2人目の妊娠出産で愛情に悩むママへ。子どもが笑顔になる愛の伝え方
子どもを育てることは幸せである反面、日々多くの悩みや迷いに直面するものです。1人でも大変だった育児が2人になるとどうなってしまうのか、2人にいっぱいの愛情をかけられるのだろうか…と心配になるママは少なくないでしょう。肩の力を抜いて、愛情たっぷりに2人の子どもを育てていくコツを解説していきます。
2人目の妊娠中にママが不安定になる理由
1人目育児の大変だった記憶がよみがえる
1人目が難産であったり、産後の経過が思わしくなかったりすると、2人目のお産に不安を感じるママもいるでしょう。そして体調が思うように回復しない中であの辛い育児ができるのか、心配になるのは当然のことです。
慢性的な寝不足によって、妊娠中以上に精神的・肉体的ダメージが大きくなるという経験があるため、「またあの辛い日々を過ごすのか…」と気持ちが沈んでしまうことも多いでしょう。
上の子の赤ちゃん返りに参ってしまう
得体の知れない不安感に襲われて、夜泣き、かんしゃく、おねしょ、おもらし、爪かみ、指しゃぶり、過剰な甘え、できていたことができなくなる(やらなくなる)など、いわゆる「赤ちゃん返り」の状態になります。
妊娠中の体調不良に加え、ママ自身の気持ちが不安定なときに上の子の赤ちゃん返りが激しくなると、ママも参ってしまいますね。程度の差はありますが、赤ちゃん返りをする子どもは多く、成長する上での通過点といってもよいものです。時間が解決するものですが、ママにとっては辛い時期ですね。
2人育児のあれこれに不安が募っている
実際は1人目の育児経験があるので、2人目の育児は思ったほど大変ではない場合が多いですよ。「大変さが2倍になる」というのではなく、1人目育児の延長線上に2人目育児があるので、おそらく大変さは1.5倍くらいの感覚でしょう。
しかし妊娠中は妄想だけが膨らむので、楽観的に考えられないママも多くいます。「できなかったらどうしよう!」と不安を募らせることで、ストレスを感じてしまうかもしれません。
産後「上の子可愛くない症候群」に陥る原因
小さな赤ちゃんを守りたいというママの本能
実はこの状態は「上の子可愛くない症候群」といわれていて、ごく一般的なものなのです。まさか自分の子どもを可愛くないと思う日が来るなんて…と罪悪感を持つかもしれませんが、2人目の産後にママがよく陥る症状です。
様々な原因が考えられますが、その一つが産後のママの「本能」だといわれています。小さくて弱くて、守らなければならない存在だという母性本能が働いて、下の子をより「可愛い」と感じてしまうのです。
上の子と赤ちゃんをつい比較してしまう
パパやママに「お兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ!」と言われるのは、大人になってもイヤな記憶として残っているくらい、インパクトのある出来事です。上の子だってまだ幼いのに、つい下の子と比べて「もう大きいんだからできるよね?」と要求が多くなってしまうママは少なくないでしょう。
下の子に手がかかる分、上の子にはしっかりしてほしい、自分のことは自分でしてほしいと思ってしまうのは仕方がないのかもしれません。しかし、それを言われた上の子がどんな気持ちになるのか、ママはよく考えて声かけをした方がよいでしょう。
産後の疲れとホルモンバランスの変化
そんな中でも赤ちゃんのお世話は待ったなしにやって来ます。溜まったストレスを吐き出す場所がなくて、つい上の子にきつく当たってしまうこともあるでしょう。上の子が可愛くないと思う自分を責めて、自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。
上の子可愛くない症候群は誰にでも起こり得ます。ママの余裕のなさからくるもので、一過性の状態だと考えてよいでしょう。ママにとっても上の子にとっても辛い時期かもしれませんが、愛情を確かめながらやり過ごしていきたいですね。
2人の子どもに愛情を上手に伝えるコツ
同じように気にかけることを心がけて
2人とも自分の可愛い子どもであることに変わりはありませんが、子どもそれぞれに個性があり、まったく同じように接するというのは難しいでしょう。そこにこだわり過ぎず、どちらも同じように気にかけることを心がけておけば大丈夫ですよ。
「上の子を優先的に…」などと決めつけるのではなく、その時々の状況で、上の子をたくさん抱きしめたり、下の子のお世話を一緒にしたりと臨機応変に接していきましょう。