子どもと一緒にかんたんケーキ作り!子どもの「やりたい」を叶えよう
子どももエプロンでテンションをあげよう
子どもにとってエプロンはちょっと特別。ママのお手伝いができるようになったときに着けてもらえる、少しお兄さん、お姉さんになれる魔法のアイテムなのです。
未就学児のうちは、そで口まで覆ってくれる上に紐を結ばなくてもよいスモックタイプが便利ですね。裁縫の得意なママなら、ママと同じ生地でエプロンを作ってあげるとますます気分もアップするでしょう。購入したものでも、同じアップリケをアイロンでつけてあげたり、ワンポイントにお揃いの刺繍をさしてあげたりすると喜んでくれます。
もちろん、洋服の汚れ防止にもなりますし、皮膚の弱い子どもなら、肌についたフルーツの果汁などで皮膚が荒れてしまうことも防いでくれますよ。
材料は量ってカップに用意しておけば安心
ですが、もし子どもが量るところからお手伝いをしたいなら、数字を覚えるチャンスだと思ってさせてあげるとよいですね。
小麦粉や牛乳、卵…こぼしてしまうこともきっとあります。でも、大人だってこぼすことがありますよね。ママは目くじらを立てずに見守りたいものです。何があるかわかりませんから材料は余裕を持って用意しておきましょう。
兄弟でそれぞれ一つずつ作るときは、計量したボールにはラップをかけ、材料名と誰の分かを書いておくと、間違って倍の砂糖を入れてしまっていた!などのトラブルも防ぎやすくなりますよ。
ママの気持ちに余裕を持って楽しもう!
思っているより時間はかかる
卵一つ割るにも、力強くテーブルに叩きつけ過ぎてまるで卵爆弾のようになったり、逆に優しすぎてなかなか割れなかったり、殻が入ってしまって取り出すのにも一苦労したり…。
子どもと一緒にケーキを作ると決めた日には、昼食、夕食の準備は先にざっとだけでも済ませておくと気持ちにも余裕が持てますね。
子どもが、作ることに夢中になればなるほど、時間はかかってしまいます。夏場には、あまり時間をかけすぎると食中毒菌の増殖が心配になりますが、そうでなければゆったりとした気もちで楽しみましょう。
完璧を求めたらイライラする
でも、子どもがつくるとそうはいきません。子どもにとっては初めての体験。残念ながら、まだ字をかくこともおぼつかないことでしょう。美しい、きれいに膨らんだケーキが食べたいときはケーキ屋さんに行きましょう。
今日は子どもが作ることを楽しむ日です。膨らまなくても歪んでいても、飾りがあっちこっち向いてしまっていてもよいのです。子どもが食べられる粘土で遊んでいると思って、完璧を求めずに楽しませてあげましょう。
もしママがイライラしそうになったら、デコする間ママはカメラマンになって、ケーキではなく子どもの顔を撮影することに意識を持っていってみてはいかがでしょうか?
大丈夫!一緒の時間を楽しもう
卵を割るときに殻が混ざってしまったら、大きなお皿に卵を移して、殻拾いゲームです。ヌルヌルと滑る卵のなかの殻を、「もう!」と怒りながら箸でママがつまみ取るのと、「ママと◯◯とどっちが先にとれるかな~、競争だよ~」といって、殻を取り除くのはかなり意味が違ってきますね。
わざと負けてあげると、子どもに自信を持たせるとともに、小さな手で一生懸命取ることは手先の器用さを養うことにもなります。
動画にとっておいて、仕事から帰ったパパと一緒に見ながら食べるケーキも、おいしいことでしょう。
自分でやりたい!好奇心を育てよう
やりたいこと、できることはまかせる
包丁でフルーツを切りたいときは、刃のついていないテーブルナイフやバターナイフを使って、イチゴなど柔らかいものを切らせてあげましょう。100均で売られている「スパチュラ」も、ナイフ代わりに使えます。
いろいろな食材を手に触れてみることで、手触りの違いを感じることができますし、子どもの感性を磨くことができますよ。
危ないことはほかの仕事を頼んでみよう
電動ではなく手動でのホイップ、それが大変なら絞り袋の口金のセットやフルーツの準備などがよいですよ。
どうしてもクリームを作りたかったなら、仕上げにホイッパーを持たせてあげて、砂糖を加えて混ぜるところをさせてあげるとよいですね。ちょっとお行儀が悪いですが、ホイッパーについたクリームをなめるのも楽しいものです。
オーブンへの出し入れをしたいとぐずったときにはオーブンのそばに手をかざし、ここよりもっと熱いから危ないんだよ、と教えてあげましょう。
材料の変化を言葉で伝えてみよう
固形だったバターは溶けることで液体になります。卵や生クリームは泡立てると体積が増えます。粉末の砂糖も水分に溶けますね。
ただ見て興味に任せて作るだけではなく、「あ、ほら、さっきまで粉だったのに、今はネバネバしているね」「どろどろだった生地が、焼いてみたらどんな感じに変わった?」と、子どもに言葉にしてもらってみましょう。
ママが言葉にするのもよいですが、子どもに、もっている言葉の引き出しのなかから選んで表現してもらうのです。言葉にすることで、何となく視覚に入っていたものが、しっかりと形状やその変貌をとらえることにつながります。
同じお菓子を何度か作るなら、前回と今回のできの違いを探すのも楽しいですね。