赤ちゃんが寝るときに伸びをする理由は?気をつけたい伸びの特徴
赤ちゃんを観察していると、気持ちよさそうに伸びをしていることがありますよね。ですが、顔を真っ赤にしていたり震えていると、もしかして病気?と心配になってしまいます。どのような状態なら心配ないのか、病気の可能性のある伸びはどのようなものかなど、赤ちゃんの伸びに関する疑問を解決していきましょう。
赤ちゃんのころにみられる伸びとはなに?
新生児期にみられる伸びはモロー反射かも
外からの刺激によって起こるもので、自分の身を守るための反射動作なのですよ。原始的な反射ですので、赤ちゃんによって程度はありますが、脳機能が発達してくる生後4カ月頃になると、徐々にモロー反射の起きる回数が減っていきます。
また、モロー反射で身体がピクッと動き、驚いて泣き出してしまう赤ちゃんもいます。そのようなときは、抱っこして落ち着かせてあげましょう。
赤ちゃんはママの体温や心臓の鼓動を聴いて安心することができますよ。
寝ているときに動くのは赤ちゃんの成長の証
睡眠の質には「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」がありますが、赤ちゃんは眠りの浅い「レム睡眠」が睡眠時間の50%をしめています。
そのため眠りの浅い時間が多く、楽な姿勢を探して、寝ている間も身体を動かしているわけですが、浅い眠りのときに脳は記憶の整理を行っています。
赤ちゃんもその日あったことを記憶しようと頑張っているため、寝ている間に手足を動かしているということ。
普段とは違う場所で過ごしたことが刺激になり、夜泣きをすることもありますが、赤ちゃんは寝ながら記憶を整理して成長しているのですよ。
へそヘルニアやそけいヘルニアの可能性も
へそヘルニアはいわゆる「でべそ」のことで、1歳くらいで完治するのが一般的です。
そけいヘルニアは、本来お腹にあるはずの腹膜や腸の一部が脚の付け根あたりにコブのようになって出てくるものです。嘔吐してしまう赤ちゃんもいるので、いつもと違って機嫌が悪い、おむつを交換するときに、脚の付け根あたりが膨らんでいるように感じるなどの症状があれば受診しましょう。
普段は膨らんだようにみえなくても、泣いているときや、踏ん張ってお腹に力を入れているときなどに浮かび上がってくるので、注意してみましょう。
夜に伸び動いて起きてしまう場合の対処法
赤ちゃんの伸びは多くの場合は問題ない
大人が寝ている間に寝返りを繰り返すのと同じように、赤ちゃんも身体を動かしながら自分が楽に気持ちよく寝られる体勢を探しています。
赤ちゃんが寝ながら手足を動かしているからといって起きているわけではありません。寝ているときに動いていることに気づいたら、少し様子をみましょう。
優しくトントンしてあげると近くにママがいると安心して、そのまま深い眠りに入る場合もありますし、逆に寝る体勢がしっくりこなかったり、暑かったりと赤ちゃんなりの理由があって泣くこともあるので、あまり心配しすぎなくて大丈夫ですよ。
おくるみで体を包むと赤ちゃんは安眠できる
寝ている間もモロー反射によって身体がピクッと動いて、自分の動きに驚いて泣いてしまう赤ちゃんにはぜひおくるみを使ってみてください。おくるみで身体全体を丸く包み、手足が固定されることでモロー反射が起きても落ち着くことができ、安眠効果が期待できます。
おくるみを巻くコツとしては、きつすぎず、ゆるすぎずママの手のひらが入り込むスペースがある程度に優しく包むのが大事です。きつすぎると窮屈ですし、ゆるすぎても赤ちゃんの安心感が得られません。何度か試してみるとよいですね。
お腹が苦しそうならお腹のマッサージを
離乳食を始める時期や水分量が足りないなどで便秘になりがちな赤ちゃん。大人でもお腹が苦しいのは辛いですよね。便秘の症状があれば、赤ちゃんのお腹をマッサージしてあげましょう。赤ちゃんのおへそを中心にし「の」の字を書くようにゆっくりと撫でていきます。また、赤ちゃんを仰向けにして両足首を持ち、行進させるように交互に動かすと腸が刺激され便秘解消につながります。
赤ちゃんの便秘は環境の変化などよくあることですが、数日続くようでしたら一度受診してみてくださいね。