1歳からの見立て遊びを楽しもう!遊びの効果と上手なかかわり方とは
子どもが1歳を過ぎたあたりから、「赤ちゃんのころと比べて遊び方が変わってきた」と感じているママがいるかもしれませんね。ここでは、1歳ごろから始まる見立て遊びとはどのようなものなのかや、夢中で遊んでいる子どもとのふれあい方などをご紹介します。
1歳ごろからはじまる見立て遊びとは?
目の前にないものを想像して遊ぶこと
たとえば、木の枝をスプーンのように使いご飯を食べる仕草をする、器に何も入っていないのにコップのように持ってゴクゴク飲む行動をする、積み木を食材に見立てて料理を作るような遊びをするなど、子どもによって遊び方は様々でしょう。
ママの行動を真似して遊ぶことも多いので、子どもの様子を見ていると「よく私のこと見ているんだな」と感心することもありますよ。
見立て遊びとごっこ遊びの違いについて
しかし、ごっこ遊びは見立て遊びの延長にあって、3~4歳ごろから始まるといわれています。子ども自身が場面や人物を設定して遊び、自分がママになったり、保育園の先生になったりなど、さらにバリエーション豊富になりますよ。ママと遊ぶときも「ママは赤ちゃんね」と言って、自分のなかの設定に従って遊びたがるようです。
1歳ごろは自分で場面を設定するまではできないので、ごっこ遊びをするようになると成長を感じられますよね。
成長とともにごっこ遊びへと変化する
3~4歳ごろになると、ぬいぐるみを赤ちゃんのようにお世話したり、歯医者さんごっこをしたりなど、普段の生活のなかで興味のある出来事をごっこ遊びとして楽しむようになるでしょう。
3歳ごろは、友だちともごっこ遊びで楽しむ姿が見られるようになります。友だちとお店屋さんごっこや家族ごっこなど、コミュニケーションをとりながら遊び成長していくのですね。
見立て遊びで子どもが身につけられること
相手の気持ちを理解できるようになる
色々な真似っ子をして遊びながら「こうやったらママが喜ぶかな」「これをしたらママに怒られるな」など、相手の気持ちを考えるようになります。人と良好な関係を築くためには、自分以外の相手の気持ちを察することは大切ですよね。
ひとりで集中して遊ぶときもあれば、ママの反応を見ながら色々な仕草をすることもありますよ。すべてを許すのではなく、子どもが見立て遊びで悪い仕草をしているときは「ママは悲しいよ。そんなことしないで」と、ママの感情を素直に表しましょう。
観察力や想像力が育てられる
ブロックを携帯のように耳に当て「もしもし」と電話をするように遊ぶ、器を車のように「ブーン」と走らせる、葉っぱはお皿、お砂を料理に見立ててご飯を盛りつけるなど、子どもの豊かな想像力で色々な遊びを楽しめるでしょう。
遊びのなかで観察力や想像力がより育まれ、子どもの脳や心は発達していくのですね。子どもが遊びに集中しているときは無理に話しかけずに、近くで優しく見守ることが大切ですよ。
コミュニケーション能力が身につく
1歳を過ぎるとママの普段の行動を真似して遊ぶことも多くなり、子どものほうからママの反応を楽しむような姿も見られるようになりますよ。見立て遊びをママや友だちなどと楽しむことで、コミュニケーション能力が身につくといわれています。
子どもがママの真似をしているときは「上手に真似っ子するね。面白いね」と、子どもにたくさん話しかけましょう。1番身近なママと意思疎通をする喜びを感じると、色々な人にも積極的にコミュニケーションをとるようになりますよ。
見立て遊びへのかかわり方のポイント
ママも見立て遊びを楽しんでみよう
子どもの様子をそっと見守るのも大切ですが、ママも一緒に遊んでみてはいかがでしょうか。子どもと同じように想像力を膨らませて「一緒にご飯を作りましょう」と積み木の食材をカットする仕草をしたり、手を電話の形にして「もしもし。◯◯ちゃん?」と話しかけたりなど、遊びに参加すると子どもが喜びますよ。
親子で一緒に遊ぶことで、信頼関係がさらに深まっていくでしょう。