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幼児の散歩にはどんな狙いがあるの?期待できる効果と注意すること

幼児の散歩にはどんな狙いがあるの?期待できる効果と注意すること

散歩は歩いているだけで基礎体力がつき、楽しみながら運動能力を高めることができます。また、季節ごとの動植物や近所に住んでいる方と触れ合うことで探究心や社会性が育ち、豊かな感性が培われていきます。そんな散歩のメリットや注意する点についてご紹介します。

散歩には幼児の体の発達を促すねらいがある

歩くことで基礎体力がつく

生活が便利になったこともあってか、子どもたちの体力の低下が指摘されています。そんな子どもたちにとって「散歩」は基礎体力作りに効果があるということをご存じですか?

「歩く」ことは全身の筋肉を動かすということになります。歩くことで足腰が鍛えられ、基礎体力がついていきます。

子どもの基礎体力が低いと疲れやすいというだけではなく、肥満などの生活習慣病にもなりやすくなります。さらに、やる気や意志の強さといったメンタル面にも大きく影響をおよぼしてしまうようです。

つい面倒だからといって車や自転車を使いたい気持ちは分かりますが、幼児にとっても大人にとっても基礎体力をつけるために、散歩に出かける習慣を作ってみてはいかがでしょうか?

楽しみながら運動能力を高める

外に出て散歩をすると、子どもはただ歩いているだけではなく、虫を見つけてしゃがんだり、跳び上がったりと全身を使って行動します。ときには小さな段差を乗り越えたり、バランスを崩して転んでしまったりすることだってあるでしょう。

散歩は、楽しみながら運動能力を高めるにはとても効果的なのです。季節ごとに現われる虫や草花、動物など、家の中にいては出会うことのできないものとたくさん触れ合うことができます。

散歩をしながら、親子で影踏みをするのも楽しいですよ。運動能力が高まるだけではなく、親子の会話もきっと弾みます。

自分の力で歩きたい、何かを見つけて思わず走ってしまう。そんな気持ちが自然に生まれて、楽しみながら運動能力を高めることができるのが散歩です。

いろんな場面に合わせた体の使い方を学べる

子どもの体力や運動能力は、歩いたり、走ったり、ジャンプをしたり、ぶら下がったりすることで育っていきます。

その点、散歩はこれらの動きが楽しみながらできて効果的です。散歩の途中で様々な場面と出会い、それに合わせた体の使い方を学んでいきます。

アリの行列を見つけてしゃがみ込んだり、きれいな花を見つけて駆け出したりすることもあるでしょう。手の届きそうな色づいた葉っぱに駆け寄ってジャンプをして取ろうとするかもしれません。

石に躓いて転んでしまうことだってあるでしょう。また、自転車が近づいてきてよけるという身の守り方も学べます。

急激な成長が見られる子どものために、散歩に出かけて色々な場面に合わせた体の使い方を学べる機会を作りましょう。

心の発達も幼児の散歩のねらいの一つ

たくさんの刺激から探求心が生まれる

子どもは、散歩をしていて多くのことに興味を示したり、発見をしたりします。虫や季節の花、鳥の鳴き声などに興味を示して立ち止まったりします。

そんなとき、子どもは五感をフル回転して、それらのたくさんの刺激に気持ちを集中させています。これらの刺激こそ、子どもの成長に大きく影響を与えることなのです。

五感が刺激されると、脳が活発に活動を始めて記憶力や想像力が磨かれて探究心も育っていきます。室内遊びばかりしていると脳への刺激が少なくて、探究心も思うようには育ってくれません。

散歩には知りたい、触りたいと思うような多くの刺激があります。子どもと散歩に出かけることで大切な学びができるのですから、ママ、パパも一緒に色々なことを体験できるとよいですね。

自然とふれ合うことで子どもの感性が育つ

散歩をすると様々な自然と触れ合うことができて、豊かな感性が育っていきます。四季折々の季節の移り変わりを肌で感じることは、子どもにとってはとても大切なことです。

美しい花を見つけて匂いを嗅いでみたり、直接花びらを触ってその感触を楽しんでみたりすることは、散歩のときだからこそできることですよね。鳥の鳴き声に耳を傾け、近所の犬や猫とお話しする体験は、子どもにとってはとても大切なひとときになります。

例えば、散歩をしながら色探しをしてみてはどうでしょうか?「今日は、黄色の宝物を見つけよう!」と呼びかけて散歩をすると、子どもは夢中で黄色い物を探します。黄色く色づいたカエデの葉や黄色く輝く木漏れ日を見つけては、子どもは大はしゃぎをするはずです。

交通ルールや社会性が身につく

外で子どもを歩かせない理由の一つに「危険だから」というものがあります。確かに、交通量の多い道路を子どもが歩くとヒヤヒヤ、ドキドキの連続です。

ただ、危険だからといって歩かせないと、いつまで経っても危険から身を守る力が育ちません。子どもは言葉ではなく、体験をすることによって初めて学ぶことができます。

散歩は、交通ルールを学べる貴重な場です。子どもと散歩をしながら、どのような場所が危険なのか、どのような交通ルールがあるのかをしっかりと伝えてください。

社会性についても同じです。近所の人とすれ違うときには挨拶をしたり、人が集まる場所では大声を出したりしないことなどを、散歩をしながら学ぶことができるのです。
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