乳児のことがまるわかり!成長や病気、離乳食からお祝いまで
突発性発疹とはどんな病気?症状は?
39~40度の熱が3日ほど続き、解熱後に全身に赤い発疹ができます。高熱以外の症状がなく、比較的機嫌がいいのが特徴です。解熱し発疹が出てくれば、あとは経過観察で自然と治っていきますが、発疹が出ないと診断がしにくく、薬で様子を見る場合もあります。
感染力が低く、インフルエンザほど施設などで広がることは多くありません。身近に風邪をひいている人がいないのに、高熱が出た場合は突発性発疹を疑ってください。
突発性発疹の対処方法は?病院には行く?
高熱の期間は、3日ほど。発疹は3~4日、長くて1週間ほどで自然と消えていきます。食欲が落ちることもありますが、脱水にならないように、水分補給はしっかりとさせましょう。飲み物を飲んでくれているのであれば、食事は無理にとらせなくても大丈夫です。
高熱による熱性けいれんやウィルスに対する反応から起こる急性脳症、髄膜炎などの合併症の可能性もあります。自然と治る病気とされていますが、子どもの様子をしっかりと見ておくことが大切です。
救急車を呼んだ方がいいとき
熱性けいれんは、38度以上の熱が出た日か翌日に起こります。顔色が悪くなり、体が左右対称で突っ張りけいれんします。意識障害も起こり、呼びかけに反応しないこともあります。
急性脳症を発症した場合、意識障害やけいれん、嘔吐の症状が出ます。呼びかけに反応しない、反応はするけれど焦点が合わないなどの症状が主に見られます。
髄膜炎を発症した場合、熱や頭痛、吐き気など風邪の症状に似ています。悪化すると意識がなくなることもあります。
けいれんが続く、吐き続けている、意識がはっきりしない。そういった症状が出たときは、救急車を呼びましょう。
怖いSIDS。大切な我が子を守るために
SIDS(乳幼児突然死症候群)とは?
日本の場合、約6,000~7,000人に1人の赤ちゃんが発症するといわれています。平成28年では、109人の赤ちゃんがSIDSで亡くなっていて、乳児期の死亡原因の第3位となっています。解剖をしても原因が分からず、現代でも明確な原因を特定できていません。SIDSを発症して亡くなったとしても、窒息と判断されるケースが多いようです。
原因となりうると考えられているものを挙げると、粉ミルクでの育児、家族の喫煙、先天的な呼吸器の病、低体重、うつぶせ寝などがあります。どれもSIDSに関係があるとされているだけで、決定的なものはありません。
SIDSが起こるのはなぜ?予防するには?
生活の中で、3つのことを心がけるとSIDSの発生のリスクを減らせるといわれています。
1...赤ちゃんを仰向けで寝かせましょう。うつぶせ寝の赤ちゃんがSIDSを発症したというケースが、欧米で多く報告されています。ですが、医師から医学上うつぶせ寝が必要だと勧められた場合は、指示に従いましょう。
2...赤ちゃんの周辺で、たばこを吸わない。
3...できるだけ母乳で育てましょう。母乳には、赤ちゃんに必要な栄養がたっぷり入っており、赤ちゃんの免疫力を上げる効果もあります。
何歳まで起こる可能性があるの?
赤ちゃんの器官が未発達なため起こりうる病気だとしたら、防ぐのは難しいです。日頃から赤ちゃんの状態を気にかけ、ママパパが予防できることはしていきましょう。
うつぶせ寝で寝てしまったら、寝返りを左右にできるようになるまでは仰向けに直しましょう。夜泣きをしない赤ちゃんの場合は、寝ている間に何度か呼吸をしているか確認をしましょう。
予防をしたから絶対に安全!ということではありませんが、発症の可能性は決して高くない病気です。赤ちゃんの生活に適した環境作りを心がけ、見守っていきましょう。
育児にストレスを感じたり行き詰ったときは
子どもの成長の早さは様々
健診に行くと、同じくらいの月齢の子たちと一緒になりますね。比べるつもりはなくても、自然と周りの子どもを見てしまいませんか?成長のスピードがゆっくりな子を持つママは、「あの子は、もう立っているのに自分の子はまだハイハイしかしない」と自分の子が遅れているのではないか、と不安になることもあると思います。
乳幼児期は、個人差が目立ちますが、小学生ともなればその差が目立たなくなるといわれています。周りの子と比べずに、焦らずに育児を楽しんでくださいね。