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新生児はうつ伏せにしてよいの?危険性と安全な練習法を知ろう

新生児はうつ伏せにしてよいの?危険性と安全な練習法を知ろう

床やマットでうつ伏せ練習するときの注意点

機嫌がよいときに数秒からスタートする

赤ちゃんにうつ伏せの練習をさせるタイミングについては、特に生後◯カ月ころから始めましょうなどという目安はありません。赤ちゃんの体調や機嫌よければ、生まれたばかりの赤ちゃんでも練習させてもよいそうです。

逆にうつ伏せの練習を3カ月以降から始めると、赤ちゃんがうつ伏せを嫌がってしまうことが多いようです。赤ちゃんをうつ伏せにすることが心配になってしまうママもいると思いますが、練習開始時期はあまり遅くならないほうがよいようです。

赤ちゃんのうつ伏せの練習は、様子を見ながら決して無理をさせないようにしましょう。最初はその子に合わせて数秒〜数十秒くらいに留めておきましょう。慣れてきたら、だんだんと時間や回数を増やしていってくださいね。

うつ伏せの練習している周りに物を置かない

うつ伏せの状態は、赤ちゃんが窒息してしまうリスクが高まります。窒息のリスクを軽減させるためにも、周りにタオル、布団、枕、ぬいぐるみなど物を置かないように気をつけましょう。

うつ伏せの練習をする場所は、硬めのマットの上などがよいでしょう。赤ちゃんなので、柔らかい布団の上で練習したほうがよいと勘違いしてしまうママもいるようですが、柔らかい布団の上などで練習すると窒息の危険があるので、避けてくださいね。

また、ガーゼ、シーツなども鼻を塞いでしまい、窒息の恐れがあるので、赤ちゃんの顔の周りには何も置かないようにしましょう。

そして、うつ伏せの練習をするためのコンディションを整えたからといっても安心せずに、赤ちゃんから目を離さないようにしてくださいね。

赤ちゃんから目を離さずに見守る

生まれたばかりの赤ちゃんの首周りの筋肉はとても弱い状態です。うつ伏せの状態から首を持ち上げることで、首周りの筋肉が徐々に鍛えられていきます。その結果、生後3カ月ころになってくると徐々に首がすわってくるのです。

しかし、自分で寝返りをうったり、うつ伏せの状態から起き上がれるようになったりができないうちは、まだ注意が必要です。うつ伏せの練習をしているときは、しっかりと見守ってあげましょう。

ちょっとだけトイレに行く場合でも、赤ちゃんをうつ伏せのまま放置することはせず、必ず安全な状態に向きを変えてから、離れるようにしてくださいね。

「一瞬だけなら大丈夫」だと思ったことが、大変な事態を招く可能性があります。ママは安全対策を徹底するようにしましょう。

うつ伏せでしか寝付かない場合はどうする?

うつ伏せ姿勢の「ラッコ抱き」を試してみて

うつ伏せでしか寝付かない場合はどうすればいいのでしょうか?そんなときはまず、うつ伏せ姿勢の「ラッコ抱き」を試してみてみることをおすすめします。

「ラッコ抱き」は、まるでラッコの親子みたいに抱っこする方法です。月齢が低い赤ちゃんや、普通の抱っこではなかなか寝てくれない赤ちゃんにおすすめですよ。

まずは大人が仰向けに寝ます。その後、胸からお腹あたりに、赤ちゃんをうつ伏せにして乗せます。このラッコ抱きは、赤ちゃんがリラックスしやすいといわれており、実際によく寝てくれる赤ちゃんも多いようです。

大人の心臓の音が聞こえるので、ママの胎内を思い出して安心する効果もあるといわれていますよ。ぜひ試してみてくださいね。

毛布やおくるみに包んであげるとより効果的

ラッコ抱きでは、背中を優しくトントンとしてあげたり、優しく揺らしてあげたりすると、寝やすくなります。また、毛布やおくるみに包んであげるとより効果的です。

大きめのタオルなどで赤ちゃんを包むように巻いてあげる「おひなまき」は、赤ちゃんがとてもリラックスできるといわれています。赤ちゃんの手足を体に寄せてあげて、しっかり巻いてあげるのがコツです。

また、スリングなどを使って、丸まった抱っこをするのも効果的です。赤ちゃんの背中が丸まるように抱っこすると、落ち着いて眠りやすくなりますよ。

このような方法に新生児の頃から慣らしておけば、月齢が上がっても泣きやみやすくなるそうです。赤ちゃんがなかなか泣きやまないときなど、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

ラッコ抱きなら、抱いているママも楽

ラッコ抱きは、抱いているママが楽な姿勢です。ベッドや布団でやるのもいいですが、ソファーや座椅子などでやるとより楽ちんにできますよ。ママも背もたれにゆったりと寄りかかれて、赤ちゃんもママもリラックスできます。

抱っこはけっこう疲れますよね。でも椅子などに座ったり、よりかかることができれば、ママは疲れにくくなります。腕はもちろん足も疲れませんし、抱っこで筋肉痛になることも軽減できます。

「赤ちゃんの泣き声やグズりに疲れちゃった…」というママは、ラッコ抱きを試してみてくださいね。ママだけではなく、パパにもおすすめの抱き方ですよ。パパはママよりも抱っこに慣れていないことが多いので、ぜひ教えてあげてくださいね。

赤ちゃんが安心するうつ伏せの姿勢の抱っこ

抱っこされると心拍音が聞こえ安心する

うつ伏せの姿勢の抱っこは、ママの心拍音が赤ちゃんに聞こえて安心する、といわれています。安心感を得られるのは赤ちゃんにとって、とても大事なことです。質のよい睡眠がとれることにも繋がります。

赤ちゃんは生まれてくるまで10カ月ほどの間、ママのお腹の中で過ごします。その間も聴力は発達して、音が聞こえているそうです。生まれる前から聞いてきたママの心臓の音は、赤ちゃんを落ち着かせ、リラックスさせてくれるといわれています。

赤ちゃんが安心して寝てくれれば、泣くことも少なくなります。夜泣きが減るのは、ママにとっても嬉しいですよね。夜泣きで寝不足で辛い…というママは、うつ伏せ姿勢の抱っこを試してみるとよいでしょう。

お腹の中にいるときの姿勢で安心できる

ママの心音が赤ちゃんを安心させる効果に加えて、うつ伏せ寝の抱っこは、「ママのお腹の中にいるときの姿勢」なので安心できるという側面もあります。

赤ちゃんは、うつ伏せ寝をするときに手足を折り曲げる姿勢になります。これはお腹の中にいるときと同じような姿勢です。この姿勢になることで、赤ちゃんは安心感を得られます。そのため、赤ちゃんはうつ伏せ寝が好きだといわれています。

生まれるまでママのお腹で眠っていた姿勢は、動物としてとても安心感のある寝方といえるのかもしれません。じつは野生動物の多くも、うつ伏せ寝で眠ります。うつ伏せ寝は、生物に共通する原始的な眠り方であり、安心感を呼び起こしてくれる姿勢なのかもしれませんね。

ママやパパと密着できて安心する

うつ伏せ寝は、赤ちゃんがママやパパと密着できるので安心するといわれています。もともと、赤ちゃんと親とのスキンシップは、とても大切なものです。

新生児とスキンシップをすると、触覚刺激が与えられます。この刺激を受けた赤ちゃんは、脳やその周辺の領域が活性化することが、京都大学の研究で明らかになりました。

また、赤ちゃんの体を触ることで、「眠りやすくなる」「発育がよくなる」「赤ちゃんのストレスホルモンが減る」などの報告もあります。

赤ちゃんにとって触覚刺激=スキンシップは、とても大きな効果があります。赤ちゃんと親のスキンシップが多いのは、赤ちゃんの成長や睡眠にもとてもよいことです。ママやパパと密着できるうつ伏せ寝抱っこも、ぜひ試してみてくださいね。
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