産後に生理が再開しなくて不安!ママができる対処法や受診の目安とは
女性なら一度は生理トラブルに悩んだことがあるかもしれませんね。「産後に生理が再開するのはいつ?」「生理が来ないのは病気のせい?」など、産後に生理がなかなか再開しないと不安になりますよね。今回は生理がなかなか再開しない原因やママができる対処法などを解説します。
生理がなかなか再開しない原因や理由
授乳中は生理が再開しにくいといわれている
また、授乳中はプロラクチンと呼ばれる排卵を抑制するホルモンが分泌されているため、生理が再開しにくいといわれています。産後、なかなか生理が来ないのはプロラクチンの分泌量が多く、排卵が抑制されているためでしょう。
そのため、母乳だけでなくミルクを利用したり、母乳の回数が減ったりすると、生理が再開したというママは多いようですよ。母乳で育児をしているママほど生理が再開するまでに時間がかかるため、授乳中に生理が来ないのは仕方がないことなので、心配しすぎないでくださいね。
夜間授乳で生理再開が遅くなることも
プロラクチンをはじめとするホルモンは、寝ている間に多く分泌されています。そして、プロラクチンは赤ちゃんがおっぱいを刺激することで分泌が促されます。したがって、赤ちゃんに夜間授乳することでプロラクチンの分泌が活発になるため、生理再開が遅くなることもあります。
そのため、卒乳や断乳をしてから生理が再開するというパターンが多いようです。もちろんすべてのママが当てはまるわけではありませんが、生理が遅れてしまうのは当然のことでもあります。早く生理を再開させたい場合、夜間だけでもミルクを利用するとよいでしょう。
すぐ再開しないのはママの体を守るため
特に子宮は出産と同時に胎盤組織が体外に出てしまうので、かなりのダメージを受けていると考えてよいでしょう。さらに、妊娠中は子宮の中に赤ちゃんがいたため、赤ちゃんの分だけ子宮が大きく膨らんでおり、妊娠前の状態に戻るまで時間がかかります。
そのためママの体を守るために、子宮の機能が正常に戻っていない状態では生理が再開しない仕組みになっています。生理が再開しなくて不安になるかもしれませんが、ママの体のためには大切な期間ですよ。
生理の再開に向けてママができる対処法
睡眠をしっかり取り体を休める
母乳ではなくても赤ちゃんは数時間おきにミルクをあげる必要があるので、赤ちゃんのお世話に追われて、ゆっくり休む時間が取れないというママもいますよね。まとまった睡眠時間を確保することが難しいため、睡眠不足からストレスが溜まってしまうママも少なくありません。
さらに、ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れやすくなり、生理の再開が遅れてしまう原因にもなります。そのため、できるだけパパにも協力してもらい、睡眠をしっかり取って体を休めるようにしましょう。
適度に運動して体を動かそう
さらに、運動するとホルモンバランスも整いやすくなるといわれています。1カ月健診で問題がなければ、赤ちゃんと一緒にお散歩に出かけて、気分転換してみてもよいですね。自宅でできる程度の軽い体操やストレッチでもリフレッシュ効果はありますよ。
睡眠不足、運動不足、栄養不足は生理を遅れさせる大きな要因になります。生理が再開した後も、生理不順になってしまうのは生活習慣の乱れが考えられます。不規則な生活習慣にならないように日頃から気をつけてくださいね。
再開には個人差があるのでリラックス
生理が再開しないという不安が強くなってしまうと、余計に生理が遅れてしまうこともあります。出産後だけでなく、ストレスと生理は密接に関わっており、生理が再開しないことがストレスになってしまっては元も子もありませんよ。
「個人差がある」ということを心得ておくと気持ちも楽になるかもしれませんね。また、ストレスを感じているのであれば、好きなものを食べたり、趣味の時間を作ったりとリラックスできるようにしましょう。
こんなときは産婦人科を受診する目安に
断乳してから3カ月以上経っているとき
卒乳や断乳後に生理が始まるまでだいたい1~3カ月が目安といわれています。もちろん、この期間にも個人差があるので、あくまで目安として参考にしてくださいね。3カ月を過ぎても再開しない場合は産婦人科や乳児健診の際に相談してみましょう。
産後の生理は妊娠前より出血量が少なくなったり、生理痛がひどくなったりなど、症状に変化が見られる場合もあります。もし産後の生理で気になる症状や変化が現れたときは、早めに相談した方がママも安心できますよ。