があると、眠りを妨げられることがありますよね。赤ちゃんは私たち以上に刺激に敏感なため、抱っこのような優しい刺激でも興奮して眠れなくなることがあるのです。
おっぱいやおむつ、体調などの問題がなければ、寝ぐずりする赤ちゃんには、刺激を与えずそっとしておく方がよいかもしれませんね。
泣くからといって構ってほしいのではない
デラウエア大学の研究では、夜泣きに親が反応しなかった赤ちゃんとそうでない赤ちゃんとで、愛着の問題に有意な差はありませんでした。オランダ・ライデン大学の研究では、1歳3カ月の時点で共感性が乏しいような愛着パターンの子は、泣くとすぐにあやされる傾向があったそうです。
赤ちゃんとの触れ合いは愛着形成に必要です。しかし寝ぐずりに反応しないことで愛着に問題が出るとはいえず、構い過ぎもよくないのかもしれません。泣いている赤ちゃんは、必ずしも構ってほしい訳ではないようですね。
ママが傍にいるだけでも十分に安心できる
有名な心理学者であるフロイトの説によれば、赤ちゃんは眠るときに、この世から消えるような恐怖を感じることがあるといわれます。大人であれば眠って起きるのは当然なことですが、赤ちゃんには眠った後にどうなるかがわからないのかもしれませんね。
そんな状態だとしたら赤ちゃんは、匂いや体温を感じるくらい近くにママが寄り添っていてくれるだけで、安心できるのではないでしょうか。
寝ぐずりをするときのママの心の持ち方は?
成長過程の一つだと思って見守る
このことからも、赤ちゃんの時期は脳が大きく発達するといえます。けれども浅い睡眠が多いと、寝付きにくく夜泣きしやすいようです。
赤ちゃんは1歳半過ぎまでに10回、メンタルリープという知能が急成長する時期があるといわれます。メンタルリープの時期に赤ちゃんは、急激な心身の変化に戸惑いや不安を感じ、寝ぐずりすることがあるそうですよ。
寝ぐずりは永遠には続きません。成長過程だと思い温かく見守れるとよいですね。
恐れずどっしりと構えることが大事
早く泣き止んでほしくて、赤ちゃんを一生懸命に抱っこしたり子守歌を歌ったりすることもあるでしょう。たしかにそれらは赤ちゃんが泣き止む方法の一つですが、焦って行うと、ママの気持ちが赤ちゃんに伝わり効果的でない場合が多いです。
先ほど説明したように、赤ちゃんが寝ぐずりするのは成長の一過程といえます。ママは赤ちゃんが泣くのを恐れず慌てず、どっしりと構え、少し客観的な観点から赤ちゃんの様子を見られるとよいですね。
耐えられないときは寝たふりをしちゃおう
赤ちゃんが眠らなくて困ったら、ママは寝たふりをしてみてはいかがでしょうか?8カ月未満の子は、ママが寝ていることがわからずかえって泣いてしまうことがあるようですが、だいたい8カ月過ぎくらいからママが寝ていることが理解できるようになるそうです。
赤ちゃんに「ママが寝たから自分も寝よう」と諦めてもらえる可能性がありますよ。なるべく背中を向けて寝たふりをせず、赤ちゃんの方に顔を向けて目をつぶり、スースーと寝息などを立てて寝ている演技をしてみましょう。