幼児期に必要な睡眠時間って?良質な睡眠をとる環境と睡眠不足の影響
「子どもがたくさん睡眠をとることは大切だと思うけど、どのくらいの睡眠時間が必要なのか、どうして睡眠が大切なのかを知りたい」という方は多いのではないでしょうか。今回は、幼児期に必要な睡眠時間や、睡眠が大切な理由、睡眠不足が引き起こす将来への影響などをご紹介します。
幼児期に本当に必要な睡眠とは?
幼児期の睡眠はこんなに重要
子どもは体が未熟なだけではなく、脳の働きも発達の途中にあります。体や脳は寝ているときに成長ホルモンがたくさん分泌されるので、様々な成長をとげることができます。睡眠をしっかりとることは子どもにとってはとても重要なことなのですね。
睡眠不足になると朝起きられないだけではなく、集中力が長続きしなかったりストレスが溜まりやすくなったりと、生活に支障が出てきてしまいます。子どもの睡眠は、パパやママなどの大人がしっかり生活習慣を整えてあげて睡眠時間を管理するように心がけましょう。
幼児期の理想の睡眠時間
1~2歳の頃の理想的な睡眠時間は、11~14時間です。この頃はお昼寝をまだ1、2回くらいする時期なので、お昼寝の時間をしっかり決めてあげると夜も寝付きがよくなりますよ。
3~5歳の理想の睡眠時間は、10~13時間です。この頃はお昼寝をしない子も増えてくる頃です。お昼寝をする子もいますが、あまり寝かせてしまうと夜に寝てくれなくなるので、お昼寝をする場合は短い時間で起こすようにしましょう。
幼児期の眠りのメカニズム
特徴の中でも特に違いがあるのが、レム睡眠がかなり多いことです。レム睡眠は脳に入ってきた情報を整理する働きをしているので、様々なことを覚えていく幼児期にとって大切なことなのですね。また、深い眠りが多いのも特徴ですが、深い眠りのノンレム睡眠は体の成長を促す働きをしています。
睡眠時間は幼児期の頃は10時間以上とっている子が多いですが、思春期の頃にやっと大人と同じ8時間くらいになります。
幼児期の睡眠不足は将来に影響を及ぼす
子どもの4~5人に1人は睡眠問題を抱える
子どもの4~5人に1人は睡眠問題を抱えているともいわれていて、夜なかなか眠れない、朝起きても頭がボーッとしている、すぐにイライラしたり怒ったりする子が多いなど、子どもにとってはあまりよいことではありません。
幼児期のまだ小さい子どもでも夜22時以降に眠りにつく子が増えてきているので、仕事の帰りが遅くてもなるべく早く子どもを寝かせる努力をしましょう。
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幼児期の睡眠不足が及ぼす影響
子どもが睡眠不足になると我慢ができない、切れやすい子どもを作ります。記憶力や考える力も減ってしまうため、覚えることが苦手になる子が多いです。また、夜型の生活になると朝起きることが苦手になるので、幼稚園などに毎朝登園することを嫌がるようになり、引きこもりになる可能性もあります。
睡眠不足により精神が不安定になる子が多く、ストレスが溜まりやすくなりうつ病やチック症状が出てしまうこともあるので注意が必要です。ストレスが目に出ると、近視や因性視力障害になることもありますよ。
睡眠問題を見逃さないことが大切
昔は日中外で走り回って遊び夕方お風呂に入ると眠たくなって早く寝るのが普通でしたが、最近は眠たいのになかなか眠れない、寝ないといけない時間に眠らない子が増えてきました。1、2歳の子でも夜22時以降にならないと眠らない子も多くなってきているので、睡眠不足になっていないかをチェックしましょう。
友人は子どもが1歳のときに、毎日22時を回らないと眠らないので悩んでいたそうです。「遊び足りていないのかな?」と思い,なるべくたくさん外で遊ばすようにすると21時にはしっかり寝るようになったそうですよ。