幼児期の早期教育はどう影響する?論文で見る良い点悪い点と教育方法
幼児期の早期教育については良い点、悪い点の両方が語られています。一体どのような教育が子どもにとって最適なのでしょうか。論文の研究結果などから、早期教育の良い点、悪い点の両方をご紹介します。それを踏まえたうえでの最適な早期教育法についてもご紹介しますので、参考にしてくださいね。
目次
- 論文で見る幼児期の早期教育の良い点
- 幼児期の早期読み聞かせは国語力が高くなる
- 脳を刺激し様々なことを吸収できる
- 粘り強さや一貫性を持てるようになる
- 論文で見る幼児期の早期教育の悪い点
- ストレスを感じ心身の発達や成長を妨げる
- 早期教育は創造性や自発性を抑制する
- 未熟な脳に知識を詰め込み過ぎる可能性も
- 論文で挙げられる幼児期の早期教育法
- 子どもの個性や自発性を活かす教育
- 感情を理解する社会脳を鍛える教育
- 脳の発達や集中力を高める教育
- 【先輩ママに聞きました】子どもにどんな早期教育をしましたか?
- 「特にしていない」と回答したママの体験談
- 「教材を使った」と回答したママの体験談
- 「自己流」と回答したママの体験談
- 早期教育を行う中でママが心掛けたいこと
- インプットとアウトプットをバランスよく
- ほかの子どもと比べないこと
- 子どもを見守ることも早期教育の一つ
- まとめ
論文で見る幼児期の早期教育の良い点
幼児期の早期読み聞かせは国語力が高くなる
この調査は計画的な早期教育を受けた0歳から2歳11カ月までの子どもを対象に行われました。
また、早期読み聞かせはどのような子どもにも該当し、持続しやすいという結果も出ています。親子関係もよくなり、国語力も高くなるので一石二鳥ですね。
脳を刺激し様々なことを吸収できる
また、早期教育は子どもの潜在能力にも影響があるといわれています。早いうちから才能を開花することにもつながるそうですよ。
たとえば、英会話は早くから習うほど、自然と身につくといわれますね。この時期に身につけることで、その後の英語学習もスムーズになるなど、早期教育のメリットが大人になるまで続くといわれています。
粘り強さや一貫性を持てるようになる
幼児教育が人生に与える影響:研究結果|WIRED.jp
人生の成功には、自制心や粘り強さなど、「IQテストでは測れない能力」が重要なようだ。低所得層のアフリカ系米国人を対象に、幼児教育の影響を40年間にわたって調べた研究等を紹介。
このことから、早期教育は長年にわたり、人間の内面的な部分に影響すると考えられ、頭のよさだけではなく、人間性の部分も成長できることが分かりました。とくに、信頼性や粘り強さ、一貫性、自制心などが育つことが特徴です。
論文で見る幼児期の早期教育の悪い点
ストレスを感じ心身の発達や成長を妨げる
さらに、園内での遊び(身体的活動)が不活発であることも分かっています。また、アンケートにより、早期教育を行っている保育者は教育に熱心であるという結果が出ました。
これらのことから、子どもの要求や気持ちを無視して一方的に早期教育を行っている場合、子どもが心や体に大きなストレスを感じるので、成長を妨げる原因になることが懸念されています。
早期教育は創造性や自発性を抑制する
このことから、早期教育のデメリットとして、受け身の学習により子どもの創造性や自発性を抑制してしまうことが挙げられています。面白い、楽しいと思える教育であれば、子どもは自発的に行動し努力するでしょう。
受け身ではなく、子どもが遊びだと感じられて自発的に行動できるような教育の大切さが書かれています。
未熟な脳に知識を詰め込み過ぎる可能性も
このことから、早期教育は知識の吸収や能力発達の面で効果が期待できるといわれていますが、明確な根拠はありません。また、脳が未熟なうちに特定の知識を詰め込み過ぎることで、後に使われるはずの脳の領域まで使ってしまうのではないかという心配もあるようです。