ママとパパの育児休業の過ごし方。資格取得など有意義な過ごし方も
育児休業は育児のためのお休みです。でもせっかくの長い休業なので、育児以外のことにも挑戦したいですね。今回は育休について、有意義な過ごし方や復帰に向けてしておきたい準備などをご紹介します。また最近増えているパパの育児休業に関して、ママが助かる育児休業中のパパのサポートについてもあわせてお伝えします。
出産後のママにとっての育児休業とは
育児休業とは育児を目的にした休業のこと
育児休業は一般的に、産後休業から引き続き取得します。産後休業は出産した日から8週間で、育児休業はそれ以降から赤ちゃんの1歳の誕生日前日までが対象期間になります。
育休が終わるまでにほとんどのママは復職に備えて保育園を決める必要があります。もし保育園が見つからなかった場合は、申請して育休を最大2年間まで延長することが可能です。
なお、産休はすべてのママが取得できますが、育休は働き方や雇用形態によって取得できない場合があります。1年以上の雇用が継続する見込みがない場合は適用外の可能性があるので、確認しておきましょう。
赤ちゃんと長い時間過ごせる貴重な時間
産後しばらくは睡眠不足と慣れない子育て、またホルモンの変化による体調不良などにより、多くのママにとって大変な時期です。しかし首がすわって夜にまとめて寝るようになれば少しずつ余裕が出てきますよ。
赤ちゃんが成長すると、一緒に絵本を読んだり話しかけたりできるようになり、楽しい時間が増えていきます。しかしそうなると今度は「育児だけしかしていないけど、よいのかな?」と感じるママもいるようですが、大丈夫です。
育児休業ですから「育児だけ」でOKですよ。育休中はぜひ、赤ちゃんに振り回されながら思う存分育児を楽しんでくださいね。
後半は仕事復帰の準備期間にも
あるママは育休最後の1カ月間「出社するときと同じ時間で身支度をし、出社中の時間帯は家事をせずに過ごす」ようにして、復帰後のシミュレーションをしたそうです。復帰後のリズムがつかみやすくなる準備方法ですね。
また、赤ちゃんが保育園に入ることを想定して「おばあちゃんや親戚に預けて、赤ちゃんがママ以外の人に慣れるよう工夫をした」ママもいました。入園準備も大切な職場復帰の準備です。
育児休業をさらに有意義に過ごすママも
子どもが集まる場所に出かけてママ友作り
ママ友作りには習い事が手軽です。習い事はベビースイミングやベビーヨガなど親子で一緒にできるものが人気です。定期的に参加するのが難しいなら、ママを対象にしたカメラ教室やスクラップブッキングクラスなどの単発ワークショップに参加してみましょう。
政府主導の子育て支援センター(地域によっては子育てサロンとも呼ぶ)でもママ友を作ることができます。ここは子育てに関する悩みを相談できる場所で、同じ境遇のママが多く利用するため話が合いやすいかもしれませんね。
セミナーや資格取得などのスキルアップに
また、ある調査では「育休中に資格の勉強や取得に取り組んだママ」はなんと32.8%で、約1/3だったそうです。年代別で見ると若い世代ほど多く、20代では45.9%という結果になりました。
実際に育休中にママが取得した資格としては、英検や司書、簿記などがあります。勉強スタイルは自宅で赤ちゃんのお世話をしながら勉強できる通信教育などが多いようです。
資格取得をしたママからは「自信につながった」という声が上がっています。育児休業の有効な使い方の一つかもしれませんね。
保活や保育園入園の準備に
育休に入ってすぐのタイミングなら、1歳児入園に間に合う可能性が高いです。また0歳児入園を希望するなら産休開始時をおすすめします。
入園できそうな保育園がいくつかあるなら、保育園見学に積極的に参加しましょう。赤ちゃん連れで参加するとイメージもわきやすいですよ。
保育園が決まったら育休中に必要な用品をそろえておきます。保育園指定のもの以外にも弁当やコップ、お昼寝用布団など、準備するものはたくさんあります。また持ち物にはすべて名前を記入する必要もあるので、早めに取りかかりましょう。
パパの育児休業ではママのサポートも
一緒ではなく入れ替わりで取得することも
パパが育児休業を取得できる基本的な期間は、出産後から子どもが1歳になる前日までです。子どもが保育園に入園できない場合などは、ママと同じく最長2年に延長できます。
パパの育休では、出産直後ママが動けない間の家事をお願いしたり、上の子の世話をしてもらったりすることが多いようです。パパに近くでサポートしてもらえると助かりますね。
また共働きの夫婦では「入れ替わり」で取得するケースもあります。ママが育休を生後8カ月まで取得、残りの1歳までをパパが取得するという具合です。ママが早めに職場復帰したいときに助かる方法ですね。