子どもの寝相が悪すぎてつらい!寝相が悪い理由から安全対策まで
掛け布団を剥がして眠っていたり、朝起きたらベッドから落ちていたりと、子どもの寝相の悪さに苦労しているママは多いのではないでしょうか。そこで、子どもの寝相はなぜ悪いのか、寝相の悪さが引き起こす問題への対処法について解説します。あわせて、ベッドを利用する場合の安全対策についてまとめました。
寝相の悪さにはきちんとした理由がある
子どもの寝相に悩むママは多い
子どもは起きているときだけではなく、寝ているときでも元気です。一晩で何周も回転する子どもや、布団からはみ出して畳の上で大の字で寝ている子どもも決して珍しくはありません。ベッドから落ちてもそのまま眠り続ける子どももいるようですよ。
子どもの寝相には個人差があります。一般的には、1時間に10回前後寝返りをするといわれています。子どもの寝相の悪さにママの睡眠が邪魔されるのもつらいでしょうが、風邪をひいたらどうしようと心配になることの方が解決したい問題ですよね。
寝相の悪さは睡眠パターンによるもの
実は、子どもが寝ているときによく動くのは、睡眠パターンが大人とは違うからなんですよ。
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。レム睡眠とは、浅い眠りで体は寝ているけど脳は起きている眠りのことをいい、夢を見たり寝返りをしたりするようです。一方、ノンレム睡眠とは深い眠りのことで、体と脳の両方が休んでいるので体はあまり動きません。
このレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが、大人と子どもとでは違います。子どもは大人と比べてレム睡眠の割合が多く、一晩で何回もレム睡眠が繰り返されるのでどうしても寝相が悪くなってしまうのです。
寝返りは子どもにも大人にも大切
また、寝返りには体温調節や寝汗の量を調節する役割もあります。ですから、部屋の温度が高くて寝汗を多くかく夏は、寝返りが増えて寝相がより一層悪くなってしまうのです。
寝ているときの子どもの汗の量は、冬であれば300~500ml、夏になると500~1,000mlと増えていきます。蒸し暑い夏の夜などは布団の中の湿度も高くなり、寝返りの数は増えていくばかりです。このような寝苦しい夜が続くと子どもの睡眠の質が悪くなってしまうので、なんらかの対策を考えた方がよいでしょう。
寝相の悪さが引き起こす問題への対処法
寝冷えには布団のかわりに腹巻などで対応
そもそも、子どもは布団の中でおとなしく寝ていると考えない方がよいようです。上掛け布団を蹴ったり布団から飛び出したりすることを考えて、腹巻で対応しておくと安心できます。
子どもは基礎代謝が高いので、手足を出して寝ても風邪をひくことはほとんどないそうです。腹巻さえしていれば、寝冷えを防ぐことができますよ。
ただし、腹巻の中には素材によっては熱がこもってしまうものがあります。夏用の腹巻には、汗をよく吸ってくれる綿などの天然素材のものがよいでしょう。
体がぶつかって眠れないときは距離を空ける
ちなみに、子どもがひとりで寝るようになるのは何歳からがよいのでしょうか。多くのママは、4~6歳でひとり寝に切り替えているようです。しかしこれも個人差が見られ、小学校の中学年になっても子どもと一緒に寝ているママもいます。
子どもの自我が芽生え始めるのは、3~4歳ごろです。このころであれば、ママとは違う部屋で眠ることで自立心が養われるという考えもありますよ。
寝相が特にひどい場合は布団や空調を見直す
子どもが使う布団は、薄くて軽いものがおすすめです。ママにとってちょうどよい布団の厚さや素材ではなく、子どもが快適に眠れる布団を選びましょう。季節によって布団の枚数を調節できるようにしておくと、便利ですよ。
また、子どもが寝る部屋の温度も大切です。寝相が特にひどいときには、室温が高すぎるかもしれません。
蒸し暑い夜には、エアコンで部屋の温度を調節しましょう。ただし、朝までエアコンを使用するのは体によくありません。1~2時間程度のタイマーをセットするとよいでしょう。
ベッドを利用する場合の安全対策
満2歳まではベビーベッドが安全
2歳未満の子どもが、睡眠中に大人用のベッドから落ちて怪我をしたという事故が報告されています。数十センチの高さから転落しただけで、頭蓋骨が骨折したというケースもあるようです。大人用のベッドから落ちて壁との間に頭が挟まり、窒息したという事例もあるんですよ。
大人用のベッドでは、マットレスの硬さにも注意しなければいけません。もし柔らかなベッドで赤ちゃんが寝てしまうと、うつ伏せになったときに顔がマットレスに埋もれて窒息することもあります。