生後4カ月の赤ちゃんの様子!発達とお世話のポイントについて
首がすわったり動きがますます活発になったりと、すくすくと成長していく生後4カ月頃の赤ちゃん。今回は、4カ月頃の赤ちゃんによく見られる動作や発達の様子、ミルクの量、気をつけておきたいお世話のポイントなどについて、ご紹介していきたいと思います。
生後4カ月頃の赤ちゃんはどんな様子?
探索行動が始まり周囲を確認する
つかまり立ちや伝い歩き、一人歩きができるようになる1歳前後の時期には、一気に視界が広がって好奇心が旺盛になるため、知らない物事に対して興味を示したり実際に手にとって確かめたりする探索行動がより活発になるのですが、実はその前の段階から探索行動は始まっているのです。
生後4カ月になると以前よりも視力が向上し、頭を左右に動かしたり、手や腕を自分の意思で動かして近くにあるものをつかめるようになったりします。周囲への興味の幅が広がった様子が見てとれるようになります。
夜泣きがスタートする子も
一度に飲めるミルクの量が増えて授乳間隔が空くため、夜に長時間まとまって寝る赤ちゃんが増えてくる時期でもありますが、中には夜泣きが始まってしまうケースもめずらしくありません。
夜泣きのピークは生後8カ月頃だといわれていますが、昼寝のタイミングがずれた、日中に受けた刺激が強くて脳が興奮状態にある、歯が生え始めていて歯ぐきがむずがゆいなどの理由から、生後4カ月でも夜泣きをする赤ちゃんもいます。夜泣きに付き合うパパやママは大変ですが、不安な赤ちゃんの気持ちにやさしく寄り添うようにしましょう。
言葉のバリエーションが増える
1.「アー、ウー」など、母音の発音をするクーイングの時期(生後2カ月頃)
2.「ブー、バー」など、破裂音や子音が含まれる喃語の発音をする(生後4〜5カ月頃)
3.「マンマ、パパパ」のように、喃語の連続音で発声する(生後7〜8カ月頃)
4.「ママ、ワンワン」など、意味が通じる発音で言葉として発する(1歳頃)
赤ちゃんが意味のある言葉を話すのは1歳を過ぎてからですが、その前段階として、言葉を発する練習をする時期があります。4カ月頃にはかわいい喃語が聞けますよ。お世話をするときや授乳時などに積極的に話しかけ、喃語のバリエーションが増えるよう促してみましょう。
生後4カ月頃のお世話のポイント
本格的に基本の生活リズムを整えよう
パパやママも一緒になって以下のようなメリハリのある生活を意識して取り入れることで、より一層赤ちゃんの生活リズムを整えることができますよ。
・起床、授乳、昼寝、お風呂などを毎日同じ時間に繰り返すようにし、一日の流れをつくる
・早寝早起きを心がけ、朝にはパジャマから着替えたり、顔をふいたりする習慣をつける
・午前中の過ごしやすい時間帯に30分程度出かけたり、体を動かすダイナミックな室内遊びを取り入れたりして、日中にたくさんスキンシップを取りながら遊ぶ
平均的なミルクの量と回数は?
生後4〜5カ月の赤ちゃんの一回あたりのミルクの目安は200〜220ml。一日の授乳回数は4時間おきに5回が目安となりますので、一日合計は1,000〜1,100mlほどになります。とはいえ、夜中に何度か授乳をしたり、規定量以上に飲むために湯ざましを与えたりするケースもあるので、赤ちゃんによって飲む量は異なります。
この時期の体重の目安は7kgほどですが、体重は個人差が大きいものですし、4カ月頃から体重の増えはゆるやかになっていくので、順調に増えているようであれば過度に心配しないようにしましょう。
おもちゃや床の掃除や消毒をこまめに
両手を胸の前で合わせたり指や足をしゃぶったりする、うつ伏せの状態でおもちゃを見つけると手を伸ばしてつかもうとする、などの行動も見られるようになりますが、成長が楽しみな一方で安全面へのより一層の配慮も必要となります。
神経質になんでも除菌したり消毒したりする必要はありませんが、なんでも口に入れてしまう月齢のうちは床やおもちゃを重曹などできれいにしておくと安心ですね。小さなおもちゃや電池、たばこなどの誤飲にも今まで以上に注意してください。
生後4カ月頃の予防接種と気をつけたい体調
受けておきたい予防接種の種類
予防接種には生ワクチンと不活化ワクチン、定期接種と任意接種、集団接種と個別接種、単独接種と同時接種などさまざまな条件がからむため、スケジュールは赤ちゃんによって異なりますが、生後4カ月頃の代表的な予防接種としては以下のようなものが挙げられます。
・ヒブワクチン3回目
・小児用肺炎球菌ワクチン3回目
・ロタウイルスワクチン(5価)3回目
・四種混合2回目
スケジュールを立てるのは大変かもしれませんが、赤ちゃんが感染症にかかって重症化するのを防ぐためにも、かかりつけ医と相談しながらしっかりと計画的に受けていきましょう。