マタニティの運動はいつから?自宅でできる運動方法やメリットを紹介
妊娠が分かったら、まずは身体を大切に無理をしないで過ごしたいですね。ですが、安産のための体重管理やお産に必要な体力をつけることも妊婦には大切な仕事です。マタニティの運動はそんな妊婦の健康管理にピッタリ。自宅で簡単にできる運動方法やそのメリットについてまとめました。
マタニティの運動開始時期と運動の種類
マタニティの運動はいつからよいの?
妊娠前に運動習慣がなかった人は、つわりが治まるのを待って、体調が安定してくる妊娠16週ごろからマタニティのための運動をはじめるのがよいでしょう。いきなり長時間の運動を目標にすると疲れや体調不良の原因になりますので、徐々に時間を長くし、最終的には週に2回から3回、1回60分程度の運動ができることを目安にしてください。
妊娠初期から運動をはじめたい場合は、あらかじめ医師に確認しておくと安心です。
マタニティの運動でおすすめは?
ジムやプールの利用が可能であれば、マタニティスイミングもおすすめです。水の中で歩くだけでも体力アップには効果的ですし、浮力があるためお腹が大きくなっても重さを感じにくいのがポイントです。
もっとも手軽で、誰でもはじめやすいのがウォーキングです。お天気がよい日に散歩がてら近所を散策するだけでも足腰が鍛えられ、カロリー消費にも期待できます。
マタニティの運動で大切なのは継続することですので、運動の種類にこだわらず、飽きずに続けられる工夫をしましょう。
マタニティの運動で控えた方がよいものは?
無酸素運動では、ママの心拍数は一気に上がり、胎児への酸素供給もストップしてしまうのでおすすめできません。また、転倒の危険性があるものやジャンプが必要な運動も控えた方がよいでしょう。
バレーボールやテニスなどの球技も、転倒だけでなくほかのプレーヤーとの接触やボールにぶつかるなどの危険性があるため妊娠中にはNGです。妊娠前にしていた運動であっても、練習方法を考え、負担の少ないメニューに変えるなどして妊娠中の母体と胎児を守るようにしましょう。
自宅でできるマタニティの運動方法
マタニティヨガでマイナートラブル軽減
これらのマイナートラブルは、身体の不調というだけでなく精神的にもつらいと感じることがありますね。ヨガは、柔軟性を高め血流をよくして身体の不調を取り除くだけでなく、ストレス解消や精神的な安定をもたらす効果があるといわれています。
呼吸法や瞑想などを取り入れたマタニティヨガならば、より気持ちも楽になりそうですね。寝転がれるスペースがあれば自宅でも気軽にはじめられるのがヨガのメリットです。
寝る前や午前中の体調のよいときなど、好きな時間にヨガDVDや本を見ながらマタニティヨガを行いましょう。難しい動きは少ないので、ある程度メニューを覚えてしまえば好きな音楽を聴きながらエクササイズをすることも可能です。
マタニティヨガは妊娠中のリラックスタイムとしても取り入れることができますね。
簡単で気軽にできる安産体操
安産体操はその名の通り、安産に必要な柔軟性や筋力を強化、維持するために考えられた動きです。毎日行えば身体の準備は万全。安産への自信もついて安心して出産に望めますね。
あぐらをかいて座ることや雑巾がけエクササイズなども安産体操の一つなので、日常の過ごし方から家事まで、上手に生活の中に取り入れることで無理なく身体を動かすことができます。
安産体操には骨盤底筋を鍛える運動などもあり、骨盤底筋を鍛えることで産後の尿漏れを防ぐ効果があるといわれています。このように、産後に行う産褥(さんじょく)体操とも重なる運動がありますので、妊娠中に覚えておくと産後の体調や体型を整えるのにも役立ちます。
安産体操は本やDVDのほか、インターネットでも気軽に調べることができます。
マタニティの運動はメリットがたくさん
出産に向けて体力づくりができる
長い陣痛に苦しんだ後に最後の最後で力いっぱいいきまなければいけないので、そのときまでに使える体力が残っていることが必要です。もちろん「予定帝王切開だから大丈夫」ということではありません。
体力がしっかりあることで、産後の体調の戻りも早くなり、体力勝負と言われる赤ちゃんのお世話も乗り越えることができます。睡眠時間が削られる育児に、妊娠中から寝溜めをすることはできませんが、体力を蓄えておくことは可能なことを覚えておきましょう。
体重増加をおさえてくれる
とくに妊娠中期に入ると、つわりが治まりご飯もおいしく食べられることで一気に体重が増えてしまうことも。放っておくと体重増加は出産まで続くので、きちんとコントロールをして体重増加を適正値でおさえておく必要があります。
体重が増えすぎることは妊娠中毒症や難産の原因にもなります。体重コントロールには食事管理と運動が不可欠です。
無理な食事制限ができない妊婦にとって運動することは、体重増加をおさえ無事に赤ちゃんを産むために大事なことなんですね。