転勤を嫌がる子どもに心のケアを!単身赴任や転勤が与える影響とは
転勤になったとき、子どもに「引越しは嫌だ」「お友だちと離れたくない」といわれると困ってしまいますよね。単身赴任という言葉も、頭をよぎってしまうものです。転勤が子どもに与える影響や、単身赴任をはじめる時期、子どもの心をケアする方法などをお伝えしますので参考にしてくださいね。
単身赴任の割合は?転勤になったらどうする
単身赴任の割合が多くなるのは小学校以降
子どもが小さいときは家族全員で引越しをしていた家庭でも、子どもが小学生になると、パパだけが赴任先に引越しをする単身赴任を選んでいるのですね。
小学生になると、勉強の問題が大きくなってきます。地域によって、使っている教科書や学校のレベルが違うという問題もあるでしょう。小学校になれば塾に通っている子も多いですよね。
引越しは、学校だけでなく塾も変わらなければいけません。受験のために塾に通っている場合は、あまり変わりたくないですよね。子どもの将来のために単身赴任を選ぶ場合も多いのです。
小さいうちの単身赴任はなるべく避けて
生まれたときから一緒だったパパと離れて住むことは、子どもにとって大きなストレスになってしまいます。いつも一緒に遊んだりお風呂に入ったりしていたパパが、家に帰って来なくなると寂しく感じてしまいますよね。
パパに会う回数が減っていくと、子どもがパパのことを忘れてしまうという心配もあるものです。コミュニケーションの時間が減るので、会ってもよそよそしい態度になってしまうのです。
また乳幼児期は事故も多く、目が離せない時期。ママ1人で家事と育児をするのは大変です。そのため、パパの転勤についていくママも多いのです。
子どもに引越しすることをきちんと伝えよう
「パパの仕事の関係で、違うところに住むことになったよ」と分かりやすく伝えるようにしましょう。今住んでいる場所に、仲よしの友だちがいる場合は「嫌だ」「引越したくない」というかもしれませんね。
友だちとはまた会えることや、引越した先にもたくさんの友だちがいて、また仲よくなれることを説明しましょう。ママの言葉で引越した先のことがイメージができると、不安な気持ちが少し軽くなることでしょう。
転勤による引越しが子どもに与える影響は?
社交的で順応性が高くなる
一般的に転勤族の子どもは社交的で、順応性が高いものです。新しい幼稚園で、知っている子が誰もいなくても、数日たてば「お友だちができた!」と話してくれることも多いものです。
はじめは恥ずかしがっている子でも、「自分から話しかければ友だちが増えていく」と気づくと、社交的になってゆくのです。
前に通っていた幼稚園と新しい幼稚園でやり方が違うこともあるでしょう。分からないことは先生に聞いたりお友だちのやっていることを真似したりして、新しい環境に馴染んでゆきます。転勤族の子どもは、自然に順応性も高くなってゆくのです。
広く浅い友だち関係になりやすい
引越しを頻繁に経験する子どもは、「どうせ仲よくなってもすぐに会えなくなるんだから、深く付き合っても仕方ない」と考えるようになってしまいがちです。自分から一線を引き、友だちと深く関わることを避けてしまうのです。
転勤族の子どもの友だち関係は広く浅くなりがちです。1人で寂しい思いをしないように、ママが寄り添いましょう。
子どもが引越す前の友だちと連絡を取りたがっている場合は、ママが間に入るのも一つの方法です。住所を聞いて、お手紙のやりとりができるようにサポートしましょう。
ストレスで情緒不安定になることも
友だちとも離れてしまう上に、楽しみにしていた幼稚園などの行事にも参加できないのは、かなりのショックです。転勤にともなう引越しは、子どもを情緒不安定にさせてしまう場合もあるのです。
子どもはストレスを感じると、言葉が出なくなったりどもってしまったりする発達障害があらわれる場合があります。さらに、引越しの原因を作ったパパを嫌うようになったり、ママに対して反抗的な態度を取ったりすることもあるようです。
転勤を嫌がる子どもの心のケアの方法は?
子どもとのスキンシップの時間を優先する
また公共料金や郵便物の住所変更など、多くの用事に追われます。そのため、忙しくてイライラしてしまうこともあるでしょう。
子どもはママが話を聞いてくれなければ、不安になってしまうものです。前にもお話ししましたが、子どもも引越しでストレスがたまってしまうのです。
忙しい中でも子どもとのスキンシップの時間を取りましょう。後回しでも大丈夫な用事は後にして、子どもの気持ちを優先しましょう。
お別れのとき、友だちへ渡す品物を子どもと準備するのもよいスキンシップになりますよ。