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アルカリ性洗剤とアルミは相性が悪い?洗剤の性質を知り安全に使おう

アルカリ性洗剤とアルミは相性が悪い?洗剤の性質を知り安全に使おう

アルカリ性洗剤を安全に使うために

注意事項をよく読み専用容器のまま使う

アルカリ性の洗剤は「弱アルカリ性」か「アルカリ性」か、どんな成分を含んでいるかによって異なるものの、基本的には「手肌につくと火傷や炎症を起こす」「アルミなどを溶かす」性質がある薬品です。

使用するときは容器などに書かれている注意事項をよく読み、用量と用法を守って正しく使用しましょう。

持ち運びのために別の容器に移し替えるのも避けましょう。アルミやブリキの容器はアルカリに反応して水素を発生し、密閉状態になっていると破裂する危険があります。

また、容器の中に残っていた物質と化学反応を起こしたり、ジュースなどと勘違いした子どもが誤飲したりするかもしれません。専用容器のまま使い、子どもの手の届かない場所に保管しましょう。

ほかの洗剤と混ぜて使わない

アルカリ性洗剤や酸性洗剤のボトルには「混ぜるな危険」という注意書きがされています。これは、酸性とアルカリ性の洗剤を混ぜると中和反応が起こるためです。

中でも、塩素を含むアルカリ性洗剤は酸性洗剤と混ぜると有毒な「塩素ガス」を発生します。気分が悪くなるだけではなく、命に関わることもあるので混ぜないよう注意してくださいね。

また、重曹とクエン酸を混ぜると二酸化炭素が発生します。二酸化炭素自体は有害ではありませんが、高い濃度の二酸化炭素を大量に吸うと酸欠を起こすので注意が必要です。

アルカリ性の洗剤同士を混ぜた場合、化学反応は起こりませんが洗剤の効果が弱まる可能性があります。アルカリ性洗剤をほかの洗剤と混ぜて使うのは避けましょう。

手袋の装着や換気などの安全対策を忘れずに

たんぱく質を分解し、油脂を溶かすアルカリ性洗剤が皮膚につくと、肌荒れを起こしたり化学火傷と呼ばれる症状を起こしたりします。

酸はピリピリとした刺激があるので皮膚につくとすぐわかるのですが、アルカリは刺激がほとんどないため気づきにくいので注意が必要です。使用するときは手袋をつけるなど、直接触れないよう対策するとよいでしょう。

また、塩素を含む洗剤は塩素のにおいで気分が悪くなったり、めまいや吐き気を起こしたりすることがあります。塩素系漂白剤やカビ取り洗剤を使用するときは換気をしてくださいね。

手についたときや気分が悪くなったときは、水やぬるま湯でしっかり洗う、新鮮な空気を吸うなどの対処をし、場合によっては病院を受診しましょう。

まとめ

アルカリ性洗剤はアルミなどの金属を溶かす性質があるため、アルミ缶に入れると破裂する危険性があります。皮革、ウール、大理石などの自然素材にも注意が必要です。

しかし、油脂汚れやたんぱく質汚れに高い効果を発揮するほか、殺菌や消臭、漂白効果のある洗剤が多いため、アルカリ洗剤を使うと清潔で快適な環境を作ることができます。

別の容器に移し替えない、ほかの洗剤と混ぜない、手袋の着用や換気などを行うといった使用上の注意を守り、掃除や洗濯などに活用してくださいね。
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