おしるしから出産までの期間は?入院までの過ごし方と注意点をご紹介
おしるしが出てから入院までの過ごし方
落ち着いて入院準備の最終チェックを
病院へ持参する入院用のカバンの中身を確認したり、ママの入院中にパパに買っておいて欲しいもののリストを用意したりしておくと、入院することになっても慌てずにすむでしょう。
また、陣痛や破水が起こったときの交通機関の確認も必要です。陣痛や破水のときは、乗車を断るタクシー会社があります。病院へはタクシーでの移動を考えているママは、出産間近の妊婦を乗せてもらえるかの事前チェックをしておくと安心ですよ。
破水がなければお風呂に入ってもよい
おしるしがあっても、陣痛や破水がなければシャワーを浴びたりお風呂に入ったりしてもよいそうですよ。ただし、高温で入ったり長風呂したりするのは避けましょう。水分補給も大切ですよ。
また、おしるしだからといって油断しないようにしましょう。いつ陣痛や破水が起こるか分からないので、パパが家にいるときに細心の注意を払って入浴するようにしてくださいね。
おしるし、破水、不正出血の区別ができないときは注意が必要です。その場合は、お風呂に入らずに医師に連絡しましょう。
生理用ナプキンをあてておくと安心
そのようなときは、ママが使い慣れている生理用ナプキンを下着にあてて使いましょう。いつおしるしがくるのか、期間や量は分かりませんから、臨月に外出するときは持ち歩くようにすると安心ですよ。
生理のときに使っているナプキンなら、そのとき出ているおしるしの量が把握しやすいのではないでしょうか。「これくらいなら生理のときより少ないわ」「生理3日目くらいの量だわ」など、一目で分かりますね。
このように、下着を汚さないだけでなく生理用ナプキンをあてておくことで、出血量やおしるしの色や状態などを把握できるのも利点ですよ。
おしるしとは異なる出血に気をつけよう
大量の出血や強い痛みがあるとき
【常位胎盤早期剥離】
胎盤は、赤ちゃんへの栄養供給や老廃物の排出、酸素と二酸化炭素の交換などの役割を担っています。赤ちゃんがお腹にいる状態で胎盤が剥がれてしまうことを「常位胎盤早期剥離」といいます。胎盤が先に剥がれると、鮮血の大量出血で動けないほどの下腹部痛が起こります。
【前置胎盤】
通常の胎盤は、子宮の奥(子宮底部)に作られます。しかし、胎盤が子宮口近くにあると赤ちゃんの出口を塞いでしまうことになるのです。その状態を「前置胎盤」といい、子宮頸部が伸びることで胎盤の位置がずれ、大出血を起こします。
水っぽく薄い色の出血が続くとき
破水については、風船に入った水がドバっと出てくるイメージを抱くママもいるのではないでしょうか。また「水」とつくことから、透明なものと思うママもいるでしょう。
ところが、少しずつ破水が続くこともあれば、無色や乳白色、ピンクがかっているなど、破水は人によって様々なのです。おしるしとの区別が難しいこともありますから、迷ったら病院へ連絡して受診するようにしましょう。
また、おしるしと間違いやすいものに内診で膣壁が傷ついてしまうことによる出血があります。この場合は、粘り気がなく少量の出血であることが多いため、様子を見るようにしましょう。
心配なときはすぐに病院に連絡を
また、下腹部の激しい痛みをともなうものや、お腹の張りを感じるものも心配な出血であることが多いため、注意が必要です。陣痛と似ているので判断が難しいですが、痛みを我慢し過ぎないことが大切ですよ。
赤ちゃんの生命を守れるのはママだけです。おしるし、破水、異常出血のどれなのかを見分けられないけれど、少しでも不安なことがあったり、いつもと違うと感じたりすることがあれば産婦人科を受診しましょう。
まとめ
一方で、おしるしがあることで出産への心構えや、入院・産後の準備をするよい機会となりますね。ただし、すべてのママにおしるしがあるわけではありません。おしるしを待ち過ぎて準備を怠ると、急に陣痛や破水が起こり慌てることになりますよ。
また、おしるしか違うものかの判断に困るときや、明らかに異なる出血だと分かるときはすぐに病院に連絡し受診するようにしましょう。