赤ちゃんが夜中に話すって本当?寝ながら感情を表す寝言泣きを知ろう
赤ちゃんが夜中に寝ながら「うーうー」などとなにやらお話ししたり、「ふえっふえっ」と泣き出しそうになったりしていることはありませんか?赤ちゃんの寝言のことを寝言泣きとも呼びますが、ママはこのときにあやすべきかあやさないべきか迷うかもしれません。今回は寝言泣きの特徴や対処方法などについてご紹介します。
赤ちゃんが睡眠中に話す現象は「寝言泣き」
睡眠中に笑ったり話したり泣いたりする
小さく泣いたり、クスクスッと笑ったり「あ~う~」などとおしゃべりのような声を出したりするときは寝言かな?とも思えますが、「えーん」と大きな声で泣くとママは心配になりますよね。けれどもこのときにママがお世話をすると、寝言を言いながら眠っている赤ちゃんは起きてしまいます。
赤ちゃんは起こされて不機嫌になり、寝かしつけが大変になる場合がありますよ。また、それが続くと赤ちゃんは浅い眠りの途中で起きる癖がついて、安眠しづらくなる可能性があります。
眠りが浅いレム睡眠のときによく起こる
寝言を言っているときは夢を見ている最中ですが、夢を見ても寝言を言わない場合もありますよね。寝言はストレスがたまっているときに出る場合も多いですが、もともと赤ちゃんや子どもは寝言が多い傾向がありますよ。
睡眠中に赤ちゃんが笑えばほっとしますが、大泣きしているときは嫌な出来事を脳の中で再生しているのかもしれません。少しかわいそうな気もしますが、夢は嫌な出来事による心の傷を和らげているという専門家の見解もありますよ。
夜泣きと寝言泣きの違いは?
数分でも放置するのはしのびないかもしれませんが、赤ちゃんには生活リズムを整えるためにだんだんと「夜は寝るもの」と理解してもらう必要があります。
なので2~3分様子を見た方がよいときもありますよ。ただ、今までにないような激しい泣き方をしている場合は、病気の可能性もあるのですぐに対応しましょう。
寝言泣きは運動中枢が働いているレム睡眠中に起こりやすく、手足もバタバタと動かしている傾向があります。赤ちゃんは睡眠中に約40~60分ごとにレム睡眠になるために、1時間くらいごとに泣くときは寝言泣きの場合が多いですよ。
寝言泣きが始まる時期や原因
新生児期から始まる寝ながら話す現象
ときには唸り声をあげることがあるので、ママは驚いて病院に駆け込み「よくあることですから大丈夫ですよ」と説明される場合もありますよ。寝ているときの唸り声の原因はよく分かっていませんが、腸の働きが未発達であるためにガスがたまったり、うんちが出しにくかったりするのではないかといわれます。
個人差はありますが3カ月を過ぎると、うなることは少なくなる場合が多いですよ。あやすと笑うようになる2カ月以降くらいからは、楽しかったことを夢で見ている様子で笑っている子もいます。
言葉を覚えたあたりから寝言泣きは減る
意味のある言葉を話し始める1~2歳くらいには寝言泣きは減っていきます。ただ、まだまだ言葉を使いこなして意志を伝えるのは難しいために、寝言泣きをするケースもありますよ。
このくらいのころは、パパママには理解不能な宇宙語を話す時期があり、そのときは寝言も宇宙語の場合があります。言葉でたくさんコミュニケーションが取れるようになると、しっかりした言葉の寝言になっていくのですね。
子どもに寝言が多いのは、言語を獲得するためだという意見の専門家もいますよ。
寝言の原因は夢や反射的なものという説も
2カ月くらいまでの赤ちゃんの寝言や笑いは脳の中で起きているときの原始反射かもしれません。よくあるのは寝ているときに突然「にやっ」と笑う、新生児微笑と呼ばれるものです。
楽しくて笑っているのではなく、無意識的な筋肉の動きで笑っているように見えるのですね。この不思議な愛らしい微笑みは新生児期限定ですので、パパママは見つけたらそっと楽しんでみてくださいね。
いきなりビクッとする原始反射がきっかけで泣く場合もありますよ。