子どもにも人気のトランポリン。人気の理由と期待の効果に迫る
トランポリンは「ジャンプする」というシンプルな動きだけで楽しむことができるので、小さな子どもでも気軽に挑戦することができます。しかも子どもの運動神経の発達にも役立つなど、様々な効果もあるそうですよ。今回はトランポリンで期待できる効果や、その人気の理由について探っていきます。
子どもに人気のトランポリンってどんなもの
浮遊感が体験できるほかにはない遊具
一般的に小さな子どもは筋力が弱いため、それほど高くはジャンプできません。しかし、トランポリンを使えば自分の力だけでは跳べないような高さまで跳ぶことができ、一瞬、重力から解放される感覚を得られる点が大きな魅力です。
高く跳ぶ遊びとしては、大人にやってもらう「高い高い」もありますが、これは自分で跳ぶ感覚とは違います。トランポリンならば、自分の足を使って高く跳べるため、自己肯定感が高まりやすいともいわれています。
気軽に簡単に楽しむことができる
トランポリンは、体を真っ直ぐにして足の裏を使ってひたすら跳ぶという動きの繰り返しです。小さな子どもでも比較的早く上手に跳べるようになるため、達成感を味わいやすいのも魅力ですね。
飛び跳ねるという動きは、子どもが喜びを表現するときにもする動きです。そのため「楽しい」という気持ちが湧き上がりやすく、運動嫌いの子でも遊び感覚でトレーニングすることができるでしょう。
運動効率がとても高い
NASAの研究によると、トランポリンはジョギングよりも運動効率が約7割も高いそうで、トランポリン運動を5分間続けるだけで、およそ1kmのランニングに匹敵するといわれています。
このように運動効果が高いからこそ、NASAでも活用されているのですね。しかも跳躍中は体のバランスを保とうとして、自然と筋肉や体幹が鍛えられることになります。
結果的にトランポリン運動によって、子どもの運動能力を高めたり基礎代謝の活性化を促したりといった様々な効果を期待できるのです。
始める前に知っておきたい!時期や注意点は
子どもが始めるのにおすすめの時期
ママの中には、脳が揺さぶられることで起こるいわゆる「揺さぶり症候群」を心配する人もいるかもしれません。ですが、揺さぶり症候群は、生後6カ月までの新生児の脳を大きく揺さぶると起こるもので、1歳半以降には脳の隙間が少なくなり、揺さぶり症候群の心配はほぼなくなっていくそうです。
ただし幼児期は頭の比重が大きいので、飛び跳ね過ぎると首の筋肉を痛める心配はあります。夢中になって無理をすることがないように、しっかり見守りたいですね。
どこでトランポリンができる?
実は最近では、トランポリンを楽しめる専用の施設が色々と登場しています。子どもを連れて楽しむのはもちろんのこと、体操やチアリーディングの練習目的で訪れる人もいるそうですよ。施設によっては、クライミングウォールも楽しめたり、アーチェリーを体験できたりするところもあります。
また、キッズ向けの体操教室でカリキュラムの一環として導入しているところや、競技用トランポリン専門のコースを設けているところもあるようです。より手軽に楽しむなら、市販の家庭用トランポリンを購入するという方法もありますね。
トランポリンをするときはこんなことに注意
また、子どもがトランポリンをする際に、もっとも重要なのはママやパパがしっかりと見守るということです。危険な跳び方をしていないか、周囲にぶつかり怪我につながるものはないかなど、細心の注意を払いましょう。
きょうだいがいる場合など、トランポリンを複数の子どもで同時に使うと、衝突したり転落したりといった事故を引き起こす可能性があります。危険なので、必ず一人ずつ遊ぶようにしましょう。
子どもがトランポリンから得られる効果とは
空中感覚と体幹を鍛えるトレーニングになる
例えば、自転車は一度乗れるようになると、乗らない期間があってもまたすぐにスムーズに乗れますね。これは、神経回路の構築によるものです。
神経回路が構築されるのは12歳までとされているため、この時期に空中感覚の神経回路を構築できると「ダンスで高く跳ぶ」「サッカーでヘディングをする」「バレーボールでスパイクを打つ」など、今後どのようなスポーツをしても伸びやかに軽やかに動けるようになるそうです。
また、体幹を鍛えると体の軸がしっかりします。そのため、様々なスポーツや日常生活の中においても力を発揮しやすくなるでしょう。