マタニティの大敵むくみ!原因から対処法まで悩み解決法を徹底紹介
妊娠中にむくみに悩まされるママも多いです。特に、妊娠の中期以降に症状が現れることが多いようですが、その原因はなんでしょうか?この記事では、むくみが起こる原因を説明するとともに、むくみの予防や改善のポイントをご紹介していきます。むくみを解消し、快適なマタニティライフをお過ごしください。
マタニティ各期に起こるむくみの原因
中期のむくみは血液量のアップのせい
中期にむくみの症状が現れる原因として考えられることの一つに、ママの体内の血液量がアップすることがあります。
妊娠中、ママの体はお腹の赤ちゃんの分の血液も確保する必要があり、そのため、必然的に妊娠する前よりも体内の血液量が増えるのです。ですが、その増えた血液の量に対して、腎臓の働きが追いつかなくてむくんでしまうというわけですね。
さらに、ホルモンバランスの変化によって皮下組織に水分を溜め込む作用が働くことで、より下半身にむくみが生じやすくなります。
後期は体内に水分がたまりやすいのが原因
妊娠後期に入るほどその影響を感じる人が増えるようで、むくみを感じるのは妊婦の30%にのぼるとされています。妊娠している女性の10人に3人はむくみに悩まされると考えると、決して少ない数字ではありませんよね。
また、妊娠後期に入るとお腹の赤ちゃんもどんどん大きくなり、骨盤を圧迫するようになります。それによって血管も圧迫されるため、下半身に流れた血液が心臓の方に戻りにくくなるというわけです。
これが、妊娠後期に起こるむくみのメカニズムです。
病気の可能性もあり。気になったら受診して
たとえば、急激にむくむ、血圧が高くなる、尿たんぱくが出るといった症状があるのであれば「妊娠高血圧症候群」といった病気の可能性が考えられます。この病気は重症化していまうと、ママやお腹の赤ちゃんにさまざまな合併症を引き起こし、命に関わるような危険性もあります。
・初めての妊娠
・35歳以上の妊婦
・肥満体質
・もとから高血圧や糖尿病、甲状腺機能障害を持っている
これらに当てはまる人ほど、発症しやすいとされています。気になる場合は、早めにかかりつけの医師に相談しましょう。
むくみを寄せつけない身体作りをしよう
軽い運動をして体の血液を循環させよう
ウォーキングで足の筋肉をたくさん使って鍛えることで、血流がしっかり巡るようになります。余分な水分や老廃物が足にたまりにくくなるため、むくみの予防になるのです。
また、ストレッチなら場所も時間も選ばず行えるのでより手軽です。足首をまわす、足を上げるといった下半身を動かすような動きを多くとり入れるとさらに効果的でしょう。
ただし、体を動かしすぎるとお腹が張るなどの症状が出ることもあるので、無理のない範囲で行ってください。
食事の摂り方に気を使ってみよう
まず第一に、むくみ予防には塩分の摂取量に注意することが大切なポイントとなります。塩分の摂り過ぎは、体の中の塩分濃度を高めてしまうので、これを薄めようと体が水分を溜め込んでしまうのです。
塩分は1日10g以下に抑えるよう心がけましょう。
・お味噌汁はダシを利かせて薄味にする
・ソースやドレッシングは料理の上からかけずに、小皿にとって少しずつつけて食べる
・しょうゆの代わりにポン酢やお酢を使う
・塩分が多いハムやベーコン、かまぼこなどの加工食品は食べすぎに注意する
このように、ほんの少し工夫するだけで摂取する塩分の量を減らすことができます。
足を冷やさないように気をつけよう
気温が下がる秋冬はもちろん、夏も室内ではクーラーが効いて体が冷えてしまうことがあります。靴下やレッグウォーマーなどを用いて、体温調節をしてください。足先の冷えを手早く改善するには、フットバスもおすすめです。
マタニティ用の腹巻も冷え防止に役立ちます。体の中心部を温めることは、体全体の血流改善につながるからです。
また、マッサージによって血流を改善することも効果的です。むくみが気になるときは、パパにお願いして足を揉んでもらうのもよいですね。
むくみよさらば!撃退するための対処法
お灸とリンパマッサージが効果的
冷え性に効くツボはいろいろありますが、今回は「三陰交(さんいんこう)」をご紹介します。足の内側のくるぶしから指4本分上がったところにあるツボです。ここにお灸をしてみてください。
お灸というとなんとなくハードルが高く感じるかもしれませんが、お灸には火の出ないタイプもあるので、そういったアイテムを用いると気軽にできそうですね。
そして、リンパに老廃物が溜まることもむくみの原因になるため、リンパマッサージもとり入れましょう。足の付け根やひざ裏をほぐすことで、リンパの流れは改善します。お風呂で温まりながらもみほぐすと、体が温まりやすくて効果が高まります。