白髪が急に増えたと感じたら。原因と対策や上手につき合う方法
鏡を見るたび白髪がちらほら。「最近白髪が増えた気がする」「白髪が目立ってきた」と、悩むママもいるでしょう。老けた印象になってしまう白髪を、できればこれ以上増やしたくないですよね。白髪の原因を知り、対策をすることが大切ですよ。また、白髪と上手につき合い、白髪の悩みやストレスを軽減しましょう。
白髪について知っておきたいこと
白髪とは髪がどういう状態なのか
髪に色をつける役割を担っているのが毛根にあるメラノサイトです。何らかの原因でメラノサイトの働きが低下すると、メラニン色素が作られない場合や、毛髪を生み出し色を与える毛母細胞にメラニン色素が渡らず色がつきません。このように、色のつかなかった髪が白髪です。
白髪には、色素を生成する細胞のメラノサイトが残っていてもメラニン色素の生成が止まっている休止型と、メラノサイト自体が減少、あるいは欠失している欠失型があります。白髪の多くは欠失型と考えられています。
白髪になってしまう原因とは
・老化現象
加齢により自然に白髪が増えていきます。ただし、白髪が生え始める時期や量は、個人差があります。
・遺伝
若いうちから白髪がある人と、年配でも白髪の少ない人がいます。これには遺伝的な要因が強いとされ、若白髪の人は10~20代で白髪が出始める場合もあります。親のどちらかが若いころから白髪が多いと、子どもも同じようになる可能性が高くなります。
・ストレスや生活習慣
大きなストレスを感じている場合や、栄養バランスの崩れ、タバコや過度の飲酒なども白髪の原因といわれています。
ほかにも、薬の副作用や代謝障害により白髪になることが分かっています。
年齢別にみる白髪の増え方の特徴
平均的には、30代後半から白髪が出始めますが、それより早く白髪に気づく人も珍しくありません。30代からの白髪は加齢によるものが多いですが、10~20代から出始めた場合は遺伝の可能性が高いといわれています。
一般的な白髪には、血流をよくするための頭皮マッサージやストレスを溜めない生活を心がけることが必要です。
若い年齢で増える白髪は遺伝が関係し複雑ですが、髪によい栄養を摂るなど内側からのケアも大切です。また、人の目を気にしてストレスにならないよう、ヘアマニキュアなどを使うことも検討しましょう。
30代で白髪を見つけたときの対処法
白髪を見つけても抜かない方がよい
白髪を抜いたからといって、増えることはないようです。しかしほとんどの場合、同じ毛穴からは次も白髪が生えてきます。次に生えてくる短い白髪はピンと立ち、余計に目立ってしまいますよ。
また、髪を無理に抜くと毛根を包んでいる組織である毛包(もうほう)を傷める恐れがあります。毛包は髪が作られ育つ過程でとても大切な部分です。
毛包が傷んでしまうと次に生えてくる髪がちぢれ毛になる可能性があるそうです。そのようなことにならないためにも、白髪は抜かないほうがよいでしょう。
増え始めはヘアマニキュアなどもおすすめ
ヘアマニキュアやカラートリートメントなら髪を保湿しながら染めることができますよ。ヘアマニキュアは髪の内部まで薬剤が染み込まず、髪の表面に色をコーティングしてくれるので髪の傷みを最小限に防げます。
また、カラートリートメントは自然由来成分で作られているものも多くあります。ただし、一度の使用ではしっかり染まらない場合もあるので、最初は数回続けて使ったほうがよいでしょう。染まった後は週に1~2度程度の使用で色が持続しますよ。
ヘアマニキュア後に、カラートリートメントで色を持続させる方法もありますね。
少量ならヘアアレンジや白髪かくしでカバー
髪の毛を巻き、ふんわりさせると白髪が目立たなくなります。顔周りに白髪がある場合は、白髪と一緒に少量の髪をねじり後ろで留めて、トップの髪をかぶせると見えなくなりますよ。髪を結ぶときは後れ毛に混ざる白髪が目立たないよう、低い位置で結びましょう。
少量の白髪なら、白髪かくしで手軽にカバーすることもできます。マスカラタイプやスティックタイプ、ファンデーションタイプなど、様々な種類の中から使いやすいものを選びましょう。
触ったり、汗をかいたりしたときに、色落ちしないものを選ぶのがポイントですよ。バッグに入れておけば、気になったときに使うこともできますね。
白髪予防と増やさないために生活を見直そう
栄養バランスの摂れた食生活で髪を黒髪に
6大栄養素と呼ばれるビタミン、ミネラル、たんぱく質、炭水化物、食物繊維、糖質が、髪の生成には重要です。
とくに、ビタミンとミネラルは意識して摂るようにしましょう。ビタミンCとEには強い抗酸化作用があり、紫外線による活性酸素でメラノサイトや毛母細胞が老化するのを防いでくれます。
髪の色には、メラニン色素の元となるチロシンという成分を活性化させることが大事です。チロシンを多く含むチーズや大豆、チロシンの働きを助けるミネラルや亜鉛を多く含む魚介類や海藻類、きのこ類を意識して食べましょう。